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シングルタスクへの道 その8

雨の降る日が多くて湿度が高くて、気温も高い。冷房にさらされ、ぐったりする日々が続いている。

そのうえ、じゃがいも、さつまいも、米と炭水化物ばかり摂取して太ってしまった。

(最近、炭水化物が以前よりも美味に感じるので、体が欲しているのかもしれない)

自炊はしたり、しなかったりである。

ただ、わたしはスタイルの良さ、というのは、生まれつきのものであると考えているので、それほど気にしていない。

(足の短さや胴の長さは、努力で変えられるものではない)

正直なところ、痩せていても太っていても、どちらでもいい。

はっきりした(明晰な)頭があれば、それでいい。

しかしながら、その状態にもっていくのは、とてつもなく難しい。

すぐに挫ける。

意志の力は、肉体的精神的疲労に攻撃されると、瞬時に砕け散る。

木っ端微塵である。

ケリー・マクゴニガル,神崎朗子翻訳(2015)『スタンフォードの自分を変える教室』 を読むと、意志の力に任せるな、自制心を鍛えろ、瞑想しろ、と繰り返し説かれている。なるほど、と思うが、実践は難しい。

とどのつまり、余裕のある日とは、仕事が忙しくなかった日に過ぎない。それは組織の一員なので、コントロールできる類のものではない。

もう、やりたいことをやるためには、極論仕事をやめるしかないのだが、生活が行き詰っては元も子もない。

また、日々、行く場所のない生活のきつさもわかっている。

よく公共図書館やジム、病院が定年退職者や老人の溜まり場になっているという記事を見かけるが、人間には、家と行く場所(人生の目的)が必要なのである。そういった記事を読むたびに、家族も恋人も友達もいない自分が心配になるが、究極的な解決策は「ひとり上手」になるしかないような気もする。

自由とは、責任と孤独が伴うもので、全世代全人類にとって、厳しいものである。

そこで私は考えた。会社員生活(労働者)をやめず、インプットをするためにはどうすればいいのか。

もはや、問題は時間というより体力なのである。

時間はある。時間があっても、行動ができない。

集中する体力と気力がないことが問題なのだ。

まず、やることを減らす。「ながら作業」をやめ、シングルタスク、一つの作業に集中しよう。

生活のなかの一番大きな変化は、音楽を聴くのをやめたことである。

イヤホンから解放され、少し楽になった。

そして、新譜を探さなくなったので、それも一つの効用と言えるかもしれないが、文化的ではなくなっているので、諸手をあげて良しとは言えない。

ながらスマホはやめるどころか、ますます悪化している。

1か月前は、1日2時間だったのに、今週は4時間になっていた。

上司からの叱責やら、家族からの嫌な知らせなどがあると精神が乱れ、とたんに現実逃避が必要となる。

といっても、どうでもいい芸能ゴシップやネットニュースをだらだら見ても、一ミリも癒されない。

(最近、芸能人のインスタやtwitterを取り上げているネット記事を見かけると、それだけでイライラする)

だらだらスマホは、深く考えることや行動することを億劫に感じて、物事を先送りにしているに過ぎない。

解決すべき課題は、虚弱体質、つまり体力の問題なのかもしれない、と思い始めた。

よし、大浴場とサウナのあるジムに入って、体力をつけよう!

そう思い、だらだらスマホで近所のジムを検索をしていた。

ふと、気が付く。帰宅後、風呂に入る気力もなく、化粧も落とさず、ベッドに倒れこむ人間にジム通いなどできるだろうか。

いや、できるわけがない。

じゃあ、外を走るか。走るのはきつい。今は、小走りもきつい。走るためには、体重を5キロは落とす必要がある。まずは、ウォーキングだろうか。

そういえば、昨年末、鍛えるために、『Nintendo Switch リングフィット アドベンチャー セット』を買っていたなあ、と思い出す。

トレーニングのために買ったはずなのに、スーパーファミコンの『マリオカート』に明け暮れ、『ピクミン3』でへらへら遊び、初代PSの『ファイナルファンタジー7』にまで手を出そうとしていた。

わたしは『リングフィット アドベンチャー』が初期インストールされているSwitchを買ったにも関わらず、放置していた。

(まあ、机の下に、輪っかを置いているので、否が応にも視界には入ってきていたのだが、無視をしていた、というのが真実でもある)

そんなこんなで、久々に『リングフィットアドベンチャー』を再開することにした。

自分の(プレイ)記録を見ると、12/28、1/4、1/5と見事な三日坊主であった。

鮮やか過ぎるほどの三日坊主な自分に思わず拍手を送ってしまった。

案の定、ミブリさんにも「お久しぶりですね!」みたいなことを言われた。

7月1日(木)より、冒険を再開したのだが、翌日は体中が筋肉痛で痛かった。おそらく、普段のデスクワークや移動に使う筋肉というのは、かなり限定的で、それ以外の筋肉は使われていないのだろう。

土曜日は、休みつつ、30分『リングフィット』をした。

終わると、体中が痛いし、何もする気が起こらない。

まだ、2日目である。この筋肉痛を乗り越え、しなやかな体、集中力の保てる体力を手に入れたい。

今欲しいものは、疲れない体と頭(心)なのだ。

肉体改造をするのは、スタイルや見た目のためではなく、よりよく生きるためなのだ。

そして、実のところ、わたしは、若い頃(幼少期)から、ずっと疲れやすかった。

疲れ果て、倒れるように寝込むことは頻繁にあった。

加齢だけが問題ではなく、おそらく体質、筋肉量が少ないとか、そういった根本的な問題を抱えているのだろう。

すぐに寝ようとするのは、落ち込みから逃れるためだったような気もする。

メンタルヘルス対策にも、運動は効果的であると言われてるではないか。

というわけでは、わたしは、運動をして、生きることをより楽しめる人間になりたいと思っている。

自分を騙し騙し続けたいと思っている。

(ちなみにわたしはnoteの有料会員ではないので、amazonのリンクに貼られた商品を買っていただいても、一銭も入らない。noteの収益になっているそうな)


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佐藤芽衣
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