「モノを売るな!自分を売れ!」セルフブランディングの方法
皆様、こんにちは!令和PRとHELP YOUの小澤です。寒い毎日が続いていますが、体調を崩したりされていないですか?我が家は、娘がしょっちゅう熱を出すことを繰り返しております。。。どうかご自愛くださいね。
さて、本日は、「セルフブランディング」についてです。昨今、「個」の時代が到来。会社に雇われて終身雇用という時代は終わり、自分の価値を自ら見出し、それを広く認知してもらって、自分自身のブランド価値を上げていかねばならないような時代がやってきました。ある意味、どんな人にも・どんなタイミングでもチャンスがある。ワクワクしますね。私もSNSを行う中で、「個人がメディア化しているな」と感じるシーンは何度もあります。
皆様一人ひとりの得意・興味・好きといったことの言語化と最大化を実現できる一助になれたら嬉しいなと思います。では、行ってみましょう~!
セルフブランディングが重要な背景
今や、この記事を読んでくださっている方なら、X(Twitter)、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、YouTubeなど、何かしらやっているのではないでしょうか?以下は、ガイアックス社が提唱されている考え方です。これまでのSNSでは、企業広告などを通じてユーザーに届けることも普通でしたが、今や、嘘っぽいと思われてしまい、正しく情報が届かなくなってきている。それが、「人」を通じて情報を届けることで、信憑性が上がった情報を届けられるような時代になってきていると言われています。
▼ソーシャルメディアマーケティングの変化
上記は全くの同感で、私もXで「PR」とついていると読み飛ばしたり、YouTube広告が不必要だと思って有料会員になったりしています。
▼国内の人気SNSのユーザー数
LINEはクローズドではありますが、それ以外は全く持って無視できない数ですね。最近、私の身の回りでも、大手企業を辞めてYouTuberになったり、Instagramで購入体験をしたり、Xを通じた大手新聞社の取材依頼があったり…SNSにおける変化を感じています。
YouTubeは基本的に一方通行のメディアであり、なかなかフォロワー数を伸ばすのも動画編集も労力が掛かりますが、InstagramやXであれば、双方向コミュニケーションツールであるため、比較的フォロワー数を伸ばしやすく、「どれだけ時間を投下できるか?」に掛かっているなと感じます。(過去、土曜日にTwitterを6時間やっていたことがあり、さすがにTwitter社に人生を奪われていると感じて、最近では、行き帰りの通勤時間20分程度しか見ないと決めています…)
▼SNSをきっかけに物を買ったり、イベントに参加したりした経験
65%がありだと回答しており、Z世代に至っては92.8%がSNSきっかけで何らかのアクションをしています。
▼SNSを通じて「物を購入するきっかけ」になると思う投稿
ただ、誰の投稿でも良いというわけではなく、49%が「友人や知人」のオススメ投稿が参考になっているのです。芸能人や企業公式アカといった、宣伝要素の強い投稿以上に、身近な人の投稿に影響されているわけです。
これらの結果からも、結局、SNS上で、いかに会社やサービス、また今回のテーマでもある「自分自身のファン」になってもらうのか?ということはとても重要な時代になってきていると言えます。
SNSをやる目的こそ大事ですが、例えば、「Xを通じて、営業パーソンとしての市場価値を上げたい」ということに置いたとしたら、Xの運用を通じて、営業の知り合いが増えたり、お客様となり得る方と接点が持てたりして、何かしらのビジネスに繋げていくことができます。ただ、それも全ては継続です。次章から、その具体をお伝えします。
セルフブランディングの方法
手前味噌なのですが、実は一応、国家資格であるキャリアカウンセラーの資格を保有しています。その知識と小澤がSNSでのブランディングを確立するまでに行ったことという観点で、7つのステップをお伝えします。
1.自分の価値観を知る
自分自身の価値観の源泉は過去。その中で、一番楽しかった時と一番苦しかった時に、自分の価値観は形成されやすいと言われています。以下、ライフラインチャートを用いて、自分自身の価値観を洗い出し、人生において、最高だった時と同じような働き方ができる状態を目指していきましょう。
松浦さんのnoteは、ライフラインチャートのテンプレートや使い方も載っており、オススメです。
2.自分のWILLを言語化する
【自分はどんな生き方をしたいのか?】ということを言葉にしていく。その際に活用できる考え方「ライフキャリアレインボー」をご紹介します。ドナルド・E・スーパー氏というアメリカの哲学者によれば、人生には大きく8つの役割があるとしています。
・子供
・学習者
・親
・余暇人
・市民
・職業人
・家庭人
・その他の役割(年金生活者、余生を過ごす)
ほとんどの人は、これら8つの役割を経て人生を過ごします。これらの役割の重なりや相互関係を形にしたのがライフキャリアレインボーです。歳を重ねるごとに役割の重なりは増えていきます。キャリアの形成というのは、仕事だけではなく、家族や地域コミュニティといった社会環境の様々な顔を持ち合わせます。
これを参考に「自分は〇歳の時に、どうなっていたいのか?」ということを言語化していきます。例えば、私であれば、現在38歳。45歳になった時に、娘が小学生。仕事の時間50%、家族との時間50%でありたいという想いがあります。また、人生折り返しの50歳ぐらいになったら、学び直しの勉強もしてみたい。そのような未来への想いをはぜることをやってみましょう。
3.自分はどう見られたいのか?という幹を作る
2の未来像が決まったら、あとはいよいよブランディングです。SNSをやる目的と【誰に、どんな見られ方をしたいのか?】ということを言語化していく。現在の私であれば、以下の設計。
4.#の一覧化。自分の専門性や得意分野、特徴、好きなことを洗い出す
目的と方向性が決まったら、あとは、自分を表す言葉=#を洗い出していく。自分の専門性や得意なこと、何なら、好きなことでも構いません。ありったけのことを洗い出していきましょう。
5.どの#を強調していくかを整理する
上記の洗い出しの中で、幹に沿ったものの何を発信していくのかを決める。私の場合、ウザいぐらいに熱っぽいところがありますが…。それもらしさということで(笑)
それを、プロフに落としたのが以下。自分は何者で、どんなことを発信していく人なのか?を宣言し、「この人をフォローしておいたら、なんか有益ぽいぞ」と思ってもらえる工夫が大事ですね。
ちなみに、小澤の超初期(2019年頃)のフォロワー数3000ぐらいの時のプロフはこんなんでした。当時は広報になる前の営業時代で、「HELP YOU」より、「元リク」の人でした。HELP YOUなんて誰も知らないので、まずは「小澤美佳」の認知を上げて、結果的に、会社の認知へ繋げるということをやっていました。
6.発信の割合を決める
この割合を決めたら、あとは、上記で洗い出した内容をどんどん発信していきます。この割合のガイドラインがないと、途中で、脇道にそれた内容を発信したり、発信の方向性を見失ったりします。
例えば、現在、小澤が「海外移住」や「ダイビング」、はたまた「HR」の人というイメージって、ほとんどないですよね?おそらく、多くの方は、「広報の人」というイメージを持っていただいていると思います。実は、私のベースは「HR」でして、本当はそちらの専門性の方が高いのですが、ブランディングのためにあまり言わないようにしていたり、「インナーブランディング」や「採用広報」などというように、「広報」に接続できる伝え方で発信したりしています。
本当は「かき氷」や「旅行」のことももっと書きたいのですが(笑)、意識的に書かないようにしています。また、プライベートな発信は、土日のみと決めています。
7.【発信】し続けて、【認知】されて、初めてブランド化
ブランドは一夜にしてならず。6で決めたものを、あとはとにかく、発信し続ける。
▼熱狂的ファンになるまでの遷移
「知る」より右になっていくには、接触頻度が重要です。何度も何度も見るから、サブリミナル効果で、「小澤って、ポジティブ元気な広報の人」という印象が作られていき、結果として、ファンなっていただけるわけです。そして、応援してくださったり、何かあった時に相談してみようと思ってもらえたりするような結果に繋がっていくのですよね。
逆に、有名になればなるほど、アンチが増えるも致し方がないです。私のことが好きではない・共感できない・ウザいと思っている人も、一定数いるだろうと認識しています(悲しいですが)。例えば、ダウンタウンの松本さんの事柄も、真実はまだ分かっていないのに、印象論だけで、「松本さん酷い」というムーブメントができてしまうわけです。
したがって、セルフブランディングにおいて、有名になる覚悟があるか?ということは、自問した方が良いと思います。
セルフブランディングを会社のブランディングに繋げる方法
経営者・広報担当者としては、個人ブランディングを企業のブランディングに接続したい!と思いますよね。そのための鉄則があります。
▼セルフブランディング3つの鉄則
この3つを出すことで、会社の看板背負って個人が外へ出ていくので、信用度が格段に上がり、ビジネスの引き合いが増えていきます。例えば、ビジネス上のつながり創出、取材依頼、リードの問い合わせ、採用応募、イベント登壇依頼…などなど。令和PRを一緒に立ち上げた丸山とも、Xで知り合っています。Xがあったから、今があると本当に思います。
▼UGCの起点
UGC(User Generated Contents)とは、ユーザーが作ったコンテンツです。
企業が打ち出す広告ではなく、ユーザーが自分の意志で投稿するコンテンツのこと。
冒頭に記載したように、もはや広告が嘘っぽいと思われてしまう時代。だからこそ、「本気で思っている言葉」は人に響くし、その伝播の総和がブランディングに繋がっていくと思っています。
▼個人がメディア化する
「やりたいことは1万いってから」ということを、口酸っぱく言っているのですが、フォロワー数が1万いくと本当に景色が変わります。私の発信した言葉が、会社の信用につながったり、何かの集客に寄与できたり、誰かの勇気につながったり…。計り知れないです。
それは、バズったり、フォロワー数を単に伸ばしたり、個人が有名になったりすることを推奨しているわけではなく、SNSをやっている目的を達成するためには、まず「知る」の総量が増えないと自身のファンは出来ないし、ブランドなんて出来ないから、ちゃんとフォロワー数も伸ばしていきましょう、というお話です。
フォロワー数の伸ばし方テクニックは、こちらをご覧ください。
▼経営者こそ、やらない理由がない!
先日、アースメディアの松本さんもおっしゃっていましたが、私も本当にそう思います。忙しい社長は、異口同音で「SNSやっている時間がない」と言われますが、SNSも大切な仕事だと思うのです。自身の発信を通じて、リードが来たり、採用にも寄与できたり、出版本が売れたり、何ならインナーブランディングにも大きく影響できます。社内のメンバーが社長の発信を見ることで「あの時、こう思っていたんだ」「うちの会社の社長、尊敬できる」「自分のこと褒められている!嬉しい!」と思えたりするのです。
SNSを通じて、会社の信用度を上げられる。しかも無料で。経営者こそ、やらない理由がないですよね。
ただ、社長が、上記の通り、セルフブランディングの設計がイマイチだと、逆効果になってしまうので、プロフィール・投稿内容などは、自身のガイドラインに沿ったものを発信していくようにしてくださいね。
本件は、Voicyでも詳しくお話しておりますので、良かったら聴いてみてくださいませ。
最後に
「個」の時代が来ている今だからこそ、自分の得意や興味、好きなことを言語化しながら、それを発信し、認知されることで、そのブランディングができていきます。その結果、自分らしく生きる・働くことができて、幸せな人生になることができる。
ただ、それと当時に、その言葉が上っ面だと、有名になればなるほど、ブーメランのように逆ブランディングになってしまいます。
有名になる覚悟があるか?
セルフブランディングの先に、どんな世界を実現したいのか?
常にその自問自答を繰り返すことが大事だと思っています。皆さんも、セルフブランディングを通じて、自分らしい人生を歩んでくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m