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後悔の先にあるもの(後悔とは何か)

後悔と言う苦しみ

ふと、気が付いたら、何故か僕は過去に舞い戻っていました。そこには、かつて僕が傷つけてしまった人がいたんです。その人は、ずっと立ち尽くしたまま、こちらを睨みつけていました。何か言わないといけない。そう思いながらも、言葉が見つからないのです。焦りばかりが募ってきて、手に汗が止まらないのです。するど、どんどん呼吸が苦しくなって、過呼吸になったかのように息呼吸が出来なくなってしまったんです。そんな僕をよそに、その人は顔色一つ変えないでこう言いました。「もっと、苦しむべきだって。」

はっとしたら、目が覚めました。どうやら、夜中にやり残したパソコン業務の途中で、寝落ちしていたみたいでした。

その日の朝は、これ以上ないくらい憂鬱な気分でした。足取りも重く感じました。どうしたものかその日の仕事もやる気が起きずに、大きな失敗をしてしまったんです。

これが、数日前の自分の姿でした。きっと、僕の中で、いつまでも消えることのない後悔を抱えているせいだと思いました。僕には、どうしても忘れられない後悔なんです。誰もが後悔のひとつやふたつ抱え込んでいる中で懸命に生きているのは分かっているつもりでも、僕にはそれが出来ないのです。

そうやって、いつも後悔を脱ぎいきれないままでいました。いつも後悔が先に立っては、すぐに僕を過去に引きずり込んでいくのでした。

たくさん傷つけてしまった過去

当時の僕は、とても追い詰められていました。鳴り物入りで転職したものだから、絶対に結果を残さないといけない状況だったからです。ですが、世の中と言うのは、そんなに上手くいくものではありませんでした。

任された仕事をやり切ることが出来なかったのです。まだまだ僕は未熟だったのでした。結果を出せずに失敗したことで、僕は一気に会社での信用と立場を無くしてしまったのです。絶対に挽回しないといけないと思っていました。だから、どれだけ無茶なことを要求されても、やりとげないといけないと自分を追い込んでいきました。

その気持ちを会社は上手く利用してきました。僕の心を踏みにじりボロボロにした上で、あれをしろとかこれをしろと要求するのです。休むことも許されず、寝る時間も与えられずに仕事をするようになっていました。いつからか、自分が自分である感覚がなくなってしまってのです。どれだけしんどいとか苦しいとか感じていても、まるで、機械のように会社に尽すようになっていたんです。

そんな僕の姿を、周囲の人たちは、心配していたのかもしれません。明らかにどんどんとおかしくなっていた僕を見ては、どうすることも出来ずに手をこまねいてはもどかしかったに違いありません。

どんどんと状況は悪化し、どんどんと追い込まれていく感じがしていました。ここまでしても、上手く出来ない自分をどれだけ責めたか分かりません。自分を責めるあまりに、生きている価値を見失ってしまったくらいです。世の中の全ての人が僕を責めているような気がしてなりませんでした。

そんな時に、耐えきれなくなっていました。僕には、これしか選択肢がありませんでした。失踪してしまったのでした。全てを捨てて逃げ出したんです。ですが、急に怖くなって、すぐに戻れるようにと会社近くの公園のベンチで過ごしていました。疲れ切ったせいもあってか、ずっと眠りこけていたのでした。

その時のことはあまり記憶にはないのですが、家族にどれだけの心配をさせてしまったのかということが、今となって、重くのしかかってきています。気が付けば、沢山の電話がかかってきていたと思います。電話に出て説得されて、戻る決心がようやくついたような気がします。

それからというもの、家族は必死になって会社を辞めるように説得してくれていたんです。ですが、僕はそれを断固拒否しました。自分の夢を邪魔するのかと強く反発しました。それはもう、表現することの出来ないくらい激しいものでした。それでも家族は決して見捨てはしませんでした。ある時には、病院に行こうと言ってくれたのです。精神的に病んでいると思ったに違いありません。ですが、それは僕にとって死よりも辛いものだったのです。ここまで、自分の全てを捧げてきたのです。ここで、精神が病んだからといって諦めてしまうのは、あまりにも酷で納得することができなかったのでした。ですので、怒りのような恨みのような、感情を止めることが出来ませんでした。

そこまでして僕を貶めたいのかといいました。どうしてここまでがんばっているのに愚弄するのかと激しい口調で言ってしまったのです。こうしたやり取りの中で僕は、どれだけの暴言を吐いて、僕はどれだけの言葉で、家族を傷つけたのだろう。自分の体裁やプライドを守ろうとしたその行為は、例え心が病んでいたとしても、耐えがたい裏切りであったに違いないのです。

この時の後悔を、僕はずっと抱え込んでいるのです。

後悔とは一体なんなのでしょうか。

これほどまでに苦しいものはありません。忘れたいと思うけれど、忘れてはいけないと思う自分もいるのです。その過ちは、一生消えることのないのです。一生かけても抱え続けないといけないような義務のようにも感じるのです。いつも、どこかで後悔が、自分に幸せであってはならないと言っているような気がします。でも、それはあまりにも苦しいのです。

この後悔を抱えないといけないのでしょうか。

後悔を抱え続けた先に、一体何があるのでしょうか。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
本日も皆さまがご機嫌で過ごせますように。
メルシー

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