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同期に負けたことが許せないので、自分の感情を洗い出してみた

一年前は私の方が結果を残していた。社内で注目もされていた。
でも今年、同期に圧倒的に結果で差をつけられた。
はっきりと出る順位。インセンティブの差。役職の差。目の上のたんこぶだった。私だって頑張っているのに。報酬が負けていることが許せない。
それでは終わらなかった。今度は自分が同期の部下にさせられる羽目になった。
この周知を受けた時には吐きそうだった。最悪だった。

「人生において辛いことがあったら、悲しみたいのか怒りたいのか自分に問いかけてみて」
人気占い師のしいたけ.さんがそう言っていたから、どんなに見苦しい負け惜しみだとしても一旦ここで悲しみを吐き散らして、その後怒りを今後のパワーに変えようと思う。

まず悲しみを吐き出してみる

思えば私は最初からうまくいくタイプではなくて、入社当初は誰よりも遅いスタートだった。でもコツコツコツコツ、とにかく続けていれば自分は咲くタイプだと学生の頃の経験から知っていた。それに、就活は全然上手くいかなくてたまたま受かった一社だったから、目標は「力をつけて、華々しい退職エントリーを書くこと」と決意していた。会社のことを、好きではなかった。

そんなひん曲がったモチベーションだったけれど、やはり「コツコツ積み上げたら成功する」の自分人生理論は証明されて、入社から一年後にはなんだかんだで新人トップになっていた。どんなに周りの同期が退社しても、先輩がモチベーションを下げていても、とにかく目の前の仕事をやりきった。自分の仕事には、あまり誇りを持てなかった。ただ、自分の継続力と成長を掴む力に自信を持つことはできた。

でも、すごくすり減っていた。もうあと一年は続けられないと思っていた。
苦しかったし、悲しかった。けれど、そんな状況でも頑張って、結果までつけている自分ってすごくないか?!という慰めで乗り切っていた。
同期はその頃自分でモチベーションを作れずに仕事をサボっていたこともあるというからムカつく。私はそんなもの乗り越えていたのに。

一方で同期は会社が好きそうだった。一年目はともかく、二年目は持ち前の負けず嫌いをパワーに変えて部下に愛情注いで結果を出していた。

会社では部下やチームをどれだけ愛せるか、それをパワーに変えられるから結果が出るとよく語られる。

私は未だそれができない。だから結果に差がついたのではないかと、そのことが悲しい。でもどうしてなのか、会社を好きだと言い切れない。会社のことは決して嫌いではない。染まりきることに抵抗があるのだ。会社に全身全霊をかけることが怖いのだ。

なぜなのだろう。
浮かぶのは、
・心から志望した会社ではなく、成り行きで入ったこと
・大手企業に対する憧れからくる、今の会社への蔑視
・近い将来絶対自分の本当に行きたい場所に転職するんだという意識
・親の「地元に帰ってきてほしい」「夜遅い時間まで仕事をして欲しくない」という願いと正反対のことをしているという罪悪感
・人間関係の構築に異常に時間がかかる自分の性格(部活の仲間とやっと仲良く話せるようになったと思ったら引退間近ということを繰り返してきた)


…羅列してみて、すごく恥ずかしい気持ちになった。
これって社会人として自分、無責任すぎないか?

自分に対して怒りが湧いてきた

「会社を創る」という意識が明らかに欠けている。
「自分の本当に行きたい場所」ってどんなところだよ、それまずここで作ればいいじゃん。
成り行きだったっていいじゃないか、幸か不幸か同期はたくさん退職してポジション取りやすいし、現に今自分はそれなりには評価してもらっている。挑戦する環境としては最高だ。
会社が好きじゃないって、今のこの会社が魅力的でないならば、自分が魅力的にしたらいいじゃないか。

別に最初から会社のことを好きでなくていいんだ。何も関わっていなくて、何も知らないのに好きになれるはずがない。でも、今の自分は、会社が自分が望む魅力的な場所になることをただ待っているだけではないか?

入社してからここまで、私は大きな勘違いをしていたんだ。
会社では散々「創り手意識」というフレーズが言われているけれど、わかったつもりでいて全然理解していなかった。
私は同期とここの根本から差がついていたんだ。

悔しい。どうして一年前に気づけなかったのか。
会社や仲間をどうして心から愛せないか、もっと早く見つめ直せばよかった。
自分を可哀想がっている場合ではなかった。

「自分の人生を自分で創っていく」という意識は持っていた。だから周りがどんなにモチベーション低くても目の前のことはやりきる。自分のモチベーションが上がらない時でも、自分の人生を壊したくないから踏ん張る。今までやってきたそれは、合ってる。

自分はイマイチ愛せない人だとなんとなく性格のせいにしていたこと。
会社をバカにしていたこと。それは間違いだった。
自分の人生は自分で切り拓け、そのために人に与えるのだ。
自分が望む環境は、自分で作ろうとしなければ生まれない。
自分で創る覚悟を持つから、人をリスペクトできるんだ。

悲しさ、悔しさ、嫉妬、第一次感情を一度さらしてみること

恥ずかしい感情に向き合うこと、認めたくないこと、ものすごく見て見ぬ振りしてやり過ごしたいけれど、今回向き合っておいて心底よかった。向き合っていなかったら社会人として大きく道を誤るところだった。
私が今後考えるべきは、「自分が望む魅力的な場所」の定義。
それについてはまた考えることにして、今回は一旦筆を置こうと思う。
負の感情との向き合い方を教えてくれた、しいたけ.さんと、自分に向き合う場をくれたnoteに感謝の意を込めて。

Fin.

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