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2024年にカムバックした洋楽アーティストと、その前から好きだったと自慢したい楽曲6撰

2024年は洋楽大豊作の年になりそうです。8月も終わりに近づいていますが、新作アルバムは続々とリリースされています。

今回は今年フルアルバムを発売したアーティストと、「前から知ってた感」を出して通ぶるのに丁度良い楽曲を紹介します。

また、過去の記事と多分に紹介アルバムの重複があります。これは「前から知ってた感」を出そうとして意図した訳ではありません。


Cage The Elephant - Neon Pill

グラミー賞を複数受賞した経験のあるCage The Elephantが5年ぶりに新作アルバムをリリースしました。表題曲でもあるNeon Pillが一番の人気曲であり、自分もお気に入りです。

過去のアルバムよりも落ち着いた曲が多くなり、デビュー15周年を超える彼らの音楽性の成熟が見られます。

Night Running - Social Cues (2019)

再生数やMVの人気で言えばもっと古い作品に注目が集まりがちですが、5年前のアルバムSocial Cuesも名曲揃いです。

中でもBeckとコラボしたNight Runningは両者の声のコントラストが際立ち、キャッチーなテンポと相まってアルバム全体の展開を加速させるような楽曲となっています。

The Black Keys - Ohio Players

ロックに独自のブルースやカントリー要素をミックスした作風が特徴のThe Black Keysが2年ぶりにアルバムを発売しました。

OasisのNoel Gallagherがプロデュースに参加したり、収録曲Beautiful PeopleのMVがAI制作っぽい、スマホのCMみたいと難癖を付けられたりして話題を集めたアルバムです。

自分のお気に入りはDon't Let Me Go。静かなイントロからサビで一気に盛り上げてくれる一曲です。

Howlin' for You - Brothers (2010)

The Black Keysと言えば名アルバムEl Caminoと伝説のMVであるLonely Boyが一番に思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、自分はNBA 2K14にも収録されたHowlin for Youが好みです。間奏でリズムが変わるのが癖になります。

MGMT - Loss Of Life

美術館との共同で制作した11・11・11を除くと約6年ぶりになるMGMTの新作アルバムは、暗く鬱屈とした雰囲気の楽曲が多く、内省的な側面が強調されているように思えます。

しかしDancing In Babylonは歌詞の内容こそ不穏なものの、曲調は80年代のラブソングとなっており、アルバム内でも異彩を放っています。

Little Dark Age - Little Dark Age (2018)

明るい曲調で自身の不安と諦観を歌い上げたTime to Pretendとは対照的に、Little Dark Ageはサイケでダークな世界で自分自身を肯定するよう伝えてきます。

アルバムアート、MV、歌詞、楽曲全てにおいてLittle Dark AgeがMGMTの最高傑作だと感じます。

Little Dark Age→When You DieMe and Michaelのクリーンナップは必聴モノです。

Vampire Weekend - Only God Was Above Us

リリース前から期待の声が高まっていたVampire Weekendによる5年ぶりの完全新作ですが、リリース後も非常に高い評価を受けているそうです。

事前にシングルカットされていたCapricornとGen-X Copsですが、そもそもこの2曲が違和感なく一つのアルバムに共存しているのも素晴らしい構成だと思います。

個人的にはGen-X Copsの疾走感が好みです。ここまで爽快に世代間対立を歌っている曲もなかなか無いと思います。

Harmony Hall - Father of the Bride (2019)

Father of the Brideで、Vampire Weekendは歌詞に込める意味が一層強くなったように思います。This LifeやHarmony Hallでは今まであまり見られなかった苦悩が感じられ、それらはOnly God Was Above Usの楽曲にも引き継がれています。

Foster The People - Paradise State of Mind

フルアルバムは7年ぶり、Lost In Spaceで先陣を切ったFoster The Peopleがディスコミュージックを甦らせます。

初アルバムTorchesから10年経過してもボーカルの高音は健在。コーラスとの調和でサビの盛り上がりが強くなっています。MVも美しい。

リリース前は絶対にLost In Spaceが1曲目に来ると思っていたのですが、更にノリの良いSee You In The Afterlifeが1曲目でした。

Houdini - Torches (2011)

今Houdiniと聴くとEminemの曲が先に浮かぶと思いますが、Foster The PeopleのHoudiniでも、自身や周囲の期待と不安に向き合う内容が歌われています。

イントロのドラムの入りから後半にかけてのテンポは精神状態の高まりを表すようで、アルバム随一の盛り上がりポイントです。

Twenty One Pilots - Clancy

アルバムリリースと同時に全曲のMVをライブストリームで公開したTwenty One Pilotsの新作Clancyは、Overcompensateによって幕を開けます。

ドラムとボーカルのハイテンポが成す楽曲だけでなく、Backslideの語りかけるような歌い方やAt The Risk Of Feeling Dumbのようなリズムがアクセントで入ったりと、アルバム通して変化に富んだ一作です。

Guns For Hands - Vessel (2012)

BlurryfaceのStressed Outで歴史的な大ヒットを打ち立てる前に、2012年公開のGuns For Handsでは鬱と自傷行為への悲観と警鐘が明るいキーボードに乗せて歌われています。

何故か冒頭で日本語の字幕が付いていますが、曲のメッセージは日本だけでなく全世界に向いていると思います。

最後に

音楽のサブスク配信が主流となった今でも、アルバムの発売はアーティストとファンの双方にとって特別な瞬間です。通して聴くことで隠れたお気に入りを見つけることもあるかもしれません。

CDショップで出会うような劇的な発見は少なくなったと思いますが、その分多くの楽曲をいつでもどこでも聴けるというのは大きな利点です。

この記事が新たな音楽を見つける一助になれば幸いです。存分に通ぶって良い気分に浸りましょう。

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