「SDGs#04 質の高い教育をみんなに」をマンガデザイン
どうもどうも、吉良です。
今回はSDGsの啓蒙を17目標ごとにおこないつつ、マンガデザイナーズラボのSDGsプロデュース事例を紹介していく「SDGsをマンガデザイン」シリーズの第4回です。
「SDGs」って何?と思った方は「SDGs17目標」をマンガデザインの記事からお読みいただくと理解しやすくなると思います。
前回はSDGs17のゴールの3つ目、「3.すべての人に健康と福祉を」を紹介しました。
第4回目はSDGs17のゴールの4つ目、「4.質の高い教育をみんなに」を紹介します。アイコンの色はえんじ色ですね。
この目標は、国際連合広報センターによる定義「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」をテーマに考えられています。
「4.質の高い教育をみんなに」では下記のような項目が課題となっています。
・教育を十分に受けることのできない子どもが世界に約5,900万人いること
・読み書きができないまま大人になる人が世界に約7億8,000万いること
・生まれた国や地域、家庭、病気、性別によって教育を受けられない状況があること
「4.質の高い教育をみんなに」の課題を紹介している弊社が制作したマンガデザインモーション(動画)も合わせてご覧ください。
2012年に潘基文国連事務総長が立ち上げたGEFI「グローバル・エデュケーション・ファースト・イニシアティブ(Global Education Firstin Itiative)」では、質の高い教育が必要な6つの理由を下記のようにあげています。
ここからもわかるように「4.質の高い教育をみんなに」の問題を解決することは目標1の「貧困をなくそう」や目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」、目標8の「働きがいも経済成長も」など、多くの目標を達成することにもつながります。
日本では義務教育が整備され、2021年度の「持続可能な開発報告書」でも達成を維持していると評価されており、教育に関しては問題を抱える人が少ない国といわれています。
日本のような目標を達成している国が援助をしていくことも今は必要ですが、今後を見据えると援助に頼らなくても持続可能な学校にしていくことが求められます。
そのような活動をしている団体を知ることや募金などでも「4.質の高い教育をみんなに」の世界的な達成に貢献することができると思います。
(参考:SDGsジャーナル様、相模原市SDGs one by one様、農林水産省様)
これらの問題提起や私たちにできることをわかりやすく一枚絵(ポスター・広告)・4コママンガで制作した表現した学生の作品を3点紹介します。各自の制作意図を含めてご覧ください。
【製作意図】
文字を学ばないと危険がわからないと知り、標識などで表しました。
【吉良式視点】
質の高い教育と言うよりも最低限の教育すら受けないと文字だけでなくマンガデザイナーズラボが提唱しているノンバーバルの標識やピクトグラムすら認識できないと言うことに気づかされる、いい視点のマンガデザインです。もう少し丁寧に仕上げたら啓蒙ポスターになりますね。
【製作意図】
読み手にマンガへ目を向けてもらえるよう、ゲームの会話のシーンのUIデザインを台詞に取り入れました。
【吉良式視点】
教わる側の視点に行きがちななこの4番目の目標を、教える側の視点に立って表現した創造力は素晴らしい。UIデザインでゲーム感覚にするなど時代の潮流もしっかり捉えてターゲットイメージもしっかりしています。
【製作意図】
世界中の女性が質の高い教育を受けていれば、子どもの死亡率や望まない出産を防げるかもしれない。
【吉良式視点】
わかりやすいしビジュアルインパクトが高いですね。49%というコピーだけにしても伝わるようにもう少しマンガデザインを工夫したらノンバーバルで世界の人々に伝わりますね。あと一歩です。
次回はSDGsのゴール5「5.ジェンダー平等を実現しよう」をマンガデザインです。皆様も一緒に理解してSDGsの目標実現に向けて努力しましょう。