【哲学】ボードリヤールについて(飲茶:14歳からの哲学入門より)
フランスの哲学者ボードリヤールはこう言っているらしい。
資本主義は決して破綻しません。
自己完結したシステムです。
その理由は、すでに生産時代を終え、消費時代に移っており、記号を消費する時代になったからです。
と。
この考え方は非常に面白いと、思わず唸ってしまった。
記号を消費する時代か。なるほどと。
我々はもう新しい商品を生み出すことはできない。もう生み出してしまった。あと差を作るとしたら、それはブランドだ。
たとえば我々は、ルイヴィトンの服を買いたいと思う。
しかし本当にそこまでの値打ちがあるのだろうか。
中古でも50,000円越えするTシャツ。
そこまで品質にこだわっているのだろうか。
やはりブランド名にお金を払っている人がいるのではないかと思う。
だから今後は、我々はブランドのお金を払っていくわけだ。
ユニクロにお金を払う人は、「最低限の品質さえよければいい」というそういう目に見えない考え方にお金を払っているともいえるわけ。
今後はその繰り返しで、大きく主義が変わることはない、と言う考え方だ。
なるほどな、と。
ボードリヤールさん、やるじゃないかと。
これは記号消費社会、と呼ばれるらしい。
思えば自分も、ブランド物をよく買っていたな。
このブランド持っている自分いけてる!と感じていた物だ。
それ自体が悪いことだとは思わない。
でもブランドに気持ちを左右されているのが、何かしっくりこない。
ユニクロでもそう。
ユニクロと知らなければかっこいいこれ、となっているはずなのに、ユニクロというだけで何か気恥ずかしい気持ちが芽生える。
記号消費社会に飲み込まれてる証拠なのかもしれない。
でもそこから抜け出すならば、それは人から認められる、という部分を諦める、ということで非人間的になってしまう気もしている。
ボードリヤールよ、答えを教えてくれ。