第十回 村の暮らしを体験する in ブータン(こぼれ話も)
こんにちは。
今日はブータン人旦那の実家へ帰った時のお話です。
旦那の実家は、首都ティンプーから山道を2時間ほど行ったところにある村です。
この年の道は大変でした。いたるところが工事中。
この狭い道で、トラックがどう行き違う!ちなみに向こう側は崖。
でも、できちゃうんだなぁ~。
工事作業は、出稼ぎのインド人の方々が行っています。
はたまた
土砂崩れも日常茶飯事。
目的地へ向かう際は、早めに出ると◎
村には旦那が幼い頃住んでいた一軒家があり、今は義理の弟夫婦が住んでいます。
家のまん前には
子牛さん。
ちなみに洗濯機はないので、洗濯ものは手洗いです。(洗濯機がある家も沢山ありますよ)
すぐそばの野原で、少年たちを発見!ペットボトルを蹴って遊んでいました。「こんにちは!何してるの?」と話しかけると全員がピッと背を伸ばして、答えてくれました。(笑)
ブータンの子どもたちはピュアで礼儀正しくて可愛いです。
義理の弟夫婦は農家を営んでいます。村に来ると野菜中心の美味しいご飯を沢山食べることができて、嬉しいです。
この時は夏で、キュウリが沢山できたとのこと!
早速いただきました。
ってでか!
皮は硬くて食べられないので、向いて輪切りにしていただきました。
塩を振ったり、唐辛子パウダーを振って食べます。
みずみずしいです。その年はこのキュウリを沢山売ったそうで、嬉しそうでした!
ブータンの猫ちゃん、かわいい!日本の猫とはどことなくお顔が違います。
仏教国なので、ブータンの人は動物にも優しいです。こちらの猫ちゃんはちょっとほっそりしていますが、餓死にすることはないでしょう。
子猫もいました。
そんなことをしていると、弟くんがお茶を淹れてくれました。
なんとバター茶ではなく、コーヒーを淹れて入れました!びっくり!
冷えないように、ふたをしてくれます。ふた付が可愛いです。
御夕飯。
ブータンの家では、食器などを床に置いて食べます。私が伺ったお宅は、今のところどのご家庭もこのスタイルでした。
ご飯は赤米。野菜のダツィ(チーズ煮込み)、エマダツィ(唐辛子のチーズ煮込み)、それに奥はあの大きいキュウリのチーズ・唐辛子パウダー和えです。
そしてこちらは、マツタケ!
ブータンのある地方ではマツタケが名産です。帰省時に合わせて、義理のお姉さんが沢山買ってきてくれます。値段は日本ほど高くありません。
日本人は喜んで食べますが、ブータンの人にとっては沢山種類のあるキノコのうちの一つです。
バターでいためて、醤油をかけて食べます。毎回申し訳なくなるほど沢山いただき、幸せです。
★こぼれ話 「お湯が出ない・・・!」
ブータンにはドツォという伝統の風呂があります。木でできた湯船にお水を淹れ、焼いた石を淹れてお水を温めるものです。
しかしドツォがあるお宅はあまりありません。家によってはユニットバス(湯船付き)のお宅もありますが、使うことは少ないようです。
毎日湯船にゆっくり漬かる、という文化はありません。
そして田舎の方はお湯が出ない(=給湯器がない)お家が沢山あります。
主人の実家はもちろん湯船はありません。お湯もでませんし、シャワーもありませんでした。
こういう時は、大きめのバケツにお水を張ります。そして電熱器をポチャンと入れて、お湯を作るのです。
バケツの中のお湯を使い切ったら、新しくお湯を作らないといけないので、ある限りのお湯で体を洗います。
お風呂好きの私にはこれが一番こたえました。
それでも私がこの田舎が好き理由は
朝ニ階から見る景色!
幻想的で毎回感動!
雲の中に来ちゃったの?と不思議な気分になります。
時間が経てば視界スッキリ、こんな感じに。
この景色が一面に広がっているのです。
人はやさしいし、景色もきれいだし、野菜と果物が安い
お湯がでなくてもいっか。(笑)
という気持ちになります。
首都ティンプーのベーカリー(第五回の記事) と同じくらい
この村の暮らしが好きです。
次回は朝ご飯やお家の中を紹介します。
では!