「こんな汚い住みかたを是認しているあなたには、本当に、新しい住まい、新しい空間で、ちゃんとした住まい方ができるんですか?」 2020/10/30
お願いしたい建築家の方をお連れして、購入したマンションの内見へ。素晴らしいオーディオをお持ちの方なのでお願いして音を聴かせて頂いたらこれがまぁとんでもなく素晴らしい音で、もう見学終わったのにオーディオのお話を色々伺いながら音楽鑑賞。とにかく中音域が分厚い。ボーカルが目の前に浮かび上がるような音。素晴らしすぎる。自分の家のオーディオに満足していたのに、急にもううすペラい音に思えてきてしまった。。。いいものを知るというのは恐ろしいことだ。
その後近所の自宅にも招いて打ち合わせ。どうやらお仕事を受けていただけるようでありがたい。本が積み上がりまくった自宅を見たら断られるんじゃないかと冷や冷やしていたけれど、大丈夫だった。
宮脇檀『日曜日の住居学』を読んだ。
一般的には偉い建築家が設計する場合はーーいや、言い方を変えて設計していただく場合には、施主がお任せしてというように屈服する形でこれを収拾させているケースが多い。なんと言ったって相手はプロの専門家なのだし、その作風が好きで依頼するのだからどこに異存はあろうーー。
建築家は建築家で「自由にまかせていただいたので、よい作品になりました」と豪語する。口をさしはさまれたらよいものなどできるものかといいたげである。
宮脇檀『日曜日の住居学』P.48
著者なりの皮肉なんだろう。お任せするところはお任せしつつも共同作業だと思うね、住宅作るのは。そもそも住むの建築家じゃないし。
「こんな汚い住みかたを是認しているあなたには、本当に、新しい住まい、新しい空間で、ちゃんとした住まい方ができるんですか?」⋯⋯と。
宮脇檀『日曜日の住居学』P.64
ちゃんとした住まい方ってなんやねん、ってまぁ昔の時代の死んだ建築家の言ってることなので目くじら立てるようなことではないのだろうけど、こんなこと言う奴に限って家事は自分でしないんだろうな。生活ってのはそんなに綺麗なもんじゃないと思うし、こういうこと言う時点で前段で引用したような傲慢な建築家先生たちと同じ穴の狢だと思うけどね。
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