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2021年12月の記事一覧
ロルフ・ドベリ(2019)『Think clearly シンク・クリアリー』の読書感想文
『Think clearly(シンク・クリアリー)最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』を読んだ。著者は、スイス人の実業家のロルフ・ドベリで、翻訳は安原実津さんだ。2019年4月にサンマーク出版より出された「考え方」に関する本だ。
自己啓発書というのは、難しい。好きだとおおっぴらに宣言するのは、憚られる。自分が無教養であることを公言しているみたいだし、意識高い系だと思われてし
ゴールドバーグ(2019)『書けるひとになる!魂の文章術』の読書感想文
ナタリー・ゴールドバーグの『書けるひとになる!魂の文章術』を読んだ。翻訳は小谷啓子さんで、2019年に扶桑社から出版された本である。
原著はアメリカで1986年に出版され、2005年に増補版が出されている。
この本は、文章の書き方の本ではない。文章を書き続けるための心の持ちよう、動機づけを維持する方法、怠け心との付き合い方、書くこととは一体何なのか、ということが断片的なエッセイで描かれている。
キム・ジヘ(2021)『差別はたいてい悪意のない人がする』の読書感想文
キム・ジヘの『差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章』を読んだ。2021年8月に大月書店から出版された本で、翻訳は尹怡景さんだ。
この本は著者のキム・ジヘさんが「決定障害」という言葉を面白がって使っていたところから始まる。決定障害とは、ぐずぐずして決められない、決断をするのに時間がかかってしまう人、というぐらいの意味だ。日常では何の問題もなかった。あるとき、シンポジウ