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シンデレラは純粋な女の子なんかじゃない

 シンデレラは純粋な女の子なんかじゃない。

 「シンデレラ」はいつの時代も女の子の憧れ。だから、どうやったらシンデレラになれるかを考えてみた。そしてたどり着いた結論が「シンデレラは純粋な女の子なんかじゃない」ってこと。

 もしただ純粋な女の子なだけだったら、一生継母のもとで、雑用をして暮らしていたはず。

 じゃあ、シンデレラってなんだったんだろう。どうして幸せそうだったんだろう。

 そういったところで、あなたは何をしたら自分が幸せになれるの?って自問自答が始まる。んーお風呂かなぁ、寝てる時かなぁ、違うよ。そういうことじゃないよ。もっと大きなお話。今日できることはその後にしようよ。抽象的に書くとすると、例えば好きな人と一緒になりたいとか、お金持ちになりたいとか、かな。私の場合は、世界をもっと楽しくして、生きやすい世の中にしたい。

 日本って、働ける人を育てることばかりだなってちょっと嫌気がさした。やりたいことが分からない人が、だから増えるんじゃないかな。やりたいことが分からないのは悪いことじゃないと思うけど、そういう人がゴロゴロと生きている世の中が、なんか物足りないって思っちゃう。だってそういう人を増やせば、会社で従順に働いてくれるからなんでしょ。なんかそれっておかしいよね。

 人は気持ちを伝えるために言葉を持っているのに、最近持っている言葉を伝えきれずに心にストックされていく。下書きのまま活躍の場所を失った言葉は、日の目を浴びることもなく、自分の中にただ溜まっていく。きっと、伝えることに特化しているだけで、そこに気持ちを載せられない。いつしか、気持ちを載せることが怖くなって、薄っぺらい言葉だけで自分を表現してる。それでいいのかなって思う時もあるけど、世渡り上手になるためにはそんなことだって必要。でも、世渡り上手になりたいの?って思う瞬間もあって。自分の心はどんどん曇っていくばかり。

 曇っていった先に見える光なんてなくて、太陽なんてものはなくて、そんな物どこにもなくて。今自分がしたいこと、欲しいものなんて少し考えればでるのに、それを出そうとせず、吐き出せなかった言葉はずっと心の中に溜まるばかり。

 全然うまく話せない。いつか、この気持ちを忘れてしまいそう。でも忘れてしまってもいいのだと思う。多分今悩んでいることも全て、きっと晴らしてくれるような、人や物に、ふとした瞬間に出会う物だと思う。それは自分が幸せを探していないときに見つかる物。こういうのをセレンディピティっていうらしい。素敵な言葉だと思う。怯むことなく、自分のときめく夢を追いかけていけば、いつかきっと幸せになる方法に出会える。

 シンデレラは自分が幸せになる方法を知っていた、ただそれだけのことだけで、決して特別な女性じゃない。私たちは誰だってシンデレラになれる素質を持っている。自分が何を欲しいのか、何を手に入れたら、何をしている瞬間が幸せなのかを知れたら、誰だってシンデレラになれる。

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