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日本で一番好きな喫茶店
昨日まで熊本、福岡での出張がありました。1日半で移動含め8アポというスケジュールだったのですが、どうしても行きたい喫茶店がありました。
それは、福岡の六本松にある「ひいらぎ」というお店。福岡に行く際は、必ずといっていいほど行くようにしています。
好きなカップを選ぶ楽しみ
「お好きなカップを選んでください。」
まずお店に入ると、そう言われます。店内には200以上のカップがあり、季節によって変わっていく。どのカップも美しく、眺めているだけで楽しくなります。
また、一つ一つのカップに地名やエピソードがある。その時の直感で、「このカップで」というのが楽しい。そのカップを取ることで、空間に余白が生まれるのもいいです。
今回はこの水色のカップを選びました。有田焼とのことです。
マスターのキレの良さ
次に見とれてしまうのが、マスターの手際の良さ。カウンターを動き周り、珈琲を手早く淹れ、レコードを返すその仕草など、一つ一つがとてもかっこいいです。
今回は時間がなかったのですが、その様子だけで1時間ぐらいぼーっと見ていられる。無駄のない動きを見ながら、おいしい珈琲を飲んでいると、自分の思考がスッキリしていくんですよね。不思議です。
おいしい珈琲と空間の調和
珈琲がすっきりとした水のような飲みごたえで、とにかくおいしい。珈琲が一杯1000円くらいするのですが、全然払ってもいい、という気持ちになります。
以前の店舗が改装中で、今は仮店舗なのですが、落ち着いたいい空間です。その時の季節に合わせて、草木や設えを変えているといいます。
訪れる度に驚きと発見がある。
1回目に行った時に選んだカップ
1回目に行った時から、カップを選ぶ楽しさ、珈琲のおいしさ、マスターのキレの良さに、はまってしまいました。また福岡に行った時は寄ろうと決めました。8年前のことです。
驚いたことが2回目に行ったときのこと。
帰り際に、マスターに話かけられたんですね。
「お客さん、以前来られたことがありますよね。
「え・・・?」と反応していると
確かこの席に座って、このカップで飲んでいましたよね。
そう言いながら、以前選んだカップを目の前に置かれました。
その時に出されたカップ
その時の身震いっぷりは忘れられないです。1回目と2回目には、3年ほどの時が空いていました。こんなことがあるのか、、と衝撃を受けたのを覚えています。
期待を超えるような体験とは
会社のミッションに「すべての人の期待を超える、日本での体験をつくる」という言葉がありますが、この場所に来るとその意味について考えます。
こういった場所や体験を見つけ、意味づけするのも簡単ではない。需要を超えてしまって、空間の良さを壊してしまうのも怖い。が、知る人には知ってほしいし、残ってほしいと思って紹介してみました。
今回は20分ほどでお店を出てしまったのですが、次回は1時間半ぐらい時間をとって、この空間を楽しみたいと思います。
福岡に行く際は、足を運んでみてください。
以前書いた記事+場所
珈琲ひいらぎ
住所:福岡県福岡市中央区六本松3丁目11−41 護国神社前バス停そば えいりんビル2
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