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【第9日】心の牢獄を超えて

牢獄の中の光

6歳の頃、私は家を全焼させる火事を起こしてしまった。それ以来、自分は罪人なのではないかという思いが心に巣食い、いつか刑務所に入れられるのではないかとびくびくしながら生きてきた。また、震災のときに感じた孤独感が、今でも心の奥底に残っている。

時折、冤罪で刑務所に送られたり、災害で一人ぼっちになる自分を想像することがある。もしそんな状況になったとしても、『容疑者Xの献身』の主人公のように、牢屋の天井を見上げながら数学の美しさに心を馳せて生きていきたい。また、記憶の糸をたぐり寄せ、心の中に響く音楽を楽しみたい。

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1,442字

私は双極性障害を抱え、母は認知症を患っている。病が進むにつれ、私たちは現実を見失い、自分が誰であるかもわからなくなる。そんな私たちは、まる…

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