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能力を最大限発揮!「ゾーン・フロー」を体験する方法
ここぞ!という時に集中力を発揮し、
素晴らしいパフォーマンスが発揮される状態を「ゾーン」心理学用語で「フロー」と呼ばれています。
そんな「フロー」を体験するための方法について、心理学の知識から解説します。
スポーツや仕事などを効率化したい、成果を出したい方におすすめです!
1.フローを体験するために必要なこと
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結論!
フローの体験には
極度の集中力を高める5つの要素が大切です。
ご存知の通り、
フローとは「極度の集中力」が発揮されている状態のことを表しており、
極度の集中力というのは、
発揮される物事に対して自然に無駄なく、オートマティックに動ける状態といわれています。
カバディをやってみて!と急に言われても、
多くの人はルールを知らず、
分からないまま手探りな状態だから試合に集中できない。。
と例に挙げてみると、なんとなくイメージできるのでばないでしょうか。
以上のことから、
フローを研究した心理学者チクセントミハイ氏の本を参考にフロー体験に必要な集中力を高める5つの要素を紹介します!
2.フロー体験に必要な5つの要素
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◆目標・役割を明確にする
能力を発揮したい物事に対する「目標・役割」を明確にすることが大切です。
明確にすることで、
必要な「スキル」が具体化され、発揮したい物事に対する「チャレンジ」が見えてきます。
目標・役割が明確でないと、、
何をしたらいいかわからないため、
注意が散漫になり、集中したい体験やチャレンジ自体に集中力を発揮しにくくなります。
◆少し高めの目標に挑戦する
自分のスキル(自分ができること・行動ができる)
×
チャレンジ(行動のために取り組む機会)
のバランスが重要です。
スキルより少し高めのチャレンジに取り組む時、
人は深い集中力を発揮しやすくフローを体験しやすいと言われています。
このバランスが崩れて、、
・チャレンジが高すぎると…
→自分に失望、上手くいくか心配が多くなる。不安やプレッシャーに負けやすい。
・チャレンジが低すぎると…
→当たり前すぎてチャレンジや行動を退屈に感じてしまう。
・チャレンジもスキルも低いと…
→やっても無駄。。と無気力になってしまう。
などの原因が生まれてしまいます。
そのため、
自身のスキル×チャレンジの位置を把握し、
「今の自分のスキルより少し難しい」と感じる事に取り組むことが深い集中力を発揮するために大切です。
◆チャレンジしたフィードバックを行う
チャレンジした結果をフィードバックする事で、
自分が良くなっているか、悪くなっているかを判断することができます。
フィードバックせず盲目的に取り組むと、、
・スキルとチャレンジのバランスが崩れやすい
・自分の行動に不安が生まれる
・いずれ行動(チャレンジ)への限界がくる
などのデメリットが発生する場合も。
フィードバックにより、
成功・上達した実感は達成感とモチベーションUPに繋がり、
失敗・結果が出ない時は目的・役割達成のための別アプローチを見つけるキッカケに繋がります。
◆反復練習をする
前述の通り、
フローを体験するにはスキルとチャレンジのバランスが重要です。
反復練習をすることで、、
【スキルが洗練・上達する】
↓
出来なかったことができるようになる。
↓
脳の馴化によりオートマティックに動ける
↓
少し難易度の高いチャレンジに取組める!
↓
フロー体験!!
↓
〜更にスキルを高めるため反復練習〜
このフロー体験のループを作るためにも、
反復練習も重要な要素になります。
◆ルーティンを取り入れる
ルーティンとは、活動の前に行うあらかじめ決めた所作や日課などです。
スポーツ選手ではラグビーの五郎丸選手のポーズが有名ですよね。
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ルーティンの効果については、
こちらの山口大学の研究者たちの論文で検証されていました。
【研究内容】
ルーティン動作有・無しそれぞれでダーツを的中心めがけて投げる。
中心から外れた距離の差をそれぞれ測り、ルーティン有の方が的中心に近付くのか検証。
【結果】
・ルーティン後の方が的の中心に近い位置にダーツが刺さった
・ルーティン後はリラックス状態と緊張状態が合わさった集中状態になっていた事が脳波で判明。
つまり、
ルーティーン動作は集中力を高めるうえで効果的!であると発表しています。
※計算作業など継続的に集中力が必要な作業については効果は実証されておらず。瞬間的な集中が必要な動作においてのみ効果が検出されています。
ルーティンは人それぞれです。
毎朝決まった時間や日常の動作の前に、自分でしっくりくる動作取り入れてみることが効果的です。
以上、集中力を高める5つの要素を紹介いたしました。
3.まとめ
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・フロー体験には極度の集中力が必要!
集中力を高めるためには…
◆目標・役割を明確にする
◆少し高めの目標に挑戦する
◆チャレンジしたフィードバックを行う
◆反復練習をする
◆ルーティンを取り入れる
フロー体験はパフォーマンス向上だけでなく、幸福感、楽しさを体感できる経験です。
ぜひ今回の5要素を意識して、豊かな暮らしの参考になれば幸いです!
それでは。
まいけるごぶお@ウェルビーカウンセラー