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【V】睡眠の役割その2「新陳代謝」

今回は前回の続きです。
睡眠のもうひとつの重要な役割「新陳代謝」についてお話します。



睡眠の役割は大きく言えば、

  1. 解毒

  2. 新陳代謝

の二つに大別できることは前回お話いたしました。
そして、解毒のお話までしております。

解毒については前回の記事をご確認ください↓


突然ですが、私たちは生きています。
(……ホントに突然、どした?)

先日、私は不注意で側溝に落ち、右足の甲の骨を2本ほど折り散らかしましたw
あははは。
(笑いごっちゃないやろ!w)

顔もすり傷だらけで、もはや「ローラ状態」です。
(↑世代的に、分かる方いるのかw??)


ただ今療養中で歩けないのですが、
お医者さまの見立てでは完治に2〜3ヶ月はかかるだろうとのことでした。

でも、治るんです。2〜3ヶ月で。
よく考えると、不思議だと思いませんか?


骨といえば、私は理科室の骨格標本のガイコツさんを思い浮かべます。

実際に骨は硬くて、まさに、「物質」!という感じ。
こんなものwが、「生きている」という条件だけで、再生することができるんです。

人体ってすごいなぁ、と改めて思います。

このタイミングで私が骨折したのも、何か意味があるんでしょうねw


前置きが長くなりましたが、本題に入ります。




生物と無生物のいちばんの違い


たとえば、自動車とヒトとを比べてみましょう。

「10年もの」の自動車とヒトは何が違うでしょう?


自動車で「10年もの」と言えば、なかなかの年代物ですねw
相当メンテナンスして大事に乗ってあげないと、なかなか10年も動いてはくれません。

転じてヒトはどうでしょう。

そもそもヒトに「10年もの」という表現は適しませんwが、ヒトの10歳と言えば小学4年生。
まだぴちぴちの子供です。
(…ぴちぴち……w)

同じ「物質」のはずなのに、私たちの身体は80年以上も動くことができます。


言ってしまえば、これが生物と無生物の大きな違いです。

「形あるものいつかは壊れる」という言葉がある通り、物質は時間による「経年劣化」から逃れることができません。

生物の身体は、この「経年劣化」をできる限り遅くするため、「新陳代謝」という素晴らしい能力を長い時間をかけて身につけたわけです。

実際、仮に新陳代謝能力がなければ、私たちは数ヶ月も生きることができません。
(赤血球の寿命が約3ヶ月のため)



「新陳代謝」とは?


ではここで、「新陳代謝」について簡単に説明しておきます。


読んで字のごとくなのですが、

「新」はそのまま新しいもの、「陳」とは古いものの意味です。
つまり、

「新しいものと古いものを入れ替えること」

が、新陳代謝の意味になります。


新陳代謝は身体中の全細胞で行なわれ、活動の激しい組織はその分、劣化も早いので新陳代謝スパンも短くなります。

血液細胞や脳細胞、肝細胞などは特に短く、健康体であれば約20日〜3ヶ月で入れ替わり続けています。


最も遅いのはやはり「骨」なのですが、先ほどお話した通り、骨もしっかり新陳代謝をします。

場所にもよりますが、約1年〜4年かけて骨すらも入れ替わっています。


あくまで理論上ではありますが、
私たちの身体は、4年もあればすべての細胞が入れ替わっていることになります。

つまり物質的には、4年前のあなたと今のあなたはまったくの別人なんです!

脳が記憶などを受け継いでおり、「自我」があるため、
私たちは現在の年齢まで生き続けている、と勝手に錯覚しているだけ。

……なのかもしれませんねw


私が体質改善のアドバイスをするとき、最大4年先を見据えてアドバイスするのには、ここに理由があります。



睡眠中は大切な「新陳代謝」の時間!


さて、なかなか睡眠のお話にまで行き着きませんwでしたが、
やっと睡眠と新陳代謝のお話です!

お待たせしましたw


結論から言いますと、

「新陳代謝は睡眠中だけ活発に行われている」

と考えてもらって差し支えありません。


実際には日中にも少しはやっていますが、ほとんど無視できるレベルです。

細胞が活動する覚醒時に、新陳代謝はスムーズに行うことができません。


私が睡眠を最重要視する理由がここにあります。

大切な「新陳代謝」をするために睡眠は何物にも代えられません


たとえば、一度死んでしまった細胞を生き返らせる術などはありません。

どんなに科学や医療が発達しようとも、「蘇生」は不可能なのです。
新しい細胞と「入れ替える」ことでしか、組織は再生できません。


前回の「疲れ」についてもそうですが、
疲れをとるには、睡眠で解毒・新陳代謝を行うしか方法がありません。

「お風呂」や「栄養ドリンク」で疲れがとれたように感じることはできますが、
実際には血流が一時的に良くなっただけですし、神経を(カフェインなどの興奮物質で)マヒさせているだけです。

それらで疲れがとれているわけではないのです。


また、病気やケガの治療もしかり。

病気やケガを治しているのは、お医者さまでもなければお薬でもありません。
病気やケガを治しているのは、あなたの睡眠です

お医者さまやお薬はあくまで、そのお手伝いです。


言ってしまえば、
病気やケガの回復も、新陳代謝の一部と言えます。

基本的に病気やケガで変質したり壊れた細胞が元に戻ることはないため、それらをいかに素早く処理して新しい細胞と入れ替えるか。

治療のコツは、これ以外にありません。


つまり、「いかに良く眠れるか」が、あらゆる病気やケガの特効療法となるのです。


他にも成長ホルモン、自律神経なども結局は「各細胞のはたらき」に左右されるので、新陳代謝がカギとなります。

「寝る子は育つ、寝る大人は治る」

は真実なのです。
(後半部は、私の師匠からもらった名言ですw)



いかがだったでしょうか?
少しは、

「睡眠は死ぬほど大事!!w」

……が伝わったでしょうかw?


まあ、多少オーバーに説明した部分もあるので、もしあなたに眠りのお悩みがあるならば、ショッキングな部分もあったかもしれませんね。

申し訳ありません。


ただ、「眠れない」にも、れっきとした理由があります。

睡眠が重要と分かったところで、
次回はずばり、「不眠の真の原因」をお話して、質の良い眠りを得るための極意をお伝えする予定です。

お楽しみに!


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!まいけるでした。

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