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Photo by
hurikake_hkm
2020/10/20
なんとなく気乗りしない仕事というものがある。そういうのはもうしょうがないから、さっさと片付けるしかないのでまぁやるしかない、と言ったそういう日だった。
そういう日だったのだけど朝は早く起きて乗代雄介『最高の任務』を読み始めた。2編収録されているうちの最初の作品、「生き方の問題」に引き込まれて夢中になって読んでしまった。フローベールの「頭を絶えず手淫して、文章を射精させる」という名言がまだ頭の片隅にこびりついていて、「生き方の問題」はなんというか射精された文章、という感覚が少しだけ残っているというか、その残滓みたいなもんが感じられる気もした。そもそもくだんのフローベールの書簡の一節を作品に引用していたのが乗代雄介自身なのだから当然のことなのかもしれない。
なんとなく気になるフレーズとか良いなというシーンに付箋を貼ったりしながら読み進めるのだけど、「生き方の問題」にはどこにもは貼り付けることもなく読み終わってしまって、それはグッとくるシーンがなかったわけじゃなくてどちらかという夢中で読んでしまいましたということ。ものすごく狙って書かれているというか、言葉を選びに選んで書かれているんだろうなぁという感じなんだけど、そこにはある種の遊戯性があって、読んでいる自分も共犯的にそれを楽しんでいるような感覚。これをあざとさとして感じるか、面白いと楽しむかは意見が分かれるところなのかもしれないけど。
焼肉食べて、食べてる内に眠くなって微睡み、家に着いたら鍵がなくて焦り、風呂に入ったら風呂でも微睡み、風呂から出たらベッドに倒れ込むようにして寝た。
タン塩が薄かったのが物足りない。
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