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『明日のことは分からない だから毎晩が舞台の初日であり千秋楽でもある』

【ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢】


■アメリカ/2008
■監督∶ジェームズ・D・スターン、アダム・デル・デオ
■製作総指揮:ジョン・ブレリオ(ミュージカル「コーラスライン」プロデューサー)


久々のドキュメンタリー映画でした!!
序盤は退屈だなぁと思ってましたが、オーディションが進むにつれ、目が離せなくなっていきました。夢追い人達を追う映像作品です。



世界中で愛され続ける大ヒットミュージカル、コーラスライン。16年ぶりにブロードウェイでの再演が決まり、オーディションが開かれます。19人の役に対して応募は3000人を越えました。審査員には、初演時の役者やスタッフもいます。最終選考までの8ヶ月、人生をかけて挑むダンサーたちの戦いを追います。


夢追い人を追う作品はどれも感動しますよね。私は社会派作品が好きなので、社会的に意義のある仕事で成功した人の作品を観ることが多いのですが、こちらの作品は、エンタメの世界で生きようとする人たちのドキュメンタリーでした。エンタメも社会に必要なものかもしれませんが、「娯楽」と分類されれば、若干社会的な意義は下がってしまうかもしれません。そのため、観ている側、受けとる側は華やかで楽しいものですが、それを表現する側でプロになるのはホントに厳しいものなのですね。世界最高峰の舞台、ブロードウェイならばなおさらです。


このドキュメンタリーを観て感じたのは、オーディションの参加者がみな個性を大事にしているということです。私はオーディションに参加したり審査したりしたことはないので、実際のことはわかりません。ただなんとなく、今までTVで観てきたオーディションといえば、“こういう傾向が受かりやすい” というのをみんなが研究してみんながそこを目指して、それに一番近かった人が優勝!というイメージでした。しかし、このコーラスラインのオーディションの参加者は、自分が応募した役のアウトラインはおさえつつも、“私はこうやります” “私が演じたらこうです” と審査員にアピールする感じでした。これが世界基準の役者さんのオーディションなのでしょうか。いずれにしても、人生の大一番でも自分を大事にしているその姿勢に私は魅力を感じました。


そして、このコーラスラインのオーディションには日本人も参加しています。沖縄出身の高良結香さんは最終的にコニー役に選ばれます。しかし、選考の段階では英語の発音がネイティブではないこと、アメリカ人ではないことがコニーを演じる上で不十分ではないのか、と一部の審査員から評価されています。一般人の私からすると、キビシー(°Д°)!!!!!という感じですね、、、、、
他にも、この舞台に立つ為に歌やダンスのレッスンはもちろんのこと、役にあわせて豊凶手術をした人もいました。しかし、そのほとんどは不合格となります。人生をかけて、自分を信じて挑み続ける彼らの放つ言葉はとても前向きだったり力強いものでした。一部抜粋させて頂きます。


気楽に構えてるんだ
不合格でも人生は続く
要は中身だ



確信の持てないことでもとにかく
試してみるの



“人がなんて言おうと やり抜く”
という人こそ2度目のチャンスに値する



弱気な人には向かないわ
これも1つの勉強よ
いかに物事に対処して生きてくか
本気かどうか試されてる
舞台に立って
100%の力を出し切るために
すべてを賭けて立ち向かう
失敗するリスクも負って



愛したことに悔いはないから



私も大分前なのですが、ブロードウェイでアラジンを観たことがあります。華やかで気軽に観れてとても楽しめました\(^-^)/しかし、あの時舞台に立たれていた方達はこんな努力をされてきたんだろうなぁと今になって思います。コロナ前はコツコツ節約して海外旅行に行ってました。NYは私にとって魅力的な街でした。映画や海外ドラマの画面上で観た景色がたくさんあったからです。世界のトップビジネスマンが集まるウォール街や、そして今作の舞台であるブロードウェイ、街を歩けば本物のモデルさんもいます。もちろん、キラキラしたものばかりではないのですが、たくさんの夢追い人が集まる街で活気がありました(・∀・)このドキュメンタリーを観るとそれもうなずけます(^ー^)

くじけそうなときに観るのにオススメの作品でした!!



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〈一言メモ〉

観賞後、コニー役の高良結香さんのインタビュー記事をネットで読みました。ブロードウェイがいかに厳しいか、どれだけ魅力的なのかが感じられました。その記事も、読み終わると私はとても元気がもらえました(^-^)!!

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