【詩】禁欲絶頂承認欲求娑婆Life.
孤独に耐えられなくて
絶叫しながら外に出た
オレンジ色の満月明け
南西の風が背中を押す
気が触れて揺らめくネオンライト
時折突風が長丈の上着に風を与え
夜の田舎町に奇天烈な変質者の影
認められたいなぁ
褒められたいなぁ
賞賛が欲しいなぁ
実力も無い癖によく言うぜ
所詮貴様はその程度なんだ
理解してはいる
それでも、さぁ
生きる理由的な
何かが欲しいの
腐れ外道真っ逆様
風通しの良い玉座
トチ狂った夜はこれからだぜ
独り楽しくフォークダンスを
朱月西風が今宵のパートナー
くるくるふらふらよろよろと
舞え、踊れ、歩け、止まるな
娑婆は何かと金が掛かっていけねぇや
酒代煙草代飯代飲料代電気ガス水道代
こん中からひとつだけケチらないのは
煙草代
月夜に白煙を吐き散らしすと
横風がちょっぴり欠けた月へ
優しく乱暴に届けてくれるよ
ちゃんとフィルターは持ち帰るんだぜ
この歳になってもなお
鉄塔の上から見る景色
悪いもんじゃないねぇ
酒の代わりにフルーツ・オレを
勢いよく喇叭飲みして空を仰ぐ
昨日のワーム・ムーンも良いが
今夜の不気味に朧がかった月も
程よくおツムを狂わせてくれる
死ぬんじゃねぇぞ、ノータリン。
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