『ある時は 人が何と言おうとも 自分の心の声を聞いて』
【遠い空の向こうに】
またもや実話ベースの物語。王道感動系の作品なのですが、実話というのがすごい!まるで映画のために脚本家が書いたようなストーリーでした!
1950年代のアメリカの田舎町がこの物語の舞台です。1957年、ソ連が人工衛星の打ち上げに成功し、町中の人が夜空を見上げます。その中に、ジェイク・ギレンホール演じるホーマーという少年がいました。夜空を駆ける衛生を目の当たりにした高校生のホーマーは、その美しさに感動します。自分もロケットを打ち上げようと思い立ち、友人たちと試みますがうまく行きません。
ホーマーは炭鉱の責任者として働く頑固者の父親のツテを借りて、ロケットを改造し何度も打ち上げにチャレンジします。そんな彼らを笑い者にする人もいましたが、女性教師のライリーはホーマー達を応援します。そして、全米科学フェア出場への話が浮上します。科学フェアで入賞すれば、大学への奨学金を獲得できます。しかし、ホーマーの父親が働く炭鉱で事故が発生し、ホーマーの父親が負傷してしまいます。ホーマーは家族の為に高校を中退し、父親の炭鉱で働き始めました。しかし、宇宙への想いを諦めきれず、再びロケットの制作に邁進し、全米科学フェアでの入賞を目指すのでした。
この作品は、元NASAの技術者であるホーマー ヒッカムの回顧録『Rocket Boys』を映画にしたものです。つまり、ロケット作りを諦めなかったホーマーは、NASAのエンジニアとなり夢を叶えたわけですね(^^)ホーマーはNASAで、日本人飛行士への訓練も行っていたそうです。
宇宙を目指す人達の作品をいくつか見てきましたが、必ずと言って良いほど、黒板に白いチョークで、人前で数学を解くシーンがあるんですよね(笑)当たり前ですが、やはり宇宙を目指すなら数学は必須なんですね⊙﹏⊙ホーマーも校長先生の前で披露してました!
また、この作品は少年たちが夢を追いかける青春モノでもありますが、同時に家族の絆や、時代の移り変わりの歴史を感じさせる作品でもありました。印象的だったのがホーマーの父親が働く炭鉱です。
採掘は本当に命がけだったんだなぁ、とつくづく思いました。長い事この仕事に従事していると肺を悪くするのですね。劇中では落盤など事故があったときは、サイレンが鳴っていました。音が鳴り響く度に、町中のみんなが不安になったのかなぁ想像させるようなシーンもありました。昔は日本にも、似たような光景があったそうですが、石油中心になってからは、どんどん閉山されたようです。炭鉱で働く父親は、ホーマーのロケット作りには反対していましたが、次第にホーマーの熱意や努力を尊重してくれるようになります。
そしてこの作品でとても素敵だったのがライリー先生です。炭鉱で働くか、宇宙への夢を追うべきか、迷うホーマーにライリー先生が放った言葉がタイトルのセリフになります。
ほかにも先生はホーマーに
「あなたが誇りよ
どんな道を選ぼうともね」
といった言葉をかけてくれます。
教師としても人としても素敵です!!
最後に、俳優陣についてですが、やっぱりジェイク・ギレンホールが少年なのが印象的でした!他の作品では大人の雰囲気全開のイメージなので、ジェイク・ギレンホールにもこんな子供時代があったんだ!と思っちゃいましたね(笑)
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※記事の2つ目の作品です
〈一言メモ〉
この作品は、ミュージカルにもなっているみたいですね!いつか見てみたいな(*^^*)