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自分の専門的立場

note 読者の購入動機」という記事を書きました。そこで、専門的知識を求める読者向けに自己PRをする必要があるという主旨を引用しました。この記事です。

そこで、私が書くたぐいの記事に、果たして「専門的知識」が反映されているのかどうか、知りたい読者のために、自分の専門的立場を以下に書きます。

私はとある研究機関に所属し、アイルランド語文学、英文学、米文学、詩学、また時にはコンピュータ・サイエンスを研究しています。現在の専門は、アイルランド語詩歌、詩学、聖書学です。

詩学は古今東西の詩を扱う必要があり、15-20の言語は日常的に扱っています。英語の辞書ですが『リーダーズ・プラス』(研究社)という英和辞典(ほか2冊の英語の辞典)の分担執筆もしています。アイルランド語詩歌の方面では2冊ほど共著があります。近くケルト関係の事典も出ます。

アイルランド語詩歌を内側から捉えるために、音楽の楽理も研究しています。ほぼ毎年、アイルランド語芸術の大会に調査に出かけています。アイルランド音楽とは必ずしも重なり合わないのですが、ピアニストとしてはジャズの和声理論に基づいた演奏を行います。アイルランド音楽との接点としてはモード(旋法)がありますが、ジャズの場合のモードが定まっているのに対し、アイルランド音楽の場合はインド音楽に似た旋法も現れます。

文学の方面では、詩の原理、文体論などに特に関心があります。英語やアイルランド語やプロヴァンス語(12世紀の南フランスの言語)やイタリア語で書かれた詩、また、西欧語で書かれた散文の小説にも関心があります。

詩の原理として聖書学で提唱されている並行法の原理に関心があります。その意味で、詩として書かれている聖書の部分(ヘブライ語の詩の部分)に興味があります。

以上のような領域については、必ずしもインターネット上に、じゅうぶん情報がありません。note の開設者のお話の中に、多様性をもった発信の場を確保したいというようなことがありましたが、その主旨に賛同して、ここ note で発信している次第です。

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