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自分の慰め方
心を危険にさらしていた口癖
せっかくの人生なんだから、出来るのなら楽しみたい。誰もが思うことなのかもしれません。僕にとっても切実な願いでした。記憶の中では、あまり人生を謳歌して楽しんでいるという実感があまりませんでしたから。だから、その時の僕は、思い切っては、積極的に自分から行動するようになってきました。
ですが、その気持ちが段々と億劫になっていくのです。そして、徐々に自分が卑屈になっていくようでした。卑屈になればなるほど、自分がつまらない人間になっていくようにも感じるようになってしまうのでした。理由も分らずに気持ちは下がる一方で、ついには憂鬱な気持ちになってしまったのでした。
何よりも人生を楽しみたい。どこまでも成長したい。そうやって、意欲的だったのに、どうしたものか、分かりませんでした。なんだか、心に赤信号が灯るような感覚でした。
その原因が、本を読んでいく中で、なんとなく分かったのです。
僕自身の口癖だったのです。
やはり、言葉と言うものは、強い影響力を持っていて、良くも悪くも自分の意識を変えてしまうものだったのです。
その口癖とは、「どうせ・・・だから。」でした。
僕は、自分を分析してみると、妙にプライドが高いところがあるんです。良い意味で捉えてみれば、負けず嫌いなんですが。ですので、自分に出来ないことがあると、自分を慰めるつもりで言っていました。
生々しい話ではありますが、知人がユニバーサルスタジオジャパンに行ったと言う話をしてくれたんです。僕は、まだ一回も行けていなくて、とても強い憧れを持っていたんです。そして、今は仕事でいっぱいいっぱいになっているために、行きたくても行けない状況なのです。
ですので、それがあまりにも羨ましくて、あまりにも悔しかったからつい言ってしまったのです。「あそこは、どうせ人が多くて、疲れるだけだったでしょ?」自分でも言った後に、あんな言い方をしなくてもよかったんじゃないかと後悔しました。
でも、つい口に出してしまうほど、自分の心の中では、「どうせ・・・。」頻繁に使っていた言葉だったのです。
人が同じことを言おうとしたら、「どうせこの前と同じことを言うのでしょ。」人が自分の言うことを理解してくれなかったら、「どうせあの人は、聞く耳身を持たないから。」人が喜んでいるのを見れば、「どうせあの人は恵まれていたんでしょ。」
そうなんです。「どうせ」の後には、不平不満しか続かないのです。僕は、自分の口癖で、自分を慰めるつもりが、自分の中に不平不満を貯め込んでいたのでした。
だから、自分が卑屈になっていくのでした。
だから、人生がつならないものに感じてしまっていたのです。
だから、意欲的な気持ちが萎えてしまうのでした。
自分の慰め方
自分の口癖が原因で、自分を危険にさらしていたことに気が付いてからは、自分の中に「どうせ・・・。」と、いうような言葉を使わないように意識するようになりました。ですが、自分の癖と言うものは、そう簡単に変わるものではありませんでした。
意識しては、しばらくしたら忘れて、はっとしては自分にダメだと言い聞かせました。そして、意識し直しては、またしばらくすれば忘れての繰り返しだったのです。
それは自分の中で、正しさを追求したい自分と甘えたい自分が、事あるごとに争っていたようなものでした。そういう感覚だったから、いつまでも出来ない自分を責めるかたちをとっていたんだと思います。
ある時に、僕は自分の気持寄り添うことことこそ、自分を変えていくのに、とても大事なことであると学びました。その時に気が付いたのです。自分に対して、むしろ慰めは必要ではなかったんだということ。自分に寄り添い労うことの方が必要だったのだということ。
結局のところ、自分を一方的に責めてしまえば、そこで不平不満が生まれてしまうからでした。
自分に寄り添うつもりで、自分と向き合ってみたんです。そうしたら、わかたんです。「どうせ・・・。」と、いった言葉が思い浮かんでしまう時は、僕の場合は、心がピンチのサインのようなものであったんだと。そう思えると、より自然と自分自身に寄り添えるようになりました。
生きていれば、心が疲弊してしまったり、傷ついてしまったり、あるいは、何もなくても気持ちが下がってしまうことは、あるものです。そんな時に、自分にどう接するようにすれば良いものでしょうか。自分を慰めるような言葉をかけようとするのは、ただ単に自分を甘やしてしまうことになってしまう場合もあるのです。それよりも、そんな自分も受け止めようと寄り添い労うことで、心は前を向くものであると思うのです。自分の気持ちをありのまま受け止めて貰えたと思えることで、変わりたい自分への一歩を踏み出そうと思えるものであるからです。
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メルシー