「光る君へ」第43回がざっくりわかる!ネタバレ雑感メモ
内裏が火災となり、枇杷殿に三条天皇が移ったため、玉突きで皇太后彰子は頼通の屋敷である高倉殿へ。高倉殿には敦康親王とその妻・祗子(のりこ)女王も暮らしている。祗子女王は頼通の妻・隆姫女王の妹という縁。
道長は、火災は天が帝の政に怒っている証であると三条帝に譲位を迫る。
藤式部まひろは、光る君の死の、その後の物語を書き続けている。
道長が四納言を集めて密談。帝は耳は聞こえづらく、目もあまり見えていない、と告げる道長に、公任・斉信・俊賢は譲位の機運が高まるよう画策しようとまとまるが、俊成はあまり乗り気ではない。
行成は道長の元を離れて、太宰府へ赴任したいと申し出る。
妻をもうけて心が楽になりました。共に生きて行く者ができて。と、彰子に話す敦康。敦康を守れなかったと詫びる彰子に、敦康は、昔は儚げで自分が守らなければと子供ながらに思っていた彰子が、芯の強さを持ち、国母に相応しい風格を持った、と告げる。
帝に譲位を迫っていることについて話しに道長の直廬に来た実資は、道長のやり方を批判し、問答。「志を持つことで、私は私を支えてきた」「志を追う者が力を持つと、志そのもが変わってゆく。それが世の習いにございます!」実資、正論。だが道長はピンと来ない。
宋から取り寄せた薬で眼病を治そうとする三条帝の元に、皇后娍子(すけこ)がやってくる。息子の敦明親王も現れ、二人して敦明の友達の兼綱を蔵人頭にしてくれと頼む。このお願いが通って、蔵人頭は兼綱に。約束を反故にされた実資はぷんぷん。日記に書いてやる!
公任の娘に縁づいている教通に子供が生まれた。兄である頼通と隆姫にも子が欲しいとデリカシーのない発言をする道長。その後で道長・倫子と親子三人だけになった際、頼通に、覚悟を決めてもう一人妻をもて、と言い放つ倫子。頼通は、自分の妻は隆姫だけだ、と言って席を立ち去る。
私は本気で申しております。私は殿に愛されてはいない。私ではない、明子様でもない、殿が心から愛でておられる女がどこぞにいると苦しみましたが、今はどうでもいい。彰子が皇子を産み、その子が東宮となり、帝になるやもしれぬのですよ。私の悩みなど吹き飛ぶくらいのことを、殿がして下さった。私とて、色々考えておりますのよ。ですから、たまには私の方もご覧下さいませね、おほほほほ。と、倫子。怖い(特に「おほほほほ」が。絶対、愛でておられる女=藤式部/まひろだって分かってると思う)。
為時が越後から京都に戻る。元気だけれど老けた。そこへ武者・双樹丸がやってきてびっくり。賢子と乙丸の命の恩人と説明を受ける。
枇杷殿の道長の直露に隆家がきて、太宰大弐にしてほしいという。眼の傷を病したいので、宋人の名医のいる太宰府に行きたいと。迷うが、道長はこれを叶え太宰権帥に任ずる。
太宰府行きを望んでいた行成は不満を述べるが、道長は「行成は俺のそばにいろ。そういうことだ」と返す。
脩子(ながこ)内親王と清少納言ききょうに都を去ることを詫びる隆家。
「何か、佇まいが変わったな?」「恨みを持つことで己の命を支えてまいりましたが、もうそれはやめようと思います。この先は脩子さまの成長を楽しみに生きてまいります」と、憑き物が落ちたように平和なききょう。
来年、主人である平為賢について太宰府に行く、と賢子に告げる双樹丸。捨子で身寄りがない自分に、賢子の家には暖かさがあった。妹のような賢子もいて。一緒に行くと何度も言う賢子だが、双樹丸は頑なに断る。
夜、琵琶を弾くまひろ。母上はふられたことある? あるわよ。双樹丸に言われたのです。女は足手纏いだって。「泣きたいのなら、私の胸で泣きなさい!」「そんな、できませーん!」笑い出す賢子(予告のあれはこれか)。
双樹丸の門出を祝って、まひろの家では餞の宴を催す。
次回、望月の歌!