
自分の叱り方
自分を闇雲に厳しく叱っていても、自分を変えられない
僕は、すぐに甘えてしまう性格だから、とにかく自分に厳しくしないとダメになってしまうと思っていました。実際に、人に言われたことだってあります。「お前は、厳しく指導しないといけない。甘やかすとすぐに付け込んでくるからな。」そんな風に言われた時、僕は自分の中で確かにそうだなと納得するくらいでした。
それを言われた時くらいから、僕は自分に厳しい言葉を投げかけるようになっていきました。
失敗したときには、「努力が足りないじゃないか!」「情けない!」「いい加減にしろ!」
やる気が出ないときには、「なんてだらしないんだ!」「気合でやれ!」「もっと、やる気を出せ!」
何かに挑むときも、「集中しろ!」「気合を入れろ!」「自分を信じろ!」「全力を出せ!」「やれば出来るに決まっている!」
どれだけ自分に厳しく叱っていても、自分が望むような人間にはなれませんでした。どんどんと気持ちがネガティブになる一方でした。すぐに落ち込んんでしまうし、自信を失くしてしまいました。それに、どこかイライラしてしまうのです。だから、憂鬱な気持になってしまったりして、気が弱くなってしまい行動的ではなくなってしまうのでした。
こうした自分に厳しく叱っていたものは、次第に癖になって、どんどんとエスカレートしていくばかりでした。普段であっても、自分に厳しい言葉を言うようになっていたのでした。「早くしなさい!」「もっと勉強しろ!」「我慢しろ!」「弱音を吐くな!」
今の時代、こうした言葉を人に言ってしまうと、すぐにパワハラだと批判されてしまうに違いありません。それは、自分の中でも同じことだったのです。無意識に心は反発して自分自身を批判していたのです。だから、余計に自分が望んだことと、逆の方向へ自分を導いていたのでした。
つまり、僕は自分の体験を通して分かったのは、いくら自分に厳しくしても、自分を変えることは出来ないものだということでした。
建設的に自分を変えていく
自分は厳しくしないといけない。厳しくしないと自分は変わらないとか行動しないというこの思考を、根底から変えていく必要があるのです。やみくもに自分を怒鳴りつけても、反発するだけなんですから効果はないのです。そもそも、人は厳しい言葉でなくても動かせることが出来るのです。そのことを知る必要があるのだと思います。
それは、本で知るのでもなく、誰かから教えてもらうのでもなく、自分自身が体験し、証明する方が良いのだと思います。
例えば、多くの人は、成長したいという強い欲求を持っているものです。その部分に訴えかけて、その欲求を刺激することで、行動を変えることだって可能なのです。
そこで大事になってくるのが、自分と自分の関係性です。みなさんは、自分のことをどう思っているでしょうか。自分なんてとか自分を卑下したり否定してはいないでしょうか。そもそも、人は人間関係が良好なものでない限り、他人の言葉を受け取ろうとはしないのです。自分を尊重し思いやってくれる人の言葉にこそ、人は相手の言葉を受け取ることが出来るのです。それは自分にも言えることだということです。
だから、自分に厳しくしないというのは、何も自分を甘やかすことではないんです。それも、信頼関係を壊しかねませんから。ただ、やり方を変える必要があるのだということです。
それを踏まえた上で、自分に対して、感情で伝えるのではなく、建設的にポジディブなもので自分に訴えていくことが望ましいと思うのです。
過去を振り返ってみて下さい。一方的に怒鳴られて、あなたは変わることが出来たでしょうか。それとも、どれだけ正しいことを言われても、一方的に論破されたら、へそを曲げてしまったということがあったはずです。
それよりも、ここをこんな風に変えればこんな未来が待っていると言われたらどうでしょう。素晴らしい自分になれて、こんなにも楽しく生きることが出来るはずだとか、そうしたポジディブな未来を明確に想像することが出来れば、おのずと自発的に動き出すことが出来るはずのです。
ただ、ポジディブな未来を描くにしてもあまりにも抽象的であれば、効果はありません。僕は頑張れと言われるのが苦手なのです。言われたところで何をどう頑張ればいいのか分からないからです。他にも言えるのが、勉強しないさいであったり、しっかりしなさい、自信を持て、思いやりを持ちなさい、やる気をだせといったものです。こうした言い回し方になると、実際に何をどうすればいいものなのか分からないものばかりです。ですので、結局のところ無視する形になってしまうもの仕方がないのです。
こうしてみたらいいのではという自分なりに考えて、具体的な提案が必要なのです。
自分を叱るというよりも導いていくというイメージが大切なのだと思います。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー