ヒルデガルドのスープ
梅雨が始まりジメジメした日が続きます。
さらには外出自粛で少しカロリーが気になる方も多いのではないでしょうか?そこで少し時間はかかりますが仕込みだけしておけば後は簡単。毎日食べても飽きないローカロリーのスペルト小麦(ファッロ)のスープを考えてみました。
このスープの名前はヒルデガルド・フォン・ビンゲンという1000年ほど前に実在したドイツ薬草学の祖とされる修道女から頂きました。彼女の薬草学に高い頻度で登場する『スペルト小麦(ファッロ)』を使用したからです。私はこのスペルト小麦のこととヒルデガルドのことを自然療法家でヒルデガルドの映画にも出演されている平垣美栄子先生に教えて頂きました。その後は我が家の保貪食の棚にはいつもこの麦が入っています。
さあ、それではレシピです。下準備として用意するものは少し面倒なように感じるかもしれませんが一度用意してしまえば作り置きとしてとてもかなり使い回しが効く優秀な食材ばかりです。
直径20cm高さ10cm程の中鍋
<スープストック>1L
・鰹節の一番出汁(出汁を引いたことがない方はこの機会に是非!インスタントとは全く違うスッキリした味わいです。塩を加えないと生臭く感じる方もいらっしゃるかと思いますがご心配なさらず。1%ほどの塩で劇的に変化しますので。)※ベジタリアンの方は昆布や椎茸などでも可能です。
チキンスープストックを使う場合はレシピはこちら
https://note.com/memejunco/n/n984c848f2cc7
<スペルト小麦>
アルデンテに茹でたものカップ1杯(我が家では少し多めに茹でて小分けし、保存容器に入れて冷凍保存し、その都度に解凍して使うようにします。こうすると仕事や家事で慌ただしい時もサッとお料理に使うことができます)
<ハトムギ>
アルデンテに茹でたもの大さじ3(お好みで増減してください)
私はお肌にとてもいいと言われるハトムギを夏前の紫外線の強いこの時期に多めに頂くようにしております。故に毎回食べる度に茹でるのは面倒ですのでスペルト小麦同様に我が家のストッカーに必ずベンチ入りさせてます。
(その他の豆や穀物も同じ様にストックし1〜2週間で食べ切る様にします。)
<キャベツ>小1個
<きのこ>
今回は季節のヒラタケを使いましたがお好きなものをご使用ください。※ただしマイタケはスープが黒くなりますので色味を気にする方はご注意。ですがダイエットには素晴らしいキノコですよ。
<鶏肉>胸肉なら1枚 手羽先なら5本くらい
食べる様と言うよりもお出汁に使います。お料理する前日か数時間前にお酒と塩胡椒で揉んで漬けておきます。こうすることで胸肉もしっとりジューシーに頂くことができます。カロリーを気にせず作る場合は、手羽先を使います。胸肉よりもいいお出汁が取れます。
<ニンニクと生姜>ひと欠片づつお好みで。
さあ、ここまで用意したら後は簡単。
1。キャベツを丸ごとザクザクと2cm角くらいに切って鍋に敷き詰めます。
2。適当に手で割いたキノコと、潰したり細かく切ったりしたニンニクとショウガをその上に乗せます。
3。塩をふたつまみほど振りかけます。この塩は野菜の旨味を誘引するためのものですので味的に足りなくても問題ありません。
4。一瞬沸騰させます。ここだけは少し注意ですが沸騰は本当に一瞬です。
5。沸騰したらお肉を上に乗せます。
6。沸騰するまで見張ります。沸騰して灰汁が出て来たら残らずしっかりとすくい取りましょう。ここで手を抜いたり長時間沸騰させると濁ったスープになります。(それでもいいですが)
7。灰汁を綺麗にすくったら後は10分ほど弱火でコトコトと煮込みます。(ここからは特別鍋を覗き込む必要はないのでタイマーをかけてキッチン脇で仕事してても全然大丈夫です)
8。鶏肉を取り出し火を止めて塩味加減を調整します。少し弱めに。
9。スープの仕込みはこれで終わり。
10。食べるときに食べる分だけ小鍋に茹でスペルト小麦と茹でハトムギを加え温めて食べます。パセリ、セルフィーユ、ディルなどお好きなハーブを浮かべると色見も綺麗なクリアスープです。頂くときは30回くらい噛むとダイエタリーコントロールにもとても良いそうですよ。
おまけの11。
取り出した鶏肉は切ってそのままスープと一緒に頂いても美味しいですし、またはスライスして生の春菊とサラダ仕立てにしてゴマドレッシングで食べたり、マヨネーズとトマトとレタスでサンドイッチにしてもとっても美味しいものです。
スープも味に飽きたらミルクやトマトソースなどを加えて味を変えて楽しめます。(そのために塩加減は薄く。食べるときに調整すれば良いのですから。)さらには、ニンニクをどっさりと足してニラと白モツを入れたらモツ鍋もできます。(ヒルデガルドからは遠く離れてなんとなく西郷さんって感じですが。笑)
食は自由です。
ステイホームでアレンジを楽しんでください。
Bon appetit!
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