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【MentaRest所属カウンセラーコラム】うまくいったことに注目しよう!成功の責任追及のすすめ

■はじめに

皆様、こんにちは!MentaRest公式アカウントです!
本日は、MentaRest所属のカウンセラーが執筆したコラムをご紹介します。
特に、仕事も私生活も大切にしたい皆様に向けてワークライフマネジメント実現のコツについてご紹介致します!

そもそも「MentaRest」とは何か?に関しては代表の飯野が投稿した下記記事を是非ご覧ください!


■失敗の責任追求のみで問題は解決しない?

私たちは、何か失敗や問題が生じたとき「なぜミスをした?」と失敗の責任追求をするクセを持っています。責任追及は問題の原因探しです。聞くだけで責められているような、いやなイメージが湧いてきますよね。

次回の目標も「二度と失敗しないように」と後ろ向きになりがちで、モチベーションが下がることはあっても上がることはありません。失敗しないために、怒られないためにという意識では、目の前の課題に前向きに取り組む気持ちには到底なれませんよね。

場合によっては問い詰められた人が過度に自分を責めたり、周囲の人に攻撃的になったりする要因にもなり得ます。


■解決を導くために役立つ成功の責任追及

一方で、失敗や問題よりも「なぜ成功したのか?」と成功の要因を分析する視点も存在します。これを成功の責任追及といいます。私たちは成功に関しては、二度も三度も起こしたいと願うものです。

成功の責任追及は、成功にまつわるポジティブなイメージを活用し「それ、どうしてうまくいったの?」と疑問を持つ視点を大切にします。この質問の良いところはその人の課題遂行能力、強味、リソースを探すことができるようになる点です。

成功の責任追及は1on1ミーティングやコーチング、人材育成の分野に大変役立つことで知られています。


■ポイントは、例外探しをすること

成功の責任追及のコツは「例外探し」をすることです。例外探しは、問題が起こらずに済んだときや小さく済んだときはないかを探し、うまくいっていることがあればそこに着目し「なぜうまくいったか」を考える手法です。

例えば、会議やプレゼンなど人前で話をする機会に緊張してしまうなら、いつ緊張するのかではなく、緊張しないときもあったのか。緊張がそれほど強くならずに済んだときもあったのかを丁寧に探します。


問題が起こらないで済んだときはないか

会議やプレゼンなど人前で話をするときの緊張を検討するなら、問題が起こらなかった場面を探します。例えば、友人の結婚式のスピーチであれば問題なく遂行できたなら、その出来事は例外といえます。

問題が起こらず済んだのはなぜかも合わせて考えましょう。顔見知りの人が多い場面だったから、評価される不安なくリラックスして話すことができたのか。それとも自分が自信を持って伝えられる内容だったからか。事前に予行練習を重ねたからではないかと、成功の要因分析を行います。


ほんの少しでもうまくいっているときはないか

問題が起こらずに済んだ場面がほとんどなく緊張した機会が多かったとしても、その中でも比較的スムーズに人前で話せた場面はないかを探します。ほんの少しでもうまくいっているなら、それは成功の種です。

多少声は震えたけど内容的には問題なく話すことができたなら、うまくいっていると捉えましょう。そしてなぜそうできたのかも考えます。壇上に上がる複数人のうちの一人であれば大丈夫、少人数であれば緊張度が下がるなど、どんなささいなことでも挙げていくのです。


どうやってうまくいったの?と尋ねる

問題の例外探しで出てきたヒントを頼りに、具体的な解決策を練りましょう。顔見知りの多い場所や自信のある内容であれば問題なく人前で話ができるのであれば、事前に聞き手(オーディエンス)と顔見知りになれる機会を作る、事前準備としてできることをピックアップするなど方法を考えます。

いきなり問題を解消しようとせず、あくまでスモールステップで、解決に一歩近づくために何ができていると良いのかという視点で検討するのがポイントです。


■成功の責任追及を実践するコツ

成功の責任追及のポイントとして例外探しを挙げましたが、実はそれ以外にもたくさんのコツがあります。ゴール設定や解決の進捗状況を評価するスケーリングクエスチョン、リソース探し、自他へのねぎらいなども成功の責任追及の大切な要素です。


ゴール(目標)を具体的に設定しよう

最終的にどのように変わりたいか、解決像を具体的に設定します。規模の大きいプレゼンの場で緊張しないようになりたい。あるいは、オーディエンスの満足度の高いプレゼンがしたいなど、こうなっていたいなと思う未来の状況を具体的に描写しましょう。

失敗しないようにと思うなら、失敗する代わりに何ができるようになりたい?と考えます。義務や必要の「〜すべき」は、希望や願望、夢として「〜したい」と言葉を置き換えて口にするのが大切です。


リソースを3つの視点から探してみよう

リソースは資源と訳されます。自分や、自分の身の周りに既にあるものなのがポイントです。リソースは自己リソースと他者リソース、環境リソースに分けることができます。

自己リソースには個人の容姿や雰囲気、能力、特技、成功体験、セールスポイントなどが含まれます。他者リソースは家族や友人、会社の上司や同僚、外部の相談できる人などです。環境リソースは道具や環境、施設設備などが含まれます。リソース探しは、既に自分が持っている強みを活かして解決方法を考えるのに役立ちます。


スケーリングクエスチョンを活用しよう

スケーリングクエスチョンとは、ゴール(目標)を達成できた状態を10として、今どの地点にいるのか尺度上で評価する手法です。具体的に数字で評価すると、現在どこまで解決が進んでいるのかを客観的に確認することができます。

なぜ◯点しかないのかと問題探しに陥らず、あと1点上げるには何ができると良いだろう。そのためにはどうすると良いだろうと考えるようにします。1点ずつ上げようとすることで、スモールステップで解決に近くのが狙いです。

参考:All About 医療 健康「沈んだ気持ちを上げる!スケーリングクエスチョンとは」


がんばっている自分を認めることも大切

この記事を見ている皆さんは何か解決したい課題を抱えており、その方法を探している方が多いはずです。解決策をネット検索している時点で、もう既に解決に向けた一歩を踏み出した状態といえます。

自分自身で解決しようと努力する粘り強さがあることも、立派なリソースといえます。がんばるなんて当たり前と思うかもしれませんが、実は誰にでもできることではありません。自分に自信を持ってくださいね。


■カウンセリングを受け、解決志向を取り入れよう!

成功の責任追及のエッセンスが詰まったカウンセリング技法を解決思考アプローチ(SFA)といいます。広くブリーフセラピーといわれることもあります。問題の原因探しよりも、相談者が本来持っているリソースに焦点をあて、体の症状の消失や不適応状態を改善するのを目指します。

成功の責任追及をもっと知りたい、詳細を勉強したいと思った方には、実際に解決志向のカウンセリングを受け日常生活に解決志向を取り入れるのをおすすめします。

参考:特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会「問題志向よりも解決志向で行こう!解決志向アプローチのすすめ」


■MentaRestを活用してみませんか?

誰でも仕事やプライベートに関する悩みの相談だけでなく、パフォーマンス向上やモチベーション維持のための思考整理、自己理解を深めるためのきっかけとして活用いただけます。

「こんなことを話しても良いのだろうか?」と迷っていた方々も、利用後は「思考の整理が出来てスッキリした!」「悩みを言葉にする中で解決策が見つかった!」といった感想や非常に高い評価を頂いております。

MentaRestが導入されている企業ではMentaRestを無料でご利用いただけます。

MentaRestで話した内容は、対応カウンセラー以外(所属企業含む)には一切開示される事はありません。安心してご利用ください。

詳しいMentaRestサービスの情報は代表の飯野が執筆した以下をご覧ください!

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