最近話題の「作家は経験したことしか書けない説」について
先日の記事で今読んでいると書いた十二国記シリーズの外伝に、とある裁判官目線の話がある。
裁判にかける被告人が連続殺人鬼で、対面してその罪状を読むシーンがあるのだが、まあつらい。
救いようのないサイコパスエピソードが山盛りなのだ。
「少年が小遣いに母親から12銭もらっているところをたまたま見た殺人鬼。通りがかりの飲み屋では酒が一杯12銭円だった。財布に金はあるけれどそれを払うほど飲みたいわけではない。だがちょうどさっきの少年が12銭持っているのを知っていたから、殺して金を奪っ