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ひとつのことに集中せよ!【書評】ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 ゲアリー・ケラー

ADHDは気が散ってしょうがない。ひとつのことに集中する力がない。だから、集中力を高める方法には異様なほどの興味がある。以前、読んだこの本は、いわゆるADHDのあこがれ本だろう(参考:全ADHDにとって憧れの仕事術【書評】SINGLE TASK 一点集中術

同じ趣旨で書かれている本を紹介したい。結局、成果をあげたいなら、ひとつのことに集中せよ!というのが、主旨であり、それ以上のことはないのだけれど、一瞬でもモチベーションをあげたい人におすすめ。

成功はドミノ倒しに似ている

この本では一貫して、仕事での成功を「ドミノ」に例えている。 最初の1個を倒すと次から次へと、その効果が波及し気がつくと考えもしなかったところまで達するドミノ。仕事で成功するコツは、ドミノ倒しのように、重要な1個を倒すこと。その1個を倒すことでインパクトがある仕事を集中的にこなすこと。それだけに集中すること。

ただ、ドミノの場合は、並べ方にコツがあるわけで、単に適当に並べたドミノであれば、先頭の1個を倒しても途中でおそらく頓挫してしまう。どのように、次から次へと効果が波及していくようにするか。並べ方がとっても重要だ。

仕事にたとえれば、優先順位というわけだ。 ありとあらゆるタスクが降りかかってくる時代だし、みんなマルチタスクで仕事を常に抱えているから・・どの順番で並べるか。 どの1個を片づけることで、他も連動して片付けることができるか。そういう並べ方に頭を働かせる必要がある。

結局のところは、仕事の効率と言うのは自分の価値観・優先順位などがもっとも大事。人間は単に生産性を極限まで上げる機械ではない。1日は24時間で使えるエネルギーにも限界はあるから、自分にとって何をもっとも大切にしたいのかということが大事。ここを決めずに働きだすなら、ドミノの最初の一歩どころか、ドミノ自体が成立しない。

「ひとつ」のことに絞るべき理由

私たちの持っているリソースには限界がある。自分の時間やエネルギー(意志の力さえ)有限。突出した成果を上げたいと思うなら、莫大な時間とエネルギーをそこに費やす覚悟が必要だ。

有名な話だけれど、1万時間ルールというものがある。若くしてプロになるバイオリニストは天性の才能とか、環境とか、それはともかくとして費やしている時間が1万時間に達していると言う。1日平均3時間、365日休まず、それを10年間続けて・・ようやく1万時間だ。

ゲアリー・ケラーが提唱するのはもっとも大切な仕事に1日に4時間費やすこと。(できれば朝・午前中)仕事の場合だと週5日×50週と計算して250日。毎日4時間集中して、ひとつのことを極めるなら・・ プロ(突出した成果を上げる)になることができる。というわけだ。

大切な仕事(タスク)を見極めて、そこに全力を注ぐこと。これが成果を出す唯一のコツらしい。試行錯誤しながらだが、私もその方法に近い方法で、仕事を行い続けてきた。これでいいのだという、安堵したような気持ちになることができた。

まとめ

普通はこの手の本を書くのは、ライフハックの専門家だったり、ブロガーだったりして、とにかく、ブログを書くのがお仕事みたいな人でいまいち説得力に欠けたりする。あとは、机上の空論・・みたいに感じる。(ブロガーは机上だけで済むけど、現実のお仕事は厳しい)

しかし、著者は不動産業界で成功した社長であり、実業を持つ社長が、この手の明快な仕事術をノウハウ化できるというのがすごい。明快な理論の元に進むので(そして著者に実績があるので)すんなりと、学べる良書だ。

あと、数度、繰り返して読もう。(気持ちが散り始めた時には読むべき本ですな。新たな発見はないのだけれど、とにかくモチベーションを保つための読書って感じだね。)

#一点集中術 #シングルタスク #MIT #集中力 #書評 #読書感想文  

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq