自戒を込めて
今日の日差しは、
いつもより強かった。
風もなかった。
私は日陰を見つけて歩く、
日陰に入る、
日傘が壊れたから、
日陰に入るしかない。
今の私の状況ではないか、
日差しを避ける、
日陰に入る、
嫌なことから逃げる、
言い訳をする、
まさに、
今の私じゃないか。
私は、
歩く時でさえ、
嫌なことから逃げるのか、
何故、
そういう風にしか、
生きられないのか、
情けない。
私は、
自戒を込めて、
陽の当たる道を歩きました。
暑かった、
汗が止まらなかった、
苦しかった、
マスクで息がしずらかった、
辛かった、
肌が焼けるように痛い、
目の前が見えない、
一歩踏み出す度に、
どこかが溶けていく、
辛い。
でも、
これより辛い思いを、
しんどい思いを、
させてしまったのだろうと思うと、
涙が止まらなかった。
私のこの、
辛い道よりも、
長い道よりも、
辛かったんだろう。
もう、どうすればいいのか、
私は、
自分自身を、
もう嫌になってしまう。
嫌だ。
生きてていいのか、
生きててよくないだろう。
何も出来ていない、
何も生産していない、
人を傷つけてしかいない。
馬鹿にしているのか、
ごめんなさい。
イヤホンをすると、
少し気持ちが休まる、
休まってはいけない、
音楽を止めないでくれ。
無音にしないでくれ、
私を非難する声が止まらないんです。
目を閉じないで、
脳と直接視界が繋がると、
あの時の光景が、
フラッシュバックされる。
何回もリピートされる。
何回も、
何回も、
何回も、
耳で、
目で、
頭で、
しんどくなってきた。
手が痺れてきた、
涙が出そうになる頬の動きをしている。
ごめんなさい。
喫茶店は、
私を知らない、
店主は私のことを知らない、
知らないから
こんなことをしても
アイスコーヒーを出してくれる、
ありがとうございましたと
言ってくれる、
私の方を見ないでくれる、
静かにコーヒーを飲める、
飲んでていいのか、
飲んでいいのか、
ごめんなさい。
飲んでいいわけない、
全部投げ出したい、
全部から消えたい、
もう一度会い直してほしい、
記憶を消してほしい、
本当にごめんなさい、
しんどい、
知らない人になってほしい、
もう考えないで、
会いたくない、
どんな顔をすればいいのか。
みんな、
どうか、
後ろ指をささないで、
殴ってください。
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