人間らしく生きよう
僕はまるでロボットのようだった
大人というものは、何処か自分の気持ちを抑えるべきだと思っていました。クールな方がかっこいい。そんな風に子供の頃の僕には見えていたんです。
実際に大人になってみると、それは事実であったと確信しました。
自分の気持ちを表に出してしまうと、上手くいかないように感じることばかりだったのです。それゆえに、皆がイエスのところを自分だけがノーと言う勇気は僕にはありませんでした。そんなことをすれば、僕はたちまち矢面に立たされるかもしれません。この人は変だと思われるかもしれません。屁理屈だと批判されるかもしれません。そのせいで、僕は傷ついてしまうかもしれない。そう思えばそう思うほど、僕の中でいつも無難な選択を選ぶしかなかったのでした。
ですが、当時の僕は、ずっとどこかでモヤモヤした気持ちを抱え込んでいたんです。いつも、心に何かが引っかかっているように感じていました。でも、それが何なのかは考えませんでした。モヤモヤした気持ちの原因を突き止めることなく、放ったらかしていました。
そんなことよりも周りに合わせるために、必死だったのです。より周りの気持ちを考えていく方が重要であると思っていましたから。自分の気持ちに構っている余裕はなかったんです。自分の気持ちなんかよりも他の人の気持ちを優先させないと、損をしてしまい、たちまち物事が上手く進まなくなってしまうのです。
そう、ずっと僕は自分の気持ちを抑え込んでいました。嫌なことも、自分にスイッチを入れるかのようにして、自分を動かしていました。感情を失くしたかのように無にさえなれば、何でもこなすことができたんです。
気が付けば、自分がどんなに望んだ結果であっても、そこに喜びはありませんでした。どんなに屈辱的なことをされても、悔しくはありませんでした。何の感情も感じなくなってしまっていたのでした。自分でも信じられなかったが、大切にしていた人との別れであっても、悲しみを感じることが出来なくなっていたほどでした。
今さらながら、あの時の自分はまるでロボットのように生きていたのかもしれません。そう例えられても間違いではありませんでした。
自分を取り戻す
自分の周りが幸せなら、僕はそれで充分に幸せした。自分さえ我慢すれば幸せを手にすることが出来ると思っていました。
でも、そうじゃなかったんです。
その逆の立場になって考えてみれば、明らかなことでした。
自分を犠牲にしてまで何かをしてくれている。それは、とてもありがたいことだけど、素直に喜べないものだったからです。そこまでしてくれる人でありながら、辛そうにして苦しんでいるのに。自分だけが幸せを感じることなんか出来るはずもなかったんです。
それは、僕の場合も同じであったのだということです。
自分だけが良い顔をしようとして、自分だけが見栄を張ろうとしていたんです。そのせいで、周りも不幸にさせてしまっていたんです。
そこに気が付くことが出来たときに、僕は人間らしく生きたいと思い、初めて自分と向き合う必要を感じました。
そう、自分を取り戻さないといけないと強く必要性を感じたのでした。
自分と密に対話をしていこう
一説によると、人は一日に自分との対話を2~3万回ほどしているとされているのです。そんなに多いのかと驚くかもしれません。僕も信じられませんでした。あの時の僕は自分と会話しているなんていう実感もありませんでしたから。
では、人間関係の中で何か上手くいかなくなってしまったら、どうする必要があるのかを考えてみたんです。
その時は、お互いの理解を深めることだと思いました。膝小僧を突き合わせて、とことん話し合うことが必要だと思うのです。
当時の自分もそう考えたんです。自分をないがしろにして、自分の気持ちを放ったらかしにしてしまったんです。そのせいで、自分と自分との信頼関係はなくなってしまったのです。それが、自分の感情をなくしてしまった一番の原因なのです。
だから、自分ととことん対話していこうと決意しました。
自分の気持ちに真摯に耳を傾けて、しっかりと受け止めていこう。
自分の言い分も聞いて貰おう。
自分が何を感じているのか、自分がどんなことを考えているのか。
決してお互いがお互いを否定することなく、自分と自分を受け入れること。
確かに時間は取り戻せないかもしれません。でも、過去のおかげでお互いに気が付くことができたはずだから分かり合おうとしたんだと思います。
全て、受け止めよう。そう心に決めたとき、わずかだけど、僕の心は再び動き出したような気がしました。
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