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更年期から気おつけたい骨の健康

骨密度。
一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか?
骨密度とは骨を構成するカルシウムなどの詰まり具合を指し、骨の強度を表しています。骨の強度が低下すると、骨折しやすくなる骨の病気を骨粗鬆症と言います

骨粗鬆症になるとちょっとしたストレス(外圧)でも容易に骨折しやすくなってしまいます。骨粗鬆症は女性に多い病気で患者さんの約80%以上が女性であると言われています。

ではなぜ骨粗鬆症は女性に多いのでしょうか?


骨の役割

まず初めに「骨の役割」について解説します。
骨には、①全身にカルシウムを送る働き(骨吸収)と、②カルシウムを貯める働き(骨形成)の二通りの働きがあります。

骨吸収

骨の内部からミネラルやカルシウムなどの成分が溶け出し、血液中に放出される過程を指します。この過程は、骨を構成するミネラルを体内で調節し、カルシウムの血中濃度を適切に維持するために重要です。骨吸収は、体内のカルシウムバランスや骨の健康を維持するために調節される複雑な生理的プロセスです。

骨吸収は、特に骨細胞の一つである「破骨細胞(はこつさいぼう)」によって行われます。破骨細胞は、骨の表面に取り付き、骨のミネラル成分を分解する酵素を分泌します。このプロセスによって骨中のカルシウムや他のミネラルが溶け出し、血液中に放出されます。

なぜ骨吸収が行われるのかというと、体内のカルシウムバランスを保つためです。カルシウムは筋肉の収縮や神経伝達、血液凝固など、多くの生体機能に関与しています。カルシウムが血液中の濃度が低すぎると、これらの機能に影響が出る可能性があります。そのため、カルシウムの濃度が低下すると、体内のカルシウム源である骨からカルシウムが溶け出し、血液中の濃度を上げるための調節が行われるのです。

骨形成

新しい骨組織を作るプロセスであり、骨を強くし、成長・修復するための重要な過程です。骨は常に再生されており、骨形成と骨吸収という二つのプロセスがバランスを保ちながら行われています。骨形成は、特に若い時期や骨折などの傷害の回復時に活発に行われます。

骨形成は、主に次のステップで進行します:

  1. 未分化細胞の活性化
    骨形成は、骨芽細胞(こつがさいぼう)と呼ばれる細胞によって主に行われます。最初に、未分化の細胞が活性化され、骨芽細胞に分化します。

  2. 骨基質の生成
    骨芽細胞は、骨基質(こつきしつ)と呼ばれる組織を作成します。骨基質は、コラーゲンなどの蛋白質とミネラル(主にカルシウムとリン)の組み合わせで、骨の強度を提供するための骨組織の骨格です。

  3. ミネラルの沈着
    骨基質の上にミネラルが沈着され、新しい骨が形成されます。カルシウムやリンなどのミネラルが沈着することで、骨の硬度や強度が高まります。

  4. 骨細胞の成熟
    新しい骨組織が形成される過程で、骨芽細胞は成熟し、骨細胞の中でも骨芽細胞と骨母細胞(こつぼさいぼう)と呼ばれる細胞に分化します。これらの細胞は、新しい骨組織の維持や修復に関与します。

骨量も〇〇を境に急激に減少する

骨の強度も実は閉経を境に急激に下降するのです。そのため、同年代の男性に比べると骨密度が低くなり女性は骨粗鬆症や骨折のリスクが高くなっていきます。

ではなぜ閉経と共に骨量も急激に減少するのでしょうか?

エストロゲンの働き

エストロゲンは骨からのカルシウムが溶け出す(骨吸収)のを防ぐ働きがあります。しかし更年期に入りエストロゲンの分泌が低下すると、骨吸収が促進され、骨を丈夫にする働き(骨形成)が抑制されてしまうのです。そのため骨量が低下し、更年期-閉経を迎えるにつれ骨粗鬆症になりやすい骨になってしまうのです。

さらに腸の働きが弱まると

腸からのカルシウム吸収を助けるのがビタミンDです。骨の健康を考えるときにカルシウムを思い浮かべますが、ビタミンDの助けがあってこそカルシウムを効率的に吸収し骨を丈夫にすることができるのです。

骨の健康チェック

チェックがついた数が多いほど骨が「弱くなっている」可能性があります🙋‍♀️

□ 閉経後の女性
□ 牛乳や乳製品、小魚などをあまり摂らない
□ お酒をよく飲むほうだ
□ 喫煙の習慣がある
□ 外出の機会が少なく、1日の大半を屋内ですごしている
□ 運動の習慣がない
□ 家族で骨粗しょう症と診断された人がいる
□ やせ型である
□ 関節リウマチ、生活習慣病などの病気がある
□ ステロイドを長期服用している

骨の健康を守るためのステップ

大切な骨の健康を守るために、以下のステップをぜひ考えてみてください。

1.バランスの取れた食事

カルシウムやビタミンDを豊富に含む食品を摂るよう心がけましょう。
乳製品や小魚、緑黄色野菜などがおすすめです。

2.適度な運動

運動は骨を丈夫に保つために重要です。
ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどを取り入れて、骨を刺激しましょう。

3.日光浴

日光にはビタミンDを生成する効果があります。
適度な日光浴を行い、ビタミンDの合成をサポートしましょう。

4.生活習慣の見直し

喫煙や過度のアルコール摂取、不規則な生活などは骨の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
健康的な生活習慣を心がけましょう。

5.定期的な健康チェック

骨密度の測定や医師の診察を定期的に受けることで、早期に骨の健康状態を把握し、適切な対策を取ることができます。

totonoe message

骨の健康は、今後の生活の質に大きな影響を与える重要な要素です。
ぜひ日々のコツコツ(骨骨)貯金で元気で健康な日々を過ごしてくださいね♪
質問やご意見があれば、お気軽にコメントしてください。あなたの健康を応援しています!


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