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自分の中の誇りを取り戻せた

自分に点数を付けるとしたら

たった一度の挫折だったのかもしれません。人からすれば、それくらいのことで、色んなことを諦めてしまうのは勿体ないと思われたのかもしれません。これくらいのことで、何もかも投げ出してしまうのはあまりにもなさけないと、自分でも思っていたくらいです。失敗が何だって言うんだ。まだまだやれるはずだって。

でも冷静になれば、当に僕の心は限界を超えていたのかもしれません。

絶対に成功してやると意気込んでは、料理の世界に飛び込んで10数年あまり。自分にそこまでの才能もなければ、人を惹きつける力もない。それくらいは、なんとなく分かっていたことでした。ですが、どうしても夢が見たくて、必死になってしがみついていました。でも、上手くいかないことばかり。意地を張っていたくせに、あまりにも辛くて苦しいのに耐えられなくなって、つい甘い話に乗ってしまったんです。

そんな甘い考えで転職した先は、僕を人としては見てはくれませんでした。本当に奴隷のようでした。毎日のように罵声を浴びせられて、休むことも寝ることも許されませんでした。

心身ともに疲弊した自分を鏡で見て思ったんです。こんな死んだような顔の人間を誰がまともに相手にするだろうか。くたびれて輝きを失った自分なんか、みんなから見放されて当然のことだと思えたんです。もう、存在してはいけないのかもしれないと。

もしも、当時の自分が自分に点数を付けていたのなら、何点だっただろうかと考えてみたんです。きっと、まともな点数は付けることが出来なかったはずだって思いました。100点満点であっても一桁くらいじゃないかと想像しました。

それから、妙に納得することが出来てしまったんです。あの時から、ずっと僕は自分への評価は低いままでしたから。

本に教えられたこと

今でもはっきりと憶えていることがあります。去年の読んだ本の中に、自分への評価が低い僕に大事なことを気付かせてくれたことがあったのです。

それは、類は友を呼ぶという話でした。だから、あなたは自分が30点だとしたら、あなたを大切に思ってくれる人も、30点だということだということでした。

その作者の方がそれを言われたことがあったそうで、とても腹が立ったと記してありました。僕も、同様な感情でした。

本当に、自分のことはとやかく言われても、自分が大切に思う人たちのことを悪く言われたくもないし、そんなことを言われる筋合いもないのですから。

ですが、その本を読み進めていくうちに、でもそんな風に見ているのは僕自身であったことに気づかされたのでした。

だって、そもそも僕自身が自分に低い点数を付けていたのですから。

それは、自分の大切な人や僕のことを大切に思ってくれている人への冒涜であったのです。ある意味、大きな裏切りをしていたのです。

大切な人や自分を大切にしてくれる人を思う気持ちがあるのなら、自分への点数は、100点満点の一択しかなかったんです。

だから、いつも100点満点の自分でいようとすることに、とても意味があったことだったのです。

考えてみれば、僕はずっと自分が何かしたことに対して評価をしていました。だから、あの時も失敗して挫折したから、一桁の点数しかつけられなかったんです。何か上手くいかなくて自分に自信がないから低い点数を付けてしまっていたんです。

それだと、100点の自分にはいつまでもなれない。でも、そうじゃなくて、そもそも100点の自分であったということ。その証明は、周りを見渡してみれば、証明されていたんです。

どんなときでも味方になってくれる人の存在があるのです。

失敗しても、見捨てない存在が目の前にいてくれたのです。

挫けそうなときに、寄り添ってくれる存在があったはずなんです。

自分のことを省みずに、手を差し出してくれていた存在が確かにあったんです。

そのことを考えると、あなたの周りにいてくれる存在は100点なんじゃないでしょうか。

確かに、今の僕には褒められた部分がないかもしれない。でも、自分のことを大切にしてくれる存在を思えば、自分の誇りを取り戻すことが出来たような気がしたんです。

自分と言う存在も忘れずに

もしも、本当に自分の周りに人がいない場合もあるかもしれません。実際に、僕自身も過去に経験したことがありました。

誰とも何かを共有することが出来ないのです。

孤独というものは、人を盲目にさせてしまい大切にしていたことでさえ見失わせてしまうのです。

でも、自分には味方になってくれるような人は誰もいないと思うのは、間違いであるのです。ただ、その存在に気付けていないだけなのです。

自分の気持ちに寄り添おうとしてくれる存在がきっとあるはずです。

それは、自分自身です。

自分をどれだけ否定しようとしてみても、心の何処かでは、自分の味方であるはずです。だからこそ、辛いとか苦しいといったことを感じるのです。自分を思いやる気持ちがあるからこそ、心に痛みを感じるです。

自分が自分の一番の理解者でもあり、尊い存在であるということ。そして、間違いなく自分は自分を大切に思ってくれている存在であるはずなんです。

このことも決して忘れてはいけないのです。


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最後まで読んで頂きありがとうございます。
本日も皆さまがご機嫌で過ごせますように。
メルシー

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