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天国のお父さん、作りかけだった家系図を完成させましたよ。

こんにちはMegです。

ふと、「家系図作ったっけな」と思い出しました。数年前の話です。ひょんなことから息子と一緒に家系図を作るのって楽しそうだな、と勝手にプロジェクトを立ち上げた母でした。

とはいえ、どこから手をつけたらいいのやら。ネットで検索したり、実家の母と姉に話しているうちに、
「お父さん確か、父親学級でやってなかった?」
少し前に他界した父が家系図づくりをやりかけていたことが判明しました。そのままになっていた父のデスク周りをガサガサ探してみると…あった!家系図の作り方の本や公民館の父親学級でもらってきたらしい資料が出てきました。さらには父の手書きの下書き段階の家系図まで。でも内容は私が知っている親戚の範囲に留まっており、あまり本格的な調査まではしていなかった様子。

よっしゃお父さん、ここからは私が引き継いだ!

ひとことで家系図といっても様々なスタイルがあるのですね。調べ方も色々、ソフトウェアなどのリソースも多々あり。そこで「行政書士さんなどの助けは借りずに身内で無理せずできる範囲」という方針でいくことにしました。入力もスプレッドシートで。

さて、まずは戸籍簿・除籍簿を集めていきます。自分の戸籍謄本に親の名前があることで直系であることを証明できるので、親の本籍地の役所にこれを見せて親の戸籍謄本を請求する。さらに同じ方法で祖父母の戸籍を…とさかのぼって直系親族の戸籍を取得していくやり方です。私の両親と祖父母はあまりあちらこちらに動いていなかったので、まずは地元の役所で「小学生の息子と家系図を作っている」と説明して
「いけるところまでいってくださいっ!」
と丸投げしてみました(笑)。

役所の職員の方は優しくて、
「一枚いくらという計算なので、意外と費用がかかるかもしれませんよ。ちょっと調査の時間もかかるので、大体の見通しがついたら連絡しますね」
と神対応をしてくださいました。数日後、連絡がきて受け取りに参上すると、職員さんが手にしている「調査の段階のメモ」らしき紙がチラリと見えました。そこには家系図みたいなものが書いてありました。ほぼ…できてるやん。そ、それが欲しいんです!勇気を振り絞って
「あの…そのメモ、いただけませんか?」
聞いてみました。…やっぱりダメだったけど(笑)。いいさ、そもそもこのプロジェクトは息子と私で調べて作る目的で発足したんだし。その方が楽しいしやり甲斐があるものね!

戦時下の疎開などで数回の転出入があったのでその都度違う役所に申請を出しましたが、郵送でも対応してもらえるのであまり大変ではありませんでした。苦労したことをあえて挙げるとすれば、それは「昔の戸籍の字が読めない」ことですね。これに関しては母や姉を巻き込むことで解決しました。

じゃーん!結果発表!祖父母の3代前までさかのぼることができ、総勢80名ほどの名前が挙がりました。兄弟姉妹が多くて横に長ーい家系図。かかった費用は(多分)2万円前後かしら。

途中、
「あれ?この人失踪してまた戻ってきてる!」(ホントにそんな人がいた、笑)
とか
「へぇー、昔も離婚とかあったんだ」
「この人、生後すぐに亡くなってるね…」
「この人は婿入りしてる?」
なんて、面白い発見がたくさん。遊びに来てくれた叔父に家系図作成の経過を報告していたら、
「養子にいかないかっていう話があったんだけど、断ったんだよね」
という告白があったり。

ちなみに、戸籍制度は改正を繰り返して現在のものになっているので、閲覧禁止になったものや破棄された可能性があるものもあるそうです。

まだ小学校低学年だった息子には早すぎたようで結局いつもの「気づいたら母がひとりで一生懸命」になるパターンでした(笑)。でも自分のルーツに関する発見がたくさんあってやってよかったと思いました。作っている段階で色々と興味深い昔話を聞かせてくれた親戚のおじさん・おばさんにもコピーをあげたらとても喜んでくれましたし。天国の父もやりかけたプロジェクトを娘が完成してちょっとスッキリしてくれていると思います。

(お子さんと)次の長期休暇のプロジェクトにぜひ挑戦してみてください。楽しいのでオススメです。
「親からおじいちゃん・おばあちゃんとさかのぼっていく中で誰かひとりでもどこかで命を落としてしまっていたら、今のあなたはいないのよ」
って息子に言いながら、そうだよなぁ、命って尊いなぁとありがたさを噛み締めた母でした。


こちらはアメリカ(ダンナさん側)の家系図にまつわるお話です↓

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