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【スタンフォードの自分を変える教室】意思力で人は変わる!

今回は、スタンフォード大学で受講者の97%に影響を与えた超人気講義、ケリー・マクゴニガル著【スタンフォードの自分を変える教室】の要点をまとめていきます。




著者であるケリー・マクゴニガル先生の講義は「一度きりの人生が最高の人生に変わる講義」とも言われています。

ケリー・マクゴニガル先生は、ボストン大学で心理学とマスコニュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。スタンフォード大学の心理学者です。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および、人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気です。スタンフォードで最も優秀な教職員に贈られる「ウォルター・J・ゴアス賞」を始め、数々の賞を受賞しているすごい方です。

受講者の97%に影響を与えた「驚くべきレッスン」の内容がこの一冊の本にまとめられています。

・自分を変えたい方

・達成したい目標がある方

は、ぜひこのレッスンを通して自分を変えていきましょう。


ケリー・マクゴニガル先生は「意思力を鍛えることで自分を変えられる。」と断言しています。


意思力とは、

「目標や計画を決め、それを実現しようとする力」

のことを言います。


意思力を鍛えることで、自分を変えること、目標を達成することが出来るというのです。


私たちの脳(現代の脳)は、原始的な脳(衝動と本能)に自己コントロールを付け加えられたものです。


原始時代では、生き延びるために、目の前にある食べ物をすぐに食べなければ生き延びることができなかったため、目の前に木のみが落ちていたらすぐに拾って食べていました。衝動や本能で生きることが生き延びるために必要なことでした。


しかし、現代では原始的な脳(衝動と本能)に加え、自己コントロール能力がつき、自分の欲望や感情をコントロールする力も付きました。


ここで大切なのは、原始的な脳に「自己コントロール能力」が付け加えられただけであり、原始的な脳が完全に私たちの脳からなくなったわけではないということです。

自分の中には「衝動的な自分」と「かしこい自分」の2人の住民がいるということです。


「意思力の問題」はこの2人のせめぎ合いによって起こります。例えば、かしこい自分を無視し、衝動的な自分を優先し、生活していると、目の前にある食べ物の誘惑に耐えることができずに「肥満」になります。


では、意思力を鍛えるにはどうすれば良いのでしょう。


ケリー・マクゴニガル先生は意思力は4つの方法で鍛えることが出来ると言います。

その4つの方法は、

1、瞑想(5分でも効果あり)

2、運動

3、睡眠

4、リラクゼーション

です。


瞑想で脳を鍛え、運動で自己コントロール能力をUPし、良質な睡眠をとり、リラクゼーションでストレスから開放することで、意思力を鍛えることができます。


また、意思力を鍛えるために必要な自制心を鍛える方法も具体的に教えてくれています。


そもそも自制心は筋肉と一緒で、鍛えれば鍛えるほど付きますし、使えば疲れます。


自制心を鍛える方法として、

・右利きの人は左手を使いご飯を食べる。

・いつも返事を「うん。」で返しているのであれば「はい。」で返す。

など普段の生活のちょっとしたことを変化するだけで自制心は鍛えることができます。


実際にわたしも、チャレンジしてみました。左利きなので、右手を使うということを試したのですが、思った以上に脳が疲れたので半日で挫折しました。

ちょっとした変化なのですが、普段、無意識にしている行動を変えることはとても根気のいる作業です。筋トレと同じようにコツコツと努力を続けることが大切なのだと思いました。



また、意思力を鍛えている時に気をつけなければいけないことが3つあります。

1、モラル・ライセンシングの罠

2、「いい」「悪い」で判断することで常識がふっ飛ぶ

3、ドーパミンによる誘惑

なのですが、これだけ聞いてもよくわからないと思うので、1つずつわかりやすく解説していきます。


1、モラル・ライセンシングの罠


人間は良いことをすると悪いことをしてしまうという習性があります。進歩したと思うと自分に甘くなり、気が緩みます。

例えば、ダイエット中の方が「一週間カロリーに気をつけて食事をしたからご褒美に甘いケーキを買おう。」と言って食べてしまったり、「マックでセットを注文したけどプラスでサラダを注文したから大丈夫だろう。」と言う考えになってしまうことです。

無意識に「一歩前進し2歩下がる」とことを繰り返していると、なかなか目標を達成できなくなってしまいます。

この解決策は、自分がやってきたことを振り返り、目標をあらためて心に深く刻むことです。



2、「いい」「悪い」で判断することで常識がふっ飛ぶ


「いい」「悪い」で判断すると、いい気分になったせいで常識が吹っ飛ぶとケリー先生は言っています。

レストランやマーケティング担当者は99%の悪いものに1%のいいものをくっつけています。

例えば、

・オレオに「オーガニック」をつけ、「オレオオーガニック」にする。

・チョコクッキーに「脂肪ゼロ」をつける。

など1%の「いいこと」を強調し、健康を気にしている消費者に対して罪悪感を減らすアピールをすることで実際に売り上げを伸ばしました。

ここで気をつけて欲しいのは、オレオもチョコクッキーもオーガニックや脂肪ゼロにしたところで砂糖の塊なのは変わっていないため、健康に良いわけではないと言うことです。



3、ドーパミンによる誘惑


現代で一番やっかいなのは「ドーパミン」です。

現代には「ドーパミン」で溢れています。

ドーパミンは報酬を期待させる作用があります。

例えば、「ゲーム」「SNSの通知」「におい」などです。

ゲームの課金、SNSの通知がきていないかを、こまめににチェックする、甘い香りにつられてケーキ屋さんに入るという行動にはドーパミンが関係しています。


特にストレスを感じると、脳はドーパミンが出ることをさせようとします。ストレスを感じた時に「やけ食い」や「ショッピング」などをしてしまうのは脳がそのように仕向けているのが原因です。実際にはストレス解消にはならないため、無駄な行動と言えるでしょう。



ではストレスを解消するにはどうすれば良いのかケリー先生は8つ提案しています。

1、エクササイズやスポーツをする

2、礼拝に出席する

3、読書や音楽を楽しむ

4、家族や友達と過ごす

5、マッサージを受ける

6、散歩をする

7、瞑想やヨガをする

8、クリエイティブな趣味をする

などです。8つもあるので自分にあったお気に入りのストレス解消方法を実践していくと良いと思います。

ちなみに私は、

3、読書や音楽を楽しむ。

4、家族や友達と過ごす。

6、散歩をする。

7、瞑想やヨガをする。

の4つで日頃のストレスを解消しています。


このように意思力を鍛えることで、自分を変えることが出来るとわかりました。意思力を鍛えるには自制心を鍛えることも大切です。私たちは原始時代の名残で、目先の報酬に弱く、衝動的な行動をしてしまいます。自制心を鍛えることで、衝動的な行動を認め、客観視することができ、衝動を抑えることができます。

強い意思力を持つには、日頃からストレスを解消していくことも大切です。自分にあったストレス解消法を見つけることが目標を達成する鍵となることもわかりました。

ドーパミンの誘惑であふれかえっている現代に負けない「強い意思力」を育て、目標を達成していきましょう。


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