しにたい気持ちが消えるまで/豆塚エリ
図書館にリクエスト予約した豆塚エリさんのエッセイ
「しにたい気持ちが消えるまで」を拝読しました📖´-
(2022,12, 11 読了)
本書のことは古賀史健さんのnoteで知りました。
noteの冒頭で述べられているように私もまた、古賀史健さんがご紹介される本なら。
という想いと、本書のタイトルを見て自分の奥底にある想いを代弁してくれるような気がしたので拝読することにしました。
16歳でとびおり自殺を図り障害を抱えることとなった著者が、自己肯定ができるようになるまでを綴ったエッセイです。
重いテーマとは裏腹に自分を客観的に語るような文章がとっつきやすくて、とても読みやすかったです。
豆塚さんが過去の自分と向き合いながら語られていくので、そこに自分を重ねながら拝読していました。
私は自殺未遂はしたことないけれど、事ある毎に「しにたい」と思いながらここまで生きていたところがあるので、共感する部分も多々あります。
「しにたい」と思っても、私が消えることで困る人たちの顔が浮かび思いとどまって。
そうすると、しにたくなるような状況をなんとか乗り越えるしかなくて。
そして、結局なんとか乗り越えれる自分がいて。
強いから乗り越えれたのではなく、乗り越えるしかなかっただけなのに周りからは「あなたは強いから」というようなことを言われることにものすごく違和感を覚えていました。
私だって誰かに頼りたい。誰かに守ってもらいたい。
でも、強いからと誰かの守りたい人には該当せず。
私を守ってくれる人は誰もいないとまた悲しくなって。
今思えば、守ってくれる人が誰もいないなんて思うこと自体が傲慢でしかないのですけれど。
私が消えたら困ると思い当たる人がいるということは、その人たちが私の存在を守ってくれているのだから。
私は未だにしっかり自己肯定ができてない部分があります。
だから油断すると「しにたい」という言葉が浮上することもある。
ただ、本書を拝読して豆塚さんのようにそこを乗り越えてしっかり自己肯定できるようになった時の自分に会ってみたいと思いました。
「しにたい」は言葉とは逆に「いきたい」という心の叫びなのだと思います。
自分らしく生きたい。
自分の人生を生きたい。
「しにたい」なんて安易に口にするものではないと言うけれど、安易じゃないから苦しいのです。
苦しいところにわざわざ突っ込まなくてもいいように見極めるチカラはつけていきたい。
本書は改めて自分と向き合うきっかけをくれたように感じます。
まだ豆塚さんのメッセージをきちんと自分の中に落とし込めてはいないと思うので、時間を置いてまた再読したいです。
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