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肩の力、抜けていますか?日常の緊張をほどくボディスキャン瞑想のすすめ
まあ、どんなことも、なんとかなるわ。
ヨガのおかげで、とても生き方が楽になった私。
ヨガの良さを伝えたくて、ヨガの先生になってもう10年過ぎました。
先日、ヨガクラスで「肩の力を抜いてみましょう」と声をかけたとき、ふとこんな反応がありました。
「肩の力を抜くってどうしたらいいかわからないんです。」
肩や首がガチガチのまま、それが普通だと感じてしまうほど、私たちは知らず知らずのうちに体を緊張させています。特に真面目に頑張る人ほど、その傾向がある気がします。
そんな私が出会ったのが、「ボディスキャン」という瞑想法です。最初に試したときは、意識した場所がほんのり温かくなり、ほどけていく感覚がありました。驚くほど深くリラックスでき、びっくりするくらい体が軽くなったのを覚えています。
ボディスキャンってどんなもの?
ボディスキャンは、体のパーツを一つずつ「意識する」瞑想です。ただ意識するだけで、ほぐそうとか力を抜かなくてもいいんです。
例えば、「右足の薬指」を意識する。それだけで脳がその部分を認識し、自然と最適な状態に戻ろうとするのだとか。これは、マインドフルネスの第一人者であるジョン・カバットジン博士が提唱している方法の一つでもあります。
どんなときに試せばいい?
ボディスキャンは、ヨガの最後のリラクゼーション(シャバーサナ)の時間に行うこともありますが、自宅でベッドに横になりながら試してみるのもおすすめです。そのまま眠りについてしまうのもOK。むしろ、それが体の緊張をほどく一番自然な形かもしれません。
私と一緒に試してみませんか?
ここから、簡単なガイドで一緒にやってみましょう。仰向けになり、目を閉じて、呼吸を少し深めましょう。何かをしようとする必要はありません。ただ、自分の体の一部一部に意識を向けていくだけです。
【ボディスキャンの進め方】
右手から始めます。
親指、人差し指、中指、薬指、小指。それぞれの指先を感じてみてください。
手のひら、手首、腕、肘…とゆっくり上半身をたどり、次に右脚へと進んでいきます。左半身も同じように感じてみます。
左手、腕、肩、胸、背中、骨盤、脚へと注意を向けていきましょう。最後に、体全体を一つに感じてみます。
体全体がマットやベッドに溶け込むようにリラックスしていきます。
これを10分から15分ほど続けると、いつの間にか体がほぐれているのを感じるでしょう。私は初めてこれを試したとき、肩の奥深くに潜んでいた緊張が少しずつ解けていくのを感じました。そしてその夜は、久しぶりに深い眠りにつくことができたのです。
小さな一歩が、大きな変化に
ボディスキャンは難しいものではありませんが、その効果はとても奥深いものがあります。心地よく力を抜く感覚を、一緒に味わってみませんか?