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コロナ禍でどん底に落ちたVRバンジー

脱サラして、VRの『バンジージャンプ装置』をつくった野々村哲弥といいます。

この記事では、『どこでもバンジーVR』というサービスを立ち上げ、
軌道に乗りかけた矢先に新型コロナに見舞われた困難と現在について書きたいと思います。

はじめはただただ絶望・・・

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新型コロナの影響は、イベント業界へは特に早く、そして重くのしかかったと思います。
実は、どこでもバンジーVRは、2020年3月1日から福岡で、とあるメーカーのプロモーションとして約1ヶ月間ほど使って頂けることが決まっていました。

2月に入って感染の拡大が危惧されるようになり、
このイベントの延期の判断が何度か繰り返された後、
最終的に中止へと至りました。

また、世界的に知られている観光スポットを舞台に、
今ある東京都庁のVRバンジージャンプに次ぐ
「新たなVR開発と数ヶ月間のイベント実施」も
計画が進んでおりましたが、これも、一旦ペンディングに。

他にも挙げるとキリがありません。

世界中の多くの人から、
「期待する未来への可能性」を奪った新型コロナですが、
僕にとって『どこでもバンジーVR』は、
自分自身の多くのものを捨てて、
ようやっと生まれたばかりの赤ちゃんのような存在。

新型コロナは、そんな正にこれから始まるハズだった
成長への楽しみを奪ってくれました。
僕はずーっと、
「こんな世界を受け入れることが出来ない」
という心持ちでした。

緊急事態宣言下で、どうするバンジー?

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「こんな時だからこそ出来ることを」という、
逆境をバネにする考えから
オンラインで様々なクリエーションが
生まれた時期でもあると思いますが、
こと『どこでもバンジーVR』に関しては、
リアルの体験装置がマストという壁がありました。

周りからよく「プログラムをネットで配布したら?」と言われたのですが、
そんなのタコの入っていないタコ焼きを食べるようなものなのです。
仮にたとえそれがプロモーションになるとしても、
そんなことやりたくありませんでした。

他には、STAY HOMEを逆手に取って、
どこでもバンジーVR(小型版)をUber Eatsのように
都内の家庭やマンションにお持ちすることを真剣に考えたのですが、
当時は過度な自粛警察が監視の目を光らせていて、
どこから正義の銃弾が飛んでくるかも分からない戦々恐々たる状況。
怖かったですよね。僕はそれを打破する活動は出来ませんでした。

結果的に、バンジーとは異なる新しい次のコンテンツづくりと、
お取引先の広告プロモーションのお手伝いの仕事に気持ちをシフトして、
ふつふつと過ごしておりました。

緊急事態宣言が終了。エンタメの役割を考えました。

エンターテイメントという言葉は様々な意味を含んでいますし、
色々な種類のコンテンツジャンルがありますが、
あの長かった約2ヶ月の自粛期間において、
『日常を忘れる、没頭できる非日常の体験』は
人の心を救い得るなと肌身で感じました。

(と言うのは、自分自身、
 「こんな世界を受け入れることが出来ない」と思うくらい、
 現実世界と向き合うのが嫌になっちゃったということもあったので)

そこで、感染拡大の防止に最大限の注意を払った上で、
無料でも良いから、とにかく必要としてくれる人の元に
バンジーのVR体験を届けよう!と思いました。

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公園に行ったり・・・

画像4WIRED SHIBUYAで出させてもらったり・・・

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サッセンという新興スポーツのコラボイベントさせて頂いたり

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企業の新人研修で使って頂いたり・・・

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千葉県鋸南市のコミュニティ(鋸南エアルポルト)でイベントさせてもらったり・・・

この他にもいくつか「無料で良いからまず体験してみて!」と
各地へお持ちし、その度ごとに「これ、スゴいね!」と
喜んで頂いていました。


そしてとうとう起死回生の大型案件が・・・!?

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そんな草の根活動の効果あってか、なんと、とあるテレビ局が
「8月に、一緒に夏のイベントできますか?」と連絡をくださいました。

僕はすぐさまバンジー装置を車に乗せて持って行きました。
関係者の方々に体験してもらって面白さを確かめてもらった後、
運営方法など詳細を決め、アナウンサーの方にも体験してもらい
テレビスポットCMも作り・・・と、
急ピッチで具現化していきました。

僕は「これでようやくコロナ前の元の世界線に近づける…」と
すごくホッとしました。
しかし、そのタイミングでGoToトラベルキャンペーンが始まり
感染の再拡大がスタート。

この影響で、急転直下、イベントはなくなってしまいました。

ちなみに、この連絡をくださった担当者の方はとても良い方で、
今も親交を持たせて頂いていて、
「コロナが落ちついたタイミングにはまた是非」といった話を
させて頂いていますので
来年以降、そんなリバイバルも楽しみにしていてください。


次の春を見据えよう

今でこそ、GoToトラベルやGoTo Eatsキャンペーンは、
感染拡大をの抑制と一定の均衡を保ちながら成り立っていますが、
当時は僕も、いつ「2週間前のニューヨーク」になるのかという
不安しかありませんでした。
また、冬場の感染拡大の懸念もありました。

「この向かい風は、がむしゃらにやって、
 突き抜けられるレベルではないな」と思いました。

2021年の春に向けて少し先の計画を立てようと考えるようになりました。

結果的に今、インターネットで見つけてくださった
メディアや企業の方々と連携させて頂いたり、
来年に実施する、ちょっとしたキャンペーンの準備をしていたりします。

引き続き、どこでもバンジーVRのこれからの再起を楽しみにしていてくださいね!

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