言葉の宇宙に溺れていくように
誰かの言葉によって救われ
誰かの言葉によって傷つけられることがある。
顔の見えない言葉でこの世界は溢れている。
夜空に広がる星たちのように
簡単に触れることができる。
私の心を軽くした言葉も。
希望を見せてくれた言葉も。
涙を見せてくれた言葉も。
誰かから直接受け取る言葉よりも
関わりのない人から受け取る言葉に
ほんの少しの期待と恐怖感の両方を持ちながら
私も目の前に広がる宇宙に
自分の言葉を投げ込んでいる。
一歩踏み入れたその瞬間から
少しずつ水位の深いところへと
一歩ずつ私は進んでいる。
数えきれないほどの誰かの言葉の中から
私が触れるものはどのくらいあるのだろうか。
そして、私の綴った言葉は
どれだけの人の手に渡るのだろうか。
誰かの心に残る言葉であってほしい。
誰かの好きな言葉になってほしい。
そんな淡い願い込めて
言葉の宇宙に今日もまた溺れていく。
顔の見えないあなたの手を引きながら。
めろんだいふく
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