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【詩】窓

うだる熱帯夜と
凍てつく暑い朝

外の景色は燻んでしまうが
雨風から僕を守ってくれる

開け放たれたそれは
潤った爽風を贈って
心を渇かしてくれる

安全圏で独り蹲るのは好まない
荒れ狂う嵐の中に身を投げ捨て
ぼろぼろになってから閉めても
別に遅くない、よろしく頼むよ

美しい華をそのまま摘む方法を僕は知らない
その麗しさに手を伸ばしても散らしてしまう

生きていくことの難しさを痛感する瞬間である

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