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国際情勢:プーチン大統領について⑩

ドストエフスキーとロシアの魂(⑩は8,715字)
 
 プーチン大統領
 「もう一度繰り返しますが、私たちは2014年のクーデタ後にウクライナで発生した問題に対して、平和的な手段で解決を模索する事を何度も提案してきました。しかし、誰も私たちの言う事を聞きません。しかも、アメリカの完全な支配下にあったウクライナの指導者たちは、突然、ミンスク合意には従わないと宣言しました」

 President Putin
 “I repeat once again, we have repeatedly proposed to seek a solution to the problems that arose in Ukraine after 2014 through peaceful means. But no one listen to us, and moreover the Ukrainian leaders who were under the complete Us control suddenly declared that they would not comply with the Minsk agreements.”

 文字起こしでは、repeatedly が繰り返されているが、冗長なため削除。またcomplをcompleteに修正。

 プーチン大統領
 「彼は、ウクライナを平和に導くというウクライナ国民の期待のもとに政権を握りました。彼はそう語っていました。そのおかげで彼は選挙で圧勝したのです。しかし、政権についたとき、彼は2つの事に気づいたと私は思います。第一に、ネオナチやナショナリストとは衝突しないほうがいいという事。彼らは攻撃的で非常に活動的ですから。そして第二に、アメリカ主導の西側諸国は彼らを支援しており、ロシアと敵対する人々を常に支援しています。それは有益で安全だからです。だから彼は、ウクライナでの戦争を終わらせると国民に約束したにもかかわらず、関連する立場をとったのです。彼は有権者を欺いたのです」

 President Putin
 “He came to power on the expectations of Ukrainian people that he would lead Ukraine to peace. He talked about this. It was thanks to this that he won the elections overwhelmingly. But then when he came to power in my opinion, he realizes two things. Firstly, it is better not to clash with neo-nazis and nationalists. Because they are aggressive and very active. You can expect anything from them and secondly the US West supports them and will always support those who antagonize with Russia. It is beneficial and safe. So he took the relevant position, despite promising his people to end the war in Ukraine he deceived his voters.”

 ウクライナの大統領が、2019年に就任した直後、ネオナチのアゾフ連隊のメンバーに会いに、一人で乗り込んで行って、激しく口論している動画を見た記憶がある。

 最初、彼は、ネオナチをどうにかしようとしていたようだ。だがそれが無理だと分かると、融和政策を取るようになり、現在に至るという訳だ。

 以前から国内にいた勢力なので、逆らわない事にしたらしい。

 ここが運命の分かれ目、ウクライナの運命の分かれ目だったのかもしれない。

 プーチン大統領
 「当時イギリスの首相であったジョンソン氏がやってきて、ロシアと戦ったほうがいいと言って、私たちを思いとどまらせたのです。彼らは、ロシアとの衝突で失われたものを取り戻すために必要なものは全て提供すると。私たちはこの提案に同意しました。彼の声明は公表されています。彼はこのように公言したのです。彼らがこれを取り戻せるかどうか。問題は、彼らがそれを望んでいるのかいないのかということです。さらに、ウクライナ大統領は我々との交渉を禁止する政令を出しました。その政令を取り消せばいいのです。私たちは交渉を拒否した事はありません」

 President Putin
 “But Mr Johnson then the Prime Minister of Great Britain came and dissuaded us from doing this saying it was better to fight Russia. They would give everything needed for us to return what was lost during the clashes with Russia and we agreed with this proposal look his statement has been published. He said it publicly can they return to this or not. The question is do they want it or not further on. President of Ukraine issued a decree prohibiting negotiations with us let him cancel that decree and that's it we have never refused negotiations indeed we hear all the time.”

 プーチン大統領
 「元英国首相のジョンソン氏の要求や説得に従ったという事実は、私には馬鹿げていて、とても悲しい事です。なぜなら、アラカミア氏が言うように、私たちはすでに1年半前に、この敵対行為、この戦争を止める事ができたはずです。しかし、英国は私たちを説得し、私たちはこれを拒否したのです。ジョンソン氏は今どこに?そして戦争は続いています

 President Putin
 “The fact that they obeyed the demand or persuasion of Mr Johnson the former Prime Minister of Great Britain seems ridiculous and very sad to me. Because as Mr arakia put it we could have stopped those hostilities with war a year and a half ago already. But the British persuaded us and we refused this. Where is Mr Johnson now ?and the war continues.

 タッカー
 「いい質問ですね。彼はどこにいて、なぜそんなことをしたと思いますか?」

 Tucker
 “That's a good question. Where do you think he is and why did he do that hell?”

 プーチン大統領
 「私にもわかりません。一般的な出発点がありました。なぜか誰もが、ロシアは戦場で負けると錯覚していたのです

 President Putin
 “I don't understand it myself. There was a general starting point for some reason everyone had the illusion that Russia could be defeated on the battlefield.”

 イギリス前首相ボリス・ジョンソンは犯罪的である。

 ホント、彼は今、どこにいるのか?勿論、議会にいるが、戦争を煽るだけ煽って、立ち去った。

 ただこれはイギリスのロシア憎しが伝統的にあり、ジョンソンだけの問題ではない。

 あと多くの人が、ロシアは戦場で負けると幻想したのは、西側のプロパガンダのせいだろう。

 皆で応援すれば、勝てると思うのは、サッカーか何かの試合と勘違いでもしているのか?

 国力が違い過ぎるのは、各種データが示す通りである。これでなぜ勝てると思ったのか?

 2023後半のウクライナの反撃とやらは、却って、ウクライナ軍の寿命を縮めた。
 
 戦争はサイエンスとか、データとか、言っている連中が、急に根拠もなく、勝てると言う。

 馬鹿馬鹿しい。心霊主義でも、現実は見えている。特に嘘には敏感だ。いい加減な事を言わないで欲しい。

 プーチン大統領
 「ロシアで異なる宗教を公言している人々は、ロシアを自分たちの祖国と考えています。私たちは一緒にいて、一つの大きな家族なのです。そして、私たちの伝統的な価値観はとても似ています。今、一つの大家族と言いましたが、誰もが自分の家族を持っていて、それが私たちの社会の基本です。そして、祖国と家族は特別な関係にあり、国全体、祖国の正常で持続可能な未来を保証しない限り、子供たちや家族の正常な未来を保証する事は、不可能なのです。ロシアで、愛国心が強いのはそのためです」

 President Putin
 “And people who profess different religions in Russia consider Russia their motherland. They have no other motherland. We are together. This is one big family and our Traditional Values are very similar. I've just mentioned one big family, but everyone has his, her own family and this is the basis of our society, and if we say that the motherland and the family are specifically connected with each other. It is indeed the case since it is impossible to ensure a normal future for our children and our families, unless we ensure a normal sustainable future for entire country for the motherland that is why patriotic sentiment is so strong in Russia.”

 タッカー
 「宗教の違いとして、キリスト教は特に非暴力の宗教です。イエスは「もう一方の頬を向けよ。殺すな」と。どの国の指導者であれ、人を殺さなければならない指導者が、どうしてキリスト教を信仰できるのでしょうか。その事をどう自分に納得させるのですか?」

 Tucker
 “The one way in which the religions are different is that Christianity is specifically a nonviolent religion. Jesus says turn the other cheek don't kill how can a leader who has to kill of any country how can a leader be a Christian? How do you reconcile that to yourself?”

 プーチン大統領
 「とても簡単です。自分自身と家族、祖国を守ることに関しては、私たちは誰も攻撃しません。ウクライナの進展はいつ始まったのでしょうか?クーデタとドンバスの敵意が始まった時からです。それが始まった時です。私たちは自分たちの国民、祖国、そして未来を守っています。宗教全般について言えば、それは外的な表現ではありません。毎日教会に行く事や、床に頭を打ち付ける事ではありません。それは心の中にあり、私たちの文化は非常に人間志向です。西側で非常によく知られ、ロシア文化の天才であるドストエフスキーは、ロシアの魂について多くを語っています。結局の処、西側社会はより実用的です。ロシア人は、道徳的価値について、永遠について、より多く考えています。あなたは同意しないかもしれませんが、西側文化はより実用的です。結論として、私はこれが悪いと言っている訳ではありません。今日の黄金の10億人が、科学などの分野でさえ、生産で大きな成功を収める事を可能にしているのです。それは何も悪い事ではありません。私が言いたいのは、私たちは似たようなものに見えるという事です。今世界で起こっている事を眺めると、超自然的な現象が起こっているのが分かりますか?

 President Putin
 “It is very easy. When it comes to protecting oneself and one's family one's Homeland, we won't attack anyone. When did the developments Ukraine start? Since the Coup and the hostility these Donbass began. That's when they started and we're protecting our people ourselves our homeland and our future. As for religion in general you know it's not about external manifestations. It's not about going to church every day or banging your head on the floor. It is in the heart and our culture is so human oriented. Dostoevsky who was very well known in the west and the genius of Russian culture Russian literature spoke a lot about this about the Russian Soul. After all Western Society is more pragmatic. Russian people think more about the Eternal about moral values. I don't know maybe you won't agree with, but Western culture is more pragmatic. After all, I'm not saying this is bad. It makes it possible for today's golden billion to achieve good success in production even in science and so on there's nothing wrong with that. I'm just saying that we kind of look the same our so. Do you see the supernatural at work as you look out across what's happening in the world now?

 文字起こしで、[Music]と書かれている部分は、音楽は流れていないので、全て削除。
 
 KatはCoupに修正。IndasはDonbassに修正。DokiはDostoevskyに修正。
 
 今回、最も印象が残った部分である。何とプーチンはドストエフスキーの話をしている!
 
 ロシア人の魂の話をしており、今世界で超自然的な事が起きていると言っている。
 
 現代の国家の指導者で、こういう事を言う人がいるだろうか?いや、いない。
 
 これを独裁者による独演と取るか、ロシアの魂が叫んでいると取るかは各自の判断に委ねる。
 
 ドストエフスキーついでに、『カラマーゾフの兄弟』の話を、少ししたい。
 
 多分、プーチンは、『カラマーゾフの兄弟』を念頭に置いて、ロシア人の魂の話をしている。
 
 解説すると、主人公は将来有望な若者だと言って、高利貸しのBBAをぶっ殺す話である。
 
 後で善行を為して社会に還元するからと言って、高利貸しのBBAを殺害して、借金を踏み倒す。
 
 そんな話で始まるとんでもない話である。プーチンの場合、高利貸しのBBAは、一体誰か?
 
 大審問官の章という有名な下りがある。イエス・キリストが再臨したら、どうなるかという思考実験である。
 
 教会は、ある人物を、イエスの生まれ変わりだと認めつつ、組織の邪魔だから、その人を追放する。
 
 本物は迫害される。そして偽物が蔓延る。世の常だ。だがこの思考実験はリアルだ。
 
 あと数百年したら、西欧社会で必ず起こる事件である。追放で済めば、いい方だろう。
 
 多分、当方もその時に生まれ変わって、事件を目撃する。ナザレのイエスの再臨だ。
 
 プーチンの場合、この大審問官の章で、どういう役回りを求めるのか?裁く者か、裁かれる者か。
 
 ロシア人の魂は、いつもギリギリの状況に追い込まれて、物事を判断する。
 
 この時に、隠しようもなく、ロシア人というものが、前に出て来る。プーチンも同じだ。
 
 プーチン大統領
 「ウクライナにおけるこの終わりのない動員、ヒステリー、国内問題、遅かれ早かれ合意に至るでしょう。現在の状況を考えると、奇妙に聞こえるかもしれません。しかし、両国民の関係はいずれ再建されるでしょう。時間はかかりますが、関係は回復します。非常に珍しい例を挙げましょう。戦場での戦闘遭遇があります。具体例を挙げましょう。ウクライナの兵士が包囲されます。これは実際の例です。私たちの兵士は彼らに向かって叫びました。チャンスはありません。「降伏しろ、出てくれば助かる」突然、ウクライナの兵士たちがそこからロシア語で叫びました。完璧なロシア語で。ロシア人は降伏しないと。そして、彼ら全員が死にました。彼らは今でもロシア人だと名乗っています。起こっている事は、ある程度、内戦の要素です。西側諸国の人々は皆、ロシア国民は永遠に敵対行為によって分断されてきたと思っています。統一はまだそこにあります。なぜウクライナ当局はウクライナ正教会を解体しようとしているのですか?ウクライナ正教会は領土だけでなく、私たちの魂をも一つにするからです。私たちの魂を一つにするものだからです。誰も魂を切り離すことはできないでしょう。ここで終わりにしましょうか、それとも他に何かありますか?」

 タッカー
 「大統領、ありがとうございました」
 
 President Putin
 “This endless mobilization in Ukraine, the hysteria, the domestic problems sooner or later it will result in agreement. You know this Probably sounds strange. Given the current situation, but the relations between the two peoples will be rebuilt. Anyway, it will take a lot of time. But they will heal. I'll give you very unusual examples. There is a combat encounter on the battlefield. Here's specific example. Ukrainian soldiers got encircled. This is an example from real life our soldiers were shouting to them. There is no chance. Surrender yourselves come out and you will be alive. Suddenly the Ukrainian soldiers were screaming from there in Russian perfect. Russians saying Russians do not surrender and all of them perish. They still identify themselves as Russian. What is happening is to a certain extent an element of a civil war. Everyone in the West think that the Russian people have been split by hostilities forever. No, they will be reunited. The unity is still there. Why are the Ukrainian authorities dismantling the Ukrainian Orthodox church? Because it brings together not only the territory. It brings together our souls. No one will be able to separate the soul. Shall we end here or is there anything else?”

 Tucker
 “Thank you, Mr President.”
 
 ロシアの兄弟たちの魂は、分断されていない。依然として一つのままだ。

 戦場で包囲殲滅されそうなウクライナ人の兵士たちは、ロシア語で、ロシア人は降参しないと叫ぶ。
 
 だからこれは、ある程度、内戦の要素があるとさえプーチンは言う。
 
 こんな話、西側から出て来る訳がない。紛れもなく、ロシアの魂がそこにある。
 
 それにしても、これはある意味、同士討ちだし、悲劇以外の何物でもない。西側が悪い。
 
 ハートランドとやらに目が眩んだのか、ロシアは憎むべき敵として、未来永劫立てなければならないのか?
 
 どうせ、人間なんて、生まれ変わるのである。人種も祖国もない。こんな戦い、ホント馬鹿馬鹿しい。
 
 インタビューはこれで終わりだが、このような情勢下、アウェイのロシアに乗り込んで、世界の嫌われ者となったプーチンに対して、文明の対話を試みたタッカー・カールソンに対して、心からの賞賛を送りたい。こう言った事は中々できる事ではない。命懸けの試みだったに違いない。貴重な情報提供に深く感謝する。
 
 これまでダイジェストで訳してきたが、載せてない部分でも、面白い話はかなりある。
 
 気になる方は、ネットで検索だ。和訳は存在する。タッカー・プーチン・インタビューで出て来る。
 
 ここで、冒頭で取り上げた引用に立ち返ろう。
 
 プーチン大統領
 「もし誰かが正規軍を送りたいという願望を持つなら、それは間違いなく人類を非常に深刻な、世界的な紛争の瀬戸際に立たせるでしょう。これは明らかです」
 『独占:タッカー・カールソンがウラジミール・プーチンをインタビューする』より 2024/02/08

 President Putin
 “If somebody has the desire to send regular troops that would certainly bring Humanity to the brink of very serious global conflict. this is obvious.” 
 From Exclusive: Tucker Carlson Interviews Vladimir Putin 02/08/2024
 
 どうだろうか?これは正しい意見ではないだろうか?

 我々はマクロンを止めるべきではないだろうか?

 日本人には関係ない話と割り切っても、世界大戦になれば、否が応でも巻き込まれる。

 中東で戦争が起きただけでも、石油が止まり、日本経済は瀕死に陥る。原発は止まったままだ。
 
 どうすべきか?日本は西側につき従っていればいいのか?独自外交はしないのか?
 
 ロシア寄り?の元首相がいつの間にか退場したが、日本外交は外部から操作されていないか?
 
 西側のロシア憎しのプロパガンダに同調して、本当に大丈夫なのか?真実から目を背けてないか?
 
 とにかく、西側のとある集団は、プーチンが邪魔で仕方ない。だから必死にコンプロする。
 
 だがプーチンも負けていない。高利貸しのBBAのように、連中は血祭りに上げられるかも知れない。
 
 高利貸しのBBAを成敗したロシアの魂は、人類社会に善行を為すのだ。これがロシアの英雄である。
 
 だがその過程で、大量の死体が積み上げられる。そして死者の魂は、一つ一つカウントされる。
 
 どうだろうか?こんな世界、神様も、仏様も、困惑するしかないだろう。善悪の判定が難しい。
 
 プーチンが死んだ日なんか、閻魔大王も、裁判を投げ出して、お釈迦様に丸投げするしかないだろう。
 
 エジプトのオシリス神ではないが、善悪の天秤がどちらに傾くのか、終わってみるまで分からない。
 
 善悪だって?そんなものある訳がない!善悪があるなら、なぜ悪人が栄える?なぜ善人が滅びる?

 だから現代では、何が正しいのか、全く分からないとする人たちがいる。だから法律が基準となる。

 だが法律は人間が、地上で作ったルールである。恣意的だ。あの世のルールでもない。限界がある。
 
 何が正しいのか、全く分からないという立場で言えば、合法か否かしか、判断基準がない。
 
 だが合法であれば、何でもやってもよいという考え方は、ちょっと待った方がいい。

 仏法に反しているかも知れないし、宇宙を統べる善悪の法に触れているかも知れない。
 
 いくら合法でも、死後、地獄行きであれば、何の意味もない。それは間違っていたという事だ。
 
 繰り返しとなるが、合法と言っても、人間が地上で作った仮初のルールに過ぎない。
 
 無論、中には尊重すべきものもある。皆で決めた事なら、皆で尊重すべき事だ。
 
 基本、皆で決めた事は尊重して、しっかり守るべきだろう。それが民主主義だ。

 だが皆で決めた事でも、悪いものが誕生する事がある。悪法だ。

 そして独裁者も投票箱から生まれる。これは構造的に防げない。

 だから仏法に反していないかどうか、自然に反していないかどうか、確認が必要だ。
 
 悪法というか、悪い裁判、間違った判決というものもある。
 
 たとえば、ソクラテス裁判とか、ピラトゥスの裁判(キリストの刑死)だ。
 
 悪法は従うかどうか、それは内容によるだろう。

 どうでもいい事であれば、合わてもよいが、どうしても従えない法もある。

 仏法に反する法、自然に反する法だ。現代は悪法が増えている。

 悪法は、社会の根底を揺るがす。それは自然に根ざした根本的なものを破壊する。
 
 その昔、神仏は男女を作り、自然が男女を受容してきた。この星の自然だ。
 
 だからある時、神は男に言った。男らしくあれ。神は女に言った。女らしくあれ。

 だが最近、地上の人間は、勝手に性別を転換したりしている。LGBTQだ。

 そしてこのLGBTQの権利を守るために、法律まで作り始めている。地上のルールだ。

 LGBTQはホント、考え直した方がいい。アレは霊的に見ておかしい。憑依だ。

 『国際情勢:カナダについて』でも、この事は指摘した。カナダはLGBTQ大国だからだ。

 LGBTQも人間が、地上で勝手に作ったルールだ。たとえ、合法化しても、仏法や自然に反している。

 こういう事は必ず、死後、報いを受ける。旧約聖書でも、ソドムとゴモラの街は滅びた。
 
 要するに、男に女の霊が憑いているだけだ。それだけの話だ。あるいは死んだLGBTQだ。

 Qなんて、動物霊が憑いているだけだろう。当方には何となくしか分からないが。

 そして現代のある種の男は、心は女であると主張して、女性の陸上競技に出て、メダルを乱獲する。

 これのどこが男らしいのか?本人は女のつもりのようだが、女たちはこれで納得が行くのか?

 こういう男を卑怯者と言うのである。全く男らしくない。神にも、自然にも、反している。
 
 こういう事を言っていると、一体何を基準にそんな偉そうな事を言っているのか?と訊かれるかも知れない。

 もし何が正しいのか、本当に分からなかったら、四聖に訊けばいい。
 
 仏陀、キリスト、孔子、ソクラテスだ。
 
 彼らが賛成しない事は、基本やらない方がいい。古典の智慧だ。
 
 四聖が、LGBTQに賛成するだろうか?いや、しない。する訳がない。
 
 無論、四聖にも違いや個性はあるが、大筋では、仏法や自然に反していない。
 
 この四人が、人類を指導していると言っても、過言ではない。
 
 だが西洋では、キリストも、ソクラテスも、殺されている。
 
 それに対して、東洋では、仏陀も孔子も、天寿を全うしている。
 
 この差は大きいだろう。西洋と東洋で、文明として、どちらに優位性があるのか?
 
 正しい事を言うと、ぶっ殺されるのが、西洋だ。だからトランプも危ない?

 なお東洋では、敬意を以って遠ざけられ、見事に天寿を全うする。
 
 我々はどっち側に行くべきか?あるいはどっちでもないのか?

 政治・経済・軍事・社会については、四聖も弱いかも知れない。あまり言及していない。

 ちょっとランクは下がるが、ハイエク、ドラッカー、アレントで補うしかないだろう。

 ハイエク『隷属への道』、ドラッカー『経済人の終わり』、アレント『全体主義の起源』だ。

 これら思想書は、ちょっと読む気がしないなら、オーウェルの小説『1984年』でもいい。

 この小説で、雰囲気だけでも味わえる。あるいは『動物農場』でもいい。共産主義の戯画だ。

 なおドラッカーは、未来社会は、脱西洋でも、反西洋でも、非西洋でもないと言った。

 それは情報社会でもなく、教養ある人間が、対話の世界を築く、知識社会の文明とした。

 うん。足りない。霊界の話が抜け落ちている。神様の話もない。ついでに宇宙人もだ。

 ドラッカーの文明論は、情報社会→知識社会としたが、真なる智慧、ダルマがない。これが必要だ。

 だがドラッカーはとんでもない天才で、奥深い智慧を持っているが、どうも本気で話していない。

 多分、かなり多くの事を隠しながら生きて、気が付いた事の大半も、述べていないかもしれない。

 周りに合わせて、現実的な事だけを言って、さっさと立ち去ったのかも知れない。

 どうして、あんなに未来を予言できたのか、そうでないと説明が付かない。隠すなよと言いたい。

 正直、ドラッカーの智慧の深さは量れない。かなり大きな魂で、奥行きが全く見えない。

 生前、本人は霊的に目覚めてはいなかったのだろう。だが漏れて来る智慧の深さは半端ない。

 哲学者の魂でもないのだ。この人の文章はとても分かり易い。一体何者か?

 それに対して、重くて難解な文章を書くハイエクは、間違いなく哲学者の魂を持っている。

 これは感覚的によく分かる。得意分野だからだ。このハイエクも天才だ。

 ヘーゲル以降、手付かずだった法の哲学に踏み込んで、内容を補強さえした。

 思想的に、これがどれだけレベルが高いか、分からない人が大半だろう。彼の仕事はまさに天才の仕事だ。

 ハイエクも大きな魂で、手が届かないが、哲学者の魂を持つ人なので、別に理解不能ではない。

 どちらかと言うと、ドラッカーの能力の方が気になる。この未来を読む力は予測不能だ。

 当方の中で、未来を読む力が最大級に強いのは、ノストラダムスだが、これも理解できる。

 占い師の魂だと思えば、感覚的に掴めない事もない。だがドラッカーはまた異なるので、謎である。

 仏教系の魂で、高僧の転生者かもしれないが、よく分からない。西洋人にしては、東洋趣味が強い。

 アレントについては、いつも思い出す事が一つある。遠い昔のギリシャの話だ。

 プラトンの学園アカデメイアに、男装して授業に潜り込む女子がいたが、きっとアレは彼女だろう。

 うん。間違いない。昔、ギリシャで学んだから、ああいう本が書けるのだ。彼女にはギリシャ的色彩がある。
                              


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