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あの犬が好き LOVE THAT DOG/シャロン・クリーチ、金原瑞人(訳)
12月の購入本の中から、シャロン・クリーチの詩集「あの犬が好き LOVE THAT DOG」を拝読しました📖´-
(2023,12,24 読了)
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本屋 月と犬さんで見つけてタイトルに「犬」とあったので思わず購入した本です。
なんの前情報もなく読み始めたら、とても可愛らしい詩の数々。
詩に慣れない男の子が授業の中で詩に触れる機会があり、少しずつ少しずつ詩にハマっていく様子を描いた詩でした。
物語のようでもあり、日記のようでもあり、少しずつ成長し、詩の世界に入り込んでいく男の子の様子が本当に愛らしくて読みながらほっこりしました。
ただ、大好きな犬のことを描いた詩を読んだ時は涙がぽろり。
相変わらず詩の読み方の分からない私ですが、詩は心の余裕がないときにこそ読みたくなります。
心の余裕がないときって多くの活字を読むのがちょっとしんどくて。
そんなとき詩だったらちょうど良い活字の量でスーッと入り込める気がします。
詩は小さな宇宙で、その宇宙をそのまま自分の中に取りこんでしまうことができる。そしていったん心のなかにしまった詩は、いつでも取りだすことができるし、死ぬまで、いやもしかしたら死んでも、心のなかにとどまっている。
訳者である金原瑞人さんの言葉にあるように、詩は少ない言葉のなかにたくさんのモノが詰まっていて、言葉と言葉の余白からその詰まっているものを拾い上げ自分のなかに取り込みやすですよね。
ときどき、
考えないように
しようとしているのに
それが
ぱっとうかんできて
しょうがないから
考えちゃって
そして
考えちゃって
そして考えちゃって
そのうち頭が
なんか
つぶれた豆みたいになっちゃう。
考えないって難しい。
考えたくないことがあればあるほど。
ほっこりしながら、成長を見守りながら、共感しながら男の子の言葉を夜寝る前に少しずつ少しずつ私のなかに取り込むと気持ちよく眠れたものです。
本屋 月と犬
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