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嘘をつく理由は性格次第?人間関係が変わる11の動機
嘘をつく理由って、性格で変わると思いますか?🤔
実は、日常生活のなかで私たちがつく“嘘”には、たくさんのパターンと動機があるんです。
例えば、友達の誘いを断る口実として「ちょっと忙しいから…」と伝えたり、空気を読んで「髪型いいね✨」と褒めたり。
こうした嘘は、必ずしも悪意から出るものではなく、むしろ人間関係をスムーズにする「優しい嘘」でもあります。
一方で、ビジネスの不正広告や政治家の虚偽発言など、社会全体を揺るがす嘘も存在しますよね。
規模の大小にかかわらず、嘘は私たちの世界に大きく影響を与えています。では、人はどんなときに、どんな性格の傾向から嘘をつくのか?
そんな疑問に答えてくれる研究が、米セント・メリーズ大学のジェニファー・マッカーサー(Jennifer McArthur)氏らによって行われました。
彼らはまず、嘘をつく動機を以下の11種類に分類し、参加者に「過去にどんな嘘を、どれくらいの頻度でついたことがあるか」を尋ねました。
否定的な評価を避けるため
成績が悪かった試験について、親に「平均点は取れたよ」と言うなど
罰を避けるため
仕事でミスをしたが、上司に「まだ終わっていません」とごまかすなど
自己顕示欲を高めるため
初対面の人に、自分の実績を少し盛って話すなど
報酬を獲得するため
ボーナス目当てで「プロジェクトは順調です」と上司に嘘をつくなど
衝動的な嘘
深い理由もなく、なんとなく「最近海外旅行しょっちゅう行ってるんだ」と言うなど
不注意からの嘘
勘違いで「会議は3時から」と言ってしまい、その後訂正しないなど
騙す喜びを得るため
わざと間違った情報を伝えて、後から「嘘だよ~」と笑ってしまうなど
秘密主義の嘘
人に知られたくない情報を隠すため、「仕事で忙しいから」と理由をつけるなど
保守的な嘘
友人が批判されているとき、「あの子はそんなことしないよ」とカバーするなど
社会的な嘘
料理があまり美味しくなくても「美味しいよ!」と褒めて雰囲気を壊さないようにするなど
利他的な嘘
友達が先生に叱られないよう、「一緒に宿題やってました」と言ってあげるなど
これらの動機をもとに分析した結果、約77%の参加者が「週に3回ほどしか嘘をつかない」と答え、残りの参加者が「週に3〜7回ほど嘘をつく」と回答しました。
もっとも、これは自己申告制のため、実際はもっと多い可能性があります。
さらに、過去6カ月の間についた嘘の動機として最も多かったのは「他者を傷つけない」「相手を思いやる」といった、いわゆる利他的な理由でした。
次いで「秘密を守るため」「否定的な評価を避けるため」が続いたのです。
嘘の動機として一番多かったのは、他人を守るための利他的な嘘だった❗️
では、性格特性と嘘の関係はどうだったのでしょうか?
真面目な人
道徳心や責任感が強い人ほど、嘘をつく頻度が少ない傾向がみられました。正直であることや約束を守ることを大切にしているため、嘘をつくことを良しとしないわけですね。心配性の人・協調性が高い人
気まずい空気や衝突を避けたい気持ちが強いため、嘘でその場をやり過ごしがち。たとえば、友達からの誘いを断りづらいときに「忙しい」と言ってしまうなど、場を丸く収めようとする嘘をつく傾向があります。外向性が高い人
「もっと盛り上げたい❗️」「注目されたい❗️」と思うあまり、衝動的な嘘や自己アピールを少し盛った嘘をつくことがあるようです。会話のネタとして、自分の実績を誇張して話してしまう場面が想像できますね。創造性が高い人
他人の気持ちを深く想像できるため、優しい嘘をつきやすいという面があります。相手を傷つけないよう、オブラートに包んだり、小さな嘘で気遣ったりすることがあるのです。
こうして見てみると、嘘は単なる悪行ではなく、時には「優しさ」や「配慮」からくるものもあるのだとわかります。もちろん、嘘のすべてが良いものではありませんが、「どんな動機から嘘をついたのか」「相手に対する気遣いがあったのか」という観点を持つことで、自分や相手の言動を客観的に見られるかもしれません。
「嘘はダメ」と一概に決めつけるのではなく、嘘の“種類”と“動機”に注目してみると、人間関係の機微が見えてくるはずです。ぜひ、一度ご自身のコミュニケーションを振り返ってみてはいかがでしょうか?✨
🏅エビデンスベースドのスポーツ心理学的分析🏅
スポーツの現場でも、「チーム内での嘘」は大きなトラブルを引き起こすことがあります。
例えば、ケガの状況を隠したり、調子が悪いのに良いように見せたりする嘘は、一時的にはチームの和を保つように思えても、いざというときに信頼関係を損なうリスクが高まります。
しかし一方で、コーチや仲間を気遣って「大丈夫」と言ったり、チーム全体を鼓舞するためにややオーバーに前向きな表現をするなど、利他的な嘘が一時的にメンタル面の安定や団結力を高める場合もあるのが現実です。
ビッグファイブ理論と嘘
スポーツ心理学では、性格を「ビッグファイブ(外向性・神経症傾向・誠実性・調和性・開放性)」で捉えることがあります。
先述の研究結果と同様、誠実性(Conscientiousness)が高い人は正直さを重んじるため、嘘の頻度が低いといった傾向が認められます。
逆に、外向性(Extraversion)が高い人は、衝動的な嘘や自分をよく見せる嘘をつきやすい傾向があるともいわれています(John & Srivastava, 1999)。
チームワークと嘘
スポーツではチームワークが勝敗を左右するケースも多いですよね。
嘘による不信感が生まれてしまうと、チームの結束力やパフォーマンスに悪影響を及ぼすことが示唆されています(Carron, Brawley, & Widmeyer, 1998)。
一方で「相手を傷つけないための嘘」や「チームを鼓舞するための言動」は、短期的にプラスに働く場合がありますが、長期的には真実を共有していないストレスが積み重なるリスクもゼロではありません。
まとめ
スポーツ心理学の観点から見ても、嘘が必ずしも悪いとは限らないものの、「嘘をつく動機」がチームや本人のパフォーマンスにどのように影響するかをしっかり考える必要があります。
特にメンタル面の安定やコーチとの信頼関係は、勝敗以上に大切です。
嘘によってその信頼が崩れると、メンタルトレーニングの効果も十分に発揮できなくなる可能性があります。
チームスポーツ、個人競技を問わず、正直なコミュニケーションの大切さと、やむを得ず嘘をつく場面であってもその「動機」を振り返る姿勢が、結果としてパフォーマンスの安定や向上につながるのです。😌✨
笠原彰プロフィール:
https://lit.link/mentalabo
https://lin.ee/9ksbwdg
作新学院大学メンタルトレーニング教授
とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員 https://tis.or.jp/contact/
プロメンタルコーチ
自己肯定感養成プロコーチ
ライフバランスアーティスト
健康運動指導士
メンタルヘルスファーストエイダー
メンタルヘルス運動指導員
1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定2級
アスリート、コーチ、指導者、ビジネスマン、音楽家など、人生をより豊かにしたい全ての方の挑戦をサポートします。
専門的な知識を習得したプロメンタルコーチとメンタルアスリートを養成しています。完全個別指導でプロメンタルコーチとアスリートを養成します。
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