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あの94歳のお母さんの笑顔が全て

⬆この記事の続きです。

入居を一旦保留にした週末。
日曜日電話がなる。
あの94歳のお母さんからだ。

「あ、もんずさん?月曜日に孫とまた話聞きに行きますので、お願いします。」
と連絡。

約束の12時。
お孫さんとやって来た。
お母さんは今日もしゃっきりしていて、
やっぱり94歳には見えない。
お孫さんは想像より若かった。
黒縁メガネに、黒のパーカー&ズボン。
黒いリュック。
ブラックコーデ。
施設の玄関で、丁寧に手洗いしている。
几帳面そうな印象。
挨拶すると、しっかり目を合わせ挨拶する。
お母さんは孫ですと、ニコニコ。
嬉しそうである。

相談室に移動。
お年を聞くと、29歳との事。

ちょっと切なくなる。

おじいちゃんの療養先にと、病院から施設を進められ、おばちゃんが相談に来たこと、おお母さんと連絡がなかなか取れず、きちんとお話ができていないこと。おばちゃんもご高齢なので、今後一緒にサポートをして頂きたいこと等々。
そしておじいちゃんの今後の状況を、お母さんやご家族と共有してほしいこと。
お話した。

お孫さんは、時折うなづき、わかりましたと言ってくれた。

そして入居に向けて動く。
病院のMSWに連絡。
面談の報告、当日についての打ち合わせをする。

ただ何かすっきりせず、決まった!という気持ちにならず、なんか引っかかるような感じで、入居前日に。

13時すぎにお母さんから電話。
「なんか娘がね、明日11時にそちらに行くってメモ書いてあったって。だから孫はいいわね。」

いやいやいや、娘さんが来るのはいいが、
孫に来てもらわないと何かあっては困る。
そして、メモに書き置くってさ。。。
なんかかっこいいけど、家出すんじゃないんだからさ、一緒に住んでんだから、ちょいと話してよー。
全く共有がない状況なのであろう。
当日は病院行って、退院手続きなどして、こちらへだけど、
娘は直で1人で来るってこと?!
どいうことなわけ?

(-_-;)ハァ…

孫に電話。
「あーなんか、母ちゃん行くってなったみたいで、僕はいいですよね、行かなくて」
いやいやいやいや、絶対来て✋
話聞いてるのはお孫さんだから、絶対来てくださいっ。そうでないと入居できないです!
(あ、大袈裟に言ってしまった( ¯▿¯ ))

結局、お孫さんは来てくれるとお返事。
娘さんが来るのかどうかは、
当日開けてびっくり玉手箱に。
娘さんにはお父さんの事だから、来て欲しいという気持ちと、
来て話をちゃんと聞いてくれるのか、この状況を受け入れらるのか。。。不安が募る私。

もうどうにかなるだろうと、気持ちを切り替えた入居当日。

介護タクシーでお父さんと同乗してきたお母さんが到着。
お母さんは「よろしくね~」と、今日もハツラツとした声。
お父さんは病院で会った時と違い、目を開けて返事もするが弱々しい声。

お孫さんは時間きっかりに到着。

結局娘さんは来なかった。

ここからたくさんの契約があり、
担当医からのお話。
みんな94歳のお母さんがしっかりしていると
驚いていた。
契約書のサイン書くのもなんのその。
契約書のハンコはひっくり返って押しても、あれれ~でなんのその(笑)

もうすごい。
94年生きてるという事は、そういうことだ。とてもたくましいよ、お母さん。

長い長い契約の時間が終わり、
お父さんとお部屋で面会したお母さん。
「お父さん、良かったね。
良いとこ来たね。良かったね。」って
めっちゃいい笑顔でお父さん見つめてた。

そして今日。
出勤した私。
廊下を歩いていたら、向かいからお母さんが。
「あら!おはようございます。朝から来たのお父さん見に。今日も仕事なの?働きっぱなしじゃないの!大変ね。ありがとうね」

って、めっちゃ笑顔なお母さん。
そして生き生きしている。
なんならキラッキラしてる。
眩しいよ。

死んだ魚みたいな目をして出勤した私には、海底から日の光を浴びたような感覚(笑)

お母さんの笑顔みたら、
もうこれで良かったんだと思えました。

あとは、
娘さんもお父さんに、会いに来てくれるといいなと思う。



私の仕事はひとつ無事に終了かな( ߹꒳​߹ )
80歳、90歳Over 。たくましいのです。
長生きの方は、やはり心持ちが違います。
と思う。

*˙︶˙*)ノ"






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