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#映画感想文『ロード・インフェルノ』(2019)

映画『ロード・インフェルノ』を観た。2019年製作のオランダ映画で、監督・脚本はルドウィック・クラインス。

タイトルを英語で書けば、Road Infernoなので、地獄道なのだろうか。確認したところ、原題は『Tailgate』であった。

tailgate
自動詞 別の車の後ろにぴったりついて走る

他動詞 〔他の車の〕直後を進む[走る・運転する]、ぴったり後ろについて走る

出典 英辞郎 on the WEBより

原題の『tailgate』は和製英語になっておらず、馴染みがないことから、採用されなかったのだろうけれど、原題のほうが、煽り運転が題材であることがすぐわかる。ヒットした『タワーリング・インフェルノ』のあやかりたかったのかもしれないが、この映画はちょっと規模が小さいので、あの映画を連想させてしまうと、むしろクレームの危険も出てくると思われた(笑)。

この作品は、ある家族がある老人とトラブルになり、反抗してしまったところから悲劇が始まる。つまり、ヤバい奴を怒らせたが最後、地獄に落ちてしまった、というオチなのだが、テレ東で見たので、不思議とスケールの小さい感じも気にならない。大作ではなく、こじんまりとした作品というのも、この世には必要だ。家族のバタバタした感じ、刺々しい親との関係性などは、リアリティ満載でもあった。

2020年公開のラッセル・クロウの『アオラレ』も、とても怖そうな映画だ。元祖・煽り運転映画といえば、スピルバーグの『激突』(1971)だろう。そう考えると、煽り運転は車社会を生きていれば普遍的なテーマなのかもしれない。わたしは運転免許を持たず、電車とバス移動がほとんどなので、あまり実感はないのだが、ドライバーにはもっと身近に感じられる映画なのだと思う。

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佐藤芽衣
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