メディアマニア

メディアマニアでは、自身が気になったメディアについてノンジャンルで紹介していきます。新しいコトを発見できる手助けになれたら幸いです

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最近の記事

メディアマニアのYouTube Music 2024年ハイライトを振り返る

最初に 2024年11月21日、YouTube Musicはアプリ利用者向けに今年の個人別ハイライトを配信しました。ここでは自身の利用状況とよく聴いた曲を紹介していきます。 よく聴いたジャンル ジャンルは例年と変わらずインディーズ中心。バンドの曲が多いとどうしてもアップテンポな印象があるので、特徴も似たり寄ったりになります。 総再生時間 36,486分はざっくり1日あたり100分音楽を再生していた計算になります。今年はPCゲームをプレイする時間も長かったので、裏で

    • Portugal. The Man - Modern Jesus : 無神論者の讃美歌

      2013年にリリースされたポルトガル・ザ・マンのアルバム「Evil Friends」では、タイトルから推察できる通りの神性の否定と混沌が表現されています。 その中でも群を抜いて直接的なメッセージ性を持つ曲が「Modern Jesus」です。現代社会における神の必要性が失われた様を高らかに歌い上げ、自分たちのために祈る必要は無いと説いています。 資本主義の発展が進んだ今では、信仰に替わる概念が多数存在し、神を信じるよりも自分達自身を信じることの重要性が強調されます。 上記の

      • Call of Duty Black Ops 6 キャンペーンをプレイ: シリーズ最高の操作性とドラマのような物語展開

        2024年10月25日発売のシリーズ最新作、コールオブデューティ ブラックオプス6をプレイしました。キャンペーン(一人用ストーリーモード)クリアまでにかかった時間は8時間程度。Game Passを利用してXbox Series Xでプレイしました。 概要 FPSの金字塔、CoDシリーズの一派Black Opsの第6作目になります。直系の前作は5では無くCold War(以下CW)という副題で2020年に発売されています。 キャンペーンの時系列としては 1→CW→2過去編

        • Bo Burnham - Welcome to The Internet: 後世に残すべき逆説的に学術的な一曲

          コメディアンでありYouTuber、映画監督でもあるBo burnhamは卓越した音楽の才能も持ち合わせています。 2021年にNetflixで公開されたコメディスペシャル「Inside」(邦題では「ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり」)に合わせ、同名の音楽アルバムも配信されました。 電子音楽とピアノの弾き語りを交え、間奏曲でジェフベゾスの名前を連呼する謎の構成を見せつつ、「白人女性のInstagram」のようなコメディアンでなければ怒られそうなタイトルの曲が収録され

          SNSはRedditで必要十分

          2024年10月現在、メディアマニアとしても一個人としてもTwitterやInstagram等のSNSは利用していませんが、唯一1年以上楽しんで利用しているSNSがあります。それがReddit、読み方はレディット。 日本ではあまり馴染みのないプラットフォームかもしれませんが、世界では5億人を超えるユーザーを抱え、月間のアクティブユーザー数は20億人を超えるとの予測も出ています。 内容的に一番近いのは2ちゃんねるになるのでしょうか。アカウントを作成して利用するため匿名ではあ

          SNSはRedditで必要十分

          このゲームにこの音楽あり ライセンス曲とゲームの名コンビ5撰

          はじめに ゲームにおいて重要な役割を果たす音楽。主題歌が書き下ろされることもBGMに有名コンポーザーを迎えることもありますが、映画のように元から有名な曲をゲーム内やトレーラーに組み込む場合もあります。 ゲーム用に新しく作曲しないからこそ、どの曲がゲームに合うか、どの場面に合わせるかは開発スタジオのセンスの見せ所です。 今回は自分の記憶に残る名曲とゲームの組み合わせをご紹介します。 ①セインツロウ ザ・サード & Power (Kanye West) オープンワール

          このゲームにこの音楽あり ライセンス曲とゲームの名コンビ5撰

          4分半で分かるWWEの魅力①

          現地時間9月16日放送のWWE RAWで、これぞアメプロと思わせる一幕が見られたためご紹介します。 「怪物」ブラウン・ストローマンが「怪獣」ブロンソン・リードとの試合に臨む場面です。ストローマンが3週前に駐車場でリードに襲われ、車の屋根ごと潰されかける事態に遭って以降、二人の遺恨は深くなっていきます。 英語が分からなくても、プロレスについて何も知らなくても、彼らの暴れっぷりは観ていてスカッとするはずです。そもそも試合は始まってすらいないため、プロレスの魅力と言いきるのも語

          4分半で分かるWWEの魅力①

          PS5 Proの発表と共に露になった、直近のPS5専用ソフトに対する不安と空虚

          2024年9月11日、SIEはPlayStation 5 Proを発表しました。日本での希望小売価格は税込119,800円、発売日は11月7日、予約開始は9月30日に予定されています。 事前に告知されていた通り、9分間の発表会ではハードウェアについての解説が主となり、現在のPS5からの改良点が主な話題として取り上げられました。グラフィックとレイトレーシング性能の向上、超高解像度技術が大きな3つの変化として挙げられました。 多くの方が気にするのは、性能よりも価格の上り幅でし

          PS5 Proの発表と共に露になった、直近のPS5専用ソフトに対する不安と空虚

          2024年にカムバックした洋楽アーティストと、その前から好きだったと自慢したい楽曲6撰

          2024年は洋楽大豊作の年になりそうです。8月も終わりに近づいていますが、新作アルバムは続々とリリースされています。 今回は今年フルアルバムを発売したアーティストと、「前から知ってた感」を出して通ぶるのに丁度良い楽曲を紹介します。 また、過去の記事と多分に紹介アルバムの重複があります。これは「前から知ってた感」を出そうとして意図した訳ではありません。 Cage The Elephant - Neon Pillグラミー賞を複数受賞した経験のあるCage The Eleph

          2024年にカムバックした洋楽アーティストと、その前から好きだったと自慢したい楽曲6撰

          Another Crab's Treasureをプレイ: 意外と本格社会派な海洋ソウルライク

          Another Crab's Treasureをプレイしました。ジャンルはアクションアドベンチャー、所謂ソウルライクに分類されます。 Game Passを利用してXbox Series Xで遊びました。クリアまでの時間は11時間程度。海のゴミ問題だけにとどまらず、社会的イデオロギーを強く持った作品でした。 概要 物語はディスカバリー・チャンネルの導入のようなVTRが流れ、主人公であるヤドカリのクリルが自身の持つ貝殻(家)を徴収される所から始まります。自分の家を取り戻すため

          Another Crab's Treasureをプレイ: 意外と本格社会派な海洋ソウルライク

          ゲーム機の価格はもう二度と下がらないのかもしれない

          2024年8月2日、日本マイクロソフト株式会社はXbox Seriesの値上げを発表し、8月15日からSeries Xの価格が税込66,978円、Series S(512GB)の価格が税込44,578円に変更されることを発表しました。 Xboxの値上げは現世代機では2度目。発売時にSeries Xが税込55,000円程度だったことを考えると、約1万円上がったことになります。Series Sも同様の上り幅です。 また、PlayStation 5も昨年11月にマイナーチェンジ

          ゲーム機の価格はもう二度と下がらないのかもしれない

          RWBY 感想: 1,655分の3Dアニメ・スペクタクル

          RWBYをVolume 1からVolume 9まで観ました。Prime Videoで日本語吹替版を視聴しました。 8日間で27時間半アニメを観るという無謀な挑戦でしたが、悔いのない体験でした。 概要 RWBYは、Rooster Teethスタジオの送るアメリカ制作の3Dアニメです。 童話の要素がモチーフとなるファンタジー世界で、主人公ルビー・ローズとチームメイトの成長と冒険を描いたアクションアドベンチャーです。 Volume 1~3までは学園生活、4からは世界各地の問題

          RWBY 感想: 1,655分の3Dアニメ・スペクタクル

          基本無料ゲームに課金しないただ一つの理由

          ゼンレスゾーンゼロをプレイしています。爽快感のあるアクションでとても面白いし、何より基本無料なのがありがたい。 基本無料という事は自制心があれば殆どすべてのコンテンツが無料でプレイできる訳です。限定キャラやスキンは手に入らないかもしれませんが、根幹のゲームプレイが満足するものであれば自分にはそれで充分です。 タイトルにも書いたただ一つの理由、それは「無料」という評価基準を変えたくないという点です。 100円だろうが10,000円だろうが、お金を払った段階で無料という枠から

          基本無料ゲームに課金しないただ一つの理由

          メディアを「忘れる」重要性について

          エルデンリングのDLC、Shadow of the Erdtreeをプレイしました。ゲームやDLCについての感想や一旦置いておいて、約2年ぶりに傑作をプレイした際にふと思い浮かんだ事を書いていきたいと思います。 「初見」は文字通り一度きり 今回のエルデンリングは3週目。全て新規にキャラクターを作成し直し、1週目の世界でプレイしています。 今回はPS5からPCへとプラットフォームも移してのプレイでしたが、初見プレイの感動は新規実装エリアへ辿り着くまでには感じられませんでした

          メディアを「忘れる」重要性について

          Steelrisingをプレイ: 美麗なグラフィックと気乗りしない政治劇

          Steelrisingをプレイしました。ジャンルとしてはアクションRPG。PlayStation 5でプレイして、エンディングまでは14時間程度でした。サイドクエストをスキップすればもう少し早く終わると思います。 2024年2月のPS Plusフリープレイで配布されたタイトルです。 概要 舞台はフランス革命。暴君ルイ16世が自軍の兵士を機械人形に置き換えるという架空の設定です。 主人公となるのも機械人形のアイギス。ルイ16世の妃マリー・アントワネットの勅命を受け、王と配下

          Steelrisingをプレイ: 美麗なグラフィックと気乗りしない政治劇

          デカメロン・プロジェクト 感想: 小説よりも奇なコロナ禍から生まれた短編集

          新型コロナウイルスの流行が始まってから4年と少しが経ち、ロックダウンや自粛生活は過去のものとなりつつあります。 現在も身体的または経済的な後遺症が残る方々もいらっしゃるとは思いますが、大部分の生活はコロナ禍以前に戻りつつあります。 そんな中、コロナウイルス流行の真っ只中で生まれたアイデアや構想を、中世イタリアのペスト流行時に生まれたボッカチオのデカメロンと対比させて描いた作品集がデカメロン・プロジェクトになります。 ニューヨークタイムズ主導で集まった29名の著名な作者が、そ

          デカメロン・プロジェクト 感想: 小説よりも奇なコロナ禍から生まれた短編集