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【読書感想】にゃんこパワー:科学が教えてくれる猫の癒しの秘密/カリーナ・ヌンシュテッド、ウルリカ・ノールベリ

「にゃんこパワー:科学が教えてくれる猫の癒しの秘密」こちらの本、読みました。

表紙がかわいいですね(ちなみに裏表紙もかわいかったです)。

猫好きなので、本書はちょっと気になるなと。
「科学が教えてくれる」のところも気になったポイントです。


本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

膝の上で眠る小さな存在が「大きな幸せ」をくれる。
そばにいるだけでポジティブになり、幸福感が高まる。よく眠れるし、ストレスも減る。喉で鳴らすゴロゴロは人間の心拍数と血圧を下げ、痛みを緩和し、治癒力も高める。猫好きなら薄々感じたことのある不思議な力は本当だった! 人間との長い歴史や各地に伝わる伝説、互いの絆が深まる方法も解き明かす、にゃんこ本の決定版。

こんな感じの本です。

以下のポッドキャストで本書を知りました。

著者情報

本書は「カリーナ・ヌンシュテッド」と「ウルリカ・ノールベリ」お二人の共著です(敬称略)。

お二人の著者名でそれぞれネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。

カリーナ・ヌンシュテッド

ウルリカ・ノールベリ

いくつか引用と感想

猫を飼うと幸せになれる

猫を飼うと幸福感が高まると言われます。オーストラリアの研究によれば、猫を飼うと自信がつき、神経質でなくなり、よく眠れて集中力も高まり、人生の苦難にも立ち向かえるそうです。
猫はポジティブな感情を引き出してくれます。なでたり、のどをゴロゴロ鳴らすのを聞いたりするまでもなく幸せな気分になれますよね。近くにいるだけでネガティブな感情が和らぎ、うつや恐怖心、内向的な性質、不安が軽減されるのです。

私も実家で猫を飼っていたので納得の内容です。

「自信がつく」「神経質でなくなる」「よく眠れて集中力も高まる」「人生の苦難にも立ち向かえる」「ネガティブな感情が和らぐ」「不安が軽減される」
こうやって挙げるとメリットあり過ぎな気もしてきますが、飼っていた身としては納得してしまいます。

本書はエビデンスを交えながら書かれていますが、いつもより疑問に思わずに納得してしまいます。
猫を飼っていたので贔屓目に見ている気がします。

でも本書に関してはそれでも良いかなと思いながら読みました。

猫派と犬派、どちらが幸せ?

よく「あなたは猫派? 犬派?」という話になりますが、2017年のフロリダ大学の調査で、明らかなちがいが判明しました。418人に大がかりな性格検査を受けてもらったところ、猫派の人は内向的で、独りを楽しむタイプが多かったのです。それにクリエイティブで独立心旺盛。真面目でセンチメンタルなところがありますが、周りの人に影響されにくいそうです。一方で、犬派の人は外向的で社交的、グループで過ごすのが好き。使命感が強く、地に足のついたタイプです。
心理学者のデニス・グアステロ(Denise Guastello)教授は、犬を飼う人は活発で、猫を飼う人はソファで読書をするのが好きだと分析。読書好きにもぴったりのパートナーなのです。
(中略)
ターナー博士はボン大学の心理学者ラインホルト・バーグラー(Reinhold Bergler)教授と共同で、飼い主がペットをどのように見ているかを調査しました。ペットの特徴を丸で囲んでもらったところ、犬は合理的でコミュニケーション能力があり、わかりやすく、従順で飼い主を守ってくれるという回答が集まりました。一方、猫は非合理的、敏感、セクシー、愛情深い、独立心がある、ナチュラル、優雅、反応が速い、静かで穏やか、清潔、ランニングコストが安いという回答でした。
猫と犬、どちらが自分を幸せにしてくれるでしょうか? どちらを飼うか悩んでいる場合、まず猫と犬の特徴どちらに魅力を感じるかを考え、それから自分がその動物のニーズを満たせるかどうかを確認するとよい、というのがターナー博士の答えです。
人を猫派か犬派に分ける必要はないのかもしれません。誰だって「うちの子」に夢中なのですから。

「猫派と犬派でそんなに性格違うかな?」と思いつつ、今回の引用に書かれているような性格だったので納得感がありました。

猫派の性格傾向の「内向的」「独りを楽しむタイプ」「ソファで読書をするのが好き」あたりはズバリ該当します。
一方で、犬派の性格傾向の「外交的」「社交的」「グループで過ごすのが好き」「使命感が強い」あたりはあまり該当しませんでした。

引用の後半の「飼い主がペットをどのように見ているか調査」も興味深いです。

私としては「かわいい」は大前提として、「従順でない」「気分屋」なところが好きなポイントです。
なついてくる時もあれば、全く寄り付かない時もあるのが、なんか良いんですよね。
今回の引用で言うと「独立心がある」がそれに該当しそうです。

エサが欲しい時だけ擦り寄ってくる現金な感じも、意外と好きなポイントです。

それにしても、「猫派と犬派、どちらが幸せ?」という見出しで始まって『人を猫派か犬派に分ける必要はないのかもしれません。誰だって「うちの子」に夢中なのですから。』で終わるのは、いかにも翻訳本っぽい感じがしました。

結論が出てないですが、別にそれで良いかなと。

幸福感を高める「ミャオ効果」

インターネット上に可愛い猫の動画が溢れているのは偶然ではありません。
猫が幸福感を広める現象は「ミャオ効果(Meow Factor)」と呼ばれ、研究でも、ユーチューブで猫の動画を観ると悲しみやイライラ、不安といったネガティブな感情が軽減されることがわかっています。猫動画は楽しいことに集中し、人生に希望や満足を感じさせてくれるため、中毒性もあるようです。
(中略)
イギリスの調査によると、イギリス人は1日に380万枚も猫の写真を投稿しています。一方で、自撮り写真はわずか140万枚。世界的に有名なインフルエンサー猫もいて、天気予報を伝えたり、スペイン語を教えたりします。

私もSNSのタイムラインは猫に溢れているので、今回の引用には納得です。
言い争っていたりゴシップな内容だったりの、そういった殺伐としたタイムラインはあまり見たくないので猫の投稿を意図的にたくさん”いいね”しています。

「自撮り写真よりも猫の写真の方が圧倒的に多い」という調査データも面白いですね。

少し話が脱線しますが、猫ばかりを投稿しているアカウントだったはずなのに、たまに飼い主の自撮りが差し込まれることがあります。
申し訳ないですが、飼い主の自撮りはスルーしてしまいます(申し訳ない)。

あと、猫にセリフのテロップを付けるのも気になります。
さも猫がそう言っているように誘導する感じが気になります(見ますけどね)。

テロップもなく、そのままの写真や動画をアップしているアカウントが一番ありがたいです。

猫のSNSアカウントはたくさんフォローしており、毎日ミャオ効果を体感しています。

コラム:猫のゴロゴロによる5つの効果

1.ストレス軽減
コルチゾールの放出が抑制され、オキシトシンが増える。それにより血圧と心拍数が下がり、リラックスしやすくなる。

2.心臓が元気になる
猫を飼っている人は心疾患系の病気のリスクが40%も低く、心臓発作も少ない。研究ではそれが猫のゴロゴロと関係しているとされる。

3.治癒が早まる
猫のゴロゴロの周波数が炎症を抑える。医療でもそれと同じ周波数の25~50ヘルツが骨折の治療に使われている。

4.痛みの緩和
猫のゴロゴロは慢性的な痛みも緩和してくれる。

5.過呼吸の改善
過呼吸になった場合も猫のゴロゴロに助けられる。猫は息を吸うときにも吐くときにもゴロゴロという音を出し、自律神経を整えるための呼吸法ともリズムが似ているから。

興味深いコラムでした。

「1.ストレス軽減」には納得したのですが、それ以外は若干疑ってしまいました。
ということで調べてみたところ、意外と本当っぽい内容がヒットしました。

ネットの情報なので信じるかどうかはお任せしますが、一応リンクしておきます。

猫好きによる過大評価のノリな気もしますが、意外と本当なのかもしれません。
まぁ、個人的には「ストレス軽減」されるだけで充分です。

おわりに

ということで「にゃんこパワー:科学が教えてくれる猫の癒しの秘密」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは、

  • 猫を飼うと幸せになれる

  • 猫派と犬派、どちらが幸せ?

  • 幸福感を高める「ミャオ効果」

  • コラム:猫のゴロゴロによる5つの効果

の4つでした。

猫に関する小説やエッセイは何冊か読みましたが、本書のような実用書?は初めて読みました。
楽しく読めたので、他にも探して読んでみようと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

「猫」関連の読書感想をマガジンにまとめています。
こちらも良ければぜひ。


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