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意識を内側に向ける

痛みは気付きにくい

ケガをしてしまった時、痛みを伴うために自分がケガをしていることが、容易に分かるものです。それに、痛みを感じるからこそ、ケガをしていることを意識することが出来るしケアをしようとするものです。

先日、僕も仕事で指をケガしてしまいました。それこそ、いつもケガした指がいつも気になっていました。少しでも、絆創膏がズレてしまえば、すぐに張り替えりしていました。痛みがあったからこそ、きちんとケアすることが出来たということです。

ですが、心はどうでしょう。

意外と、自分が傷ついていることや許せないでいることに気が付かないでほったらかしにしてはいないでしょうか。あるいは、気付かない振りをしてしまうこともよくあることです。

かつての僕は、自分が傷ついていたのを分かっていても、気付かない振りをしていました。そのせいで、自分の心が壊れてしまっていたことも分からずじまいだったのです。気が付けば手遅れでした。自分の命を投げ出してしまったのです。運よく生き残ることは出来たのですが、あの時、自分の心は早くからサインを出していたのにも関わらず、何で何もしなかったのかと後悔したのでした。

ですので、心が傷ついているにも関わらず、放置していたのです。ケガを放置すれば、当然、良くなるものもならなくなる場合もあります。小さな傷であれば自然と治癒するかもしれません。ですが、それも、同じところを何度もケガをしてしまったり、あっちこっちとケガをして傷だらけになってしまったらどうでしょう。きちんとケアをしないと自然治癒では治しきれないものです。

その点は心も同じではないでしょうか。しっかりとケアが必要な場合が、日常生活の中であっても案外必要なことが多いものだったりします。

当時の僕が気付かない振りをしていたのは、意識が常に外を向いてしまっていたからだと思います。自分でも分かっていませんでした。誰かの期待に応えることで本当に精一杯だったからです。家族の期待、親の期待、上司の期待、お客様の期待、自分がこうしなければいけないと思っていることは、大抵として他者からの期待によるものです。そこに囚われてしまっていたのは間違いのないことでした。時間に追われた生活もまた意識を自分に向けられない原因だったのです。以前の僕は、朝起きれば、スマホをチェックしていました。SNSやニュースをチェックしなくてはいけないと思っていたからです。そして、慌ただしく仕事に向かって、無我夢中で仕事をするのでした。そして、仕事を終えてひと段落する暇もなくやらなくてはいけないことで追われる日々だったのです。まるで駆け抜けるように一日を過ごしていたのです。自分がどんな状態かなんて考えたこともありませんでした。

今の時代、これだけ情報がたくさん入ってくるのです。その情報を全て受け取ろうとしてしまえば、否応なしに外にばかり意識が向いてしまいます。そうなってしまえば、自分の感情は常に置き去りになってしまうのです。

だとするのなら、今こそ自分の内側に意識を向ける必要があるのではないでしょうか。

意識を内側に向けることで見えてくるもの

自分の意識を内側に向けることで、心の痛みを知ることが出来るからというお話しをさせていただきましたが、もうひとつとても大切で重要な意味があるのです。

それは、幸せというものは自分の内側にしかないということです。

自分の内側にこそ、幸せがあるのだということです。人の期待に応えることや、何かを手にすることで、自分の欲求を満たすことは出来るかもしれません。ただ、欲求というものは限りがありうません。キリがないのです。それは、心の余裕を奪うものであり、本当に大切なことを見失ってしまうものなのです。

本当の喜びとはなんでしょうか、それは自分自身にしか分からないものです。だから、意識を内側に向けて問い続ける必要があるのです。幸せとはなんなのかということをです。

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今日も自分をご機嫌に。
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