好きなことが出来る生き方を望む前に

自由がないことを嘆いていた自分

好きな時に好きな場所に行くことが出来る。好きなことをして生きていく。こうした生き方をあなたも手にしませんか。そんなうたい文句である言葉に強く惹かれていたことがありました。自由な生き方に憧れを持っていたんです。

誰でも、輝くことが出来るよ。どんな人でも、キラキラ輝くことが出来るよ。それは、自分なんてと思う僕にとっては、とても魅力的なことでした。もしかすると、僕なんかでも、自分のしたいようにして楽しく暮らせる人生を送ることが出来るかもしれないと期待することが出来るからでした。

当時の僕は、自分の状況に対して非常に不満を持つようになっていたんです。

仕事ばかりになって時間に追われるようになっていました。自分のやりたいことが出来ずにいたのです。同じような毎日に飽きてしまったのかもしれません。朝起きては、うんざりした気持ちになってはため息ばかりが出てしまうのでした。そんな人生をいつかは変えたいと思ったのです。

本当に自分が望んでいたこと

次第に、僕の中での不平不満は、大きなものとなりました。自分はなんてつ
まらない人生を送っているのかと思うと、何処までも不幸に感じてしまうのです。そんなある時に、自由を求めて、人気のあるオンラインビジネススクールに勇気を出して申し込んでみたんです。

そこには確かにキラキラしたものがあって、皆が皆、生き生きとしたものを感じました。その雰囲気に圧倒されて、この場所こそが僕の望んでいる場所だと思いました。

これまでごく普通の主婦だったのが、今では起業して日本中を駆け巡り、自分のやりたいことが出来ているだとか、念願だった海外での暮らしを送ることが出来たとか、第二の人生として歩むことが出来ているとか。色んな話を聞いていくうちに憧れや羨ましいと感じるばかりでした。

ですが、だんだんと違和感を感じるようになっていったのでした。それは思い違いなんかではありませんでした。そこのワークで、あなたの望んでいることは何かと聞かれた時にふと思ったのです。はたして僕は、海外で生活がしたかったっけ。それとも、日本中を駆け巡りたかったのかな。自由になったらしたいことは何なのか、何も思いつかなかったのです。旅行に行きたい、行ってみたい場所がある、ゆっくりとした時間を過ごしたい、キャンプをしてみたいと言ったように、やりたいことは沢山あるのですが、自分が本当に望むことが何かと言われたら、思いつきませんでした。

自分の中の核心に迫った時に、自分の本当の望みを見つめ直すことができたのです。だって、それはもうすでに叶えていたことだったからでした。

若くして、夢を叶えようと仕事にのめり込んでいたときに、家族をほったらかしにしてしまったのです。いくつになっても稼ぐことも出来ずに、家族に本当にひもじい思いをさせてきたのですが、自分は夢を追いかけていたので、気にもせずに満足していたんです。その時の過ちは、僕にとっては大きな後悔となっているのです。

だから、今は、何よりも家族と過ごしたい。毎日家族と顔を合わせて笑顔を絶やさないでいたい。これこそが、僕の本当の望みであるのです。あまり多くを望んではいなかったんです。ただ、現状に対する不平不満によって、自分を見失っていただでした。家族を大切にしたい。それが、心から望んでいることだったのです。

昨日、近所のお祭りに家族で行くことができたのですが、家族の笑顔を見ながら思ったんです。十分に僕の望みは叶っているじゃないかと。このことに気が付くことが出来ただけで、大抵の不満は小さなものになっていきました。

自由を感じないのは、僕自身があらゆる概念に囚われてしまっているから感じること。あれもこれもとこうしないといけないとか思うから自由を感じられないのです。そうしたものを取り払うことが出来たときこそ、自由であるのだということではないかと思うのです。好き勝手に生きることではないと思うのです。そもそも、僕らは何の縛りもなく自由であるのです。その中から、大事なものはちゃんと選んでいるはずなんです。それを、自分の欲や他人の言葉に惑わされているだけなんじゃないかと思いました。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー