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結果との向き合いかた

良い結果だとしても

自分がどんな状態であれ、良い結果を望んでしまうのは当然のことだと思うのです。どんな人生であれ、結果を望むことはあります。望んだ結果が出た時はいいものですが、望まない結果が出たときは人は挫折だと感じてしまうのも事実ではないかと思うのです。

ですが、望んだ通りの良い結果が出たからと言って、その後の人生が、その人にとって幸せであるとは限らないのです。

僕は、自分でも驚いていました。この地域に、僕よりも優秀な料理人は多くいるというのに、あるレストランのシェフをしてほしいと言う話が舞い込んできたからでした。別に海外で活躍した訳でもなく、何か賞を獲った訳でもありません。

ただ、懸命に厳しい修行に耐えていました。日々、コツコツと地道であっても真面目に努力していたことが評価されたことは、僕にとって最良の結果とも言えました。本当に嬉しかったんです。

だって、辛いことばかりだったから。修行と言えば、聞こえが良いのかもしれません。目上の人が、教えるという名目でする行いは、とても陰湿で、ただのいじめに過ぎない部分が沢山ありました。時には、もので殴られて病院に駆け込んだこともありました。お医者様も、普通に接してきたので、こうしたことは普通なんだと受け入れるしかないと思うくらいでした。

奇跡でも何でもいいから、僕は良い結果がやってくることをいつも願っていたんです。そのチャンスが、いきなり目の前にやってきたんです。僕は、これから起きるかもしれないことに安易にしか期待しか持ちませんでした。何故だかは自分でも分かりませんが、その時、リスクは全く考えていませんでした。

いきなりのポスト。どれも初めてなことなのに、とても期待されているのを感じました。押しかかる重圧に、今でも心は押し潰されそうでした。僕は目の前にして初めて感じたのです。自分の実力が自分が伴っていないことに。自分が、いかに甘い考えだったのか。

その後の僕が、どうなったのか分かりきったことでした。

会社の望む結果は出せませんでした。僕が任された店舗は何もかも上手くはいきませんでした。売り上げは芳しいものだったし、お客様を満足させることが出来ずにいました。スッタフからは誰一人として信頼されることはありませんでした。

こんな話を聞いたことがあります。宝くじを当てた人は大抵不幸になってしまうそうです。それは、多分、自分に見合っていないほどのお金を手にしたことで、心が追い付かずに、壊れてしまうのではないかと思われます。

そうしたことからも、人生において、必ずしも良い結果が幸せにつながるものではないということです。

結果との向き合いかたを考える

こうしたことからも、一番幸せなことは、今の自分に一番ふさわしい結果になることだということです。

大学受験に失敗した友人がいたんです。受けた大学の全て落ちてしまったのです。相当、落ち込んでいました。でも、彼を見ていた人間からすると、当然のように思えました。彼は遊んでばかりいましたから。

ただ、そのことが、相当ショックで悔しかったんだと分かりました。高校を卒業して半年を過ぎたころ、たまたま予備校の近くを通ったんです。その時に、偶然その友人と出会ったのです。その時の彼の顔つきが変わっていたのに驚きました。きっと、凄く勉強していたんだと思いました。その後、彼は国立の大学に入学して、様々な大手の会社を渡り歩き、今ではいくつもの会社を経営している立派な経営者になっています。

これは僕の想像なんですが、きっと彼にとって、大学受験の失敗は、もちろんのこと望んだ良い結果ではありません。それは当然です。とても失礼なことだとは分かっていますが、当時の彼にとっては、ふさわしい結果であったのかもしれません。ただ、そのことを彼自身が受け入れることが出来たから、必死になれたのではないでしょうか。次こそは、実力をつけて良い結果を手にすることが出来るようにって。本当に頑張ったんだと思います。だから、ふさわしい結果を手にすることが出来たんだと思います。その後も、彼はどんどん成長し、その努力に見合ったふさわしい結果を手にしているのです。

成長するということは、自分を変えていくものです。自分が変れば、当然としてふさわしいものも変わっていきます。いい結果を望むのなら、ふさわしい人になること。これを彼から学ぶことができます。

つまり、望んだ結果が欲しいのなら、それにふさわしい人になること。

かつての僕に足りなかったのは、そこだと思うのです。僕はただ、うかれていただけでしたから。

望んだ結果だったのなら、その結果にふさわしい人間であろうとすることが大切です。

望んでいないのなら、今の自分に見合った結果だと、すぐではなくても受け入れていく必要があるのです。そう捉えることが出来て、その結果に見合えるように努力していくように自分を導けるものです。

どちらにしても、自分が望んだ結果にふさわしい人になることなのです。

結果との向き合いで、今の自分の在り方を見つめ直すことが出来るし、受け入れることで、今の自分に必要なものが見えてきます。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

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