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ばんば憑き/宮部みゆき







積読本📚の中から、宮部みゆきさんの短編集
「ばんば憑き」を拝読📖しました。
(2022,3,13 読了)









宮部みゆきさんは本作が初読。
江戸を舞台にした怪奇小説短編集です。
怪奇小説とはいってもおどろおどろしい感じではなく、人間の悪しき心、哀しみ、純真な幼心などが散りばめられており、所々で涙を誘ったり、温かい気持ちになれたり。
どの物語も大きな波はないけれど、静かに惹き込まれていきました。



「坊主の壺」は、コロリ(コレラ)を題材にしたお話で、コロナ禍をどのように切り抜ければいいのかという良いヒント💡𓈒𓂂𓏸にもなるような気がします。
※コロリとは、江戸時代以降に流行した伝染病。

「コロリは先年だけの災いではない。一度根付いてしまった病は消えない」



見えないものを暗に怖がるのではなく、どのように共存して生きていくかを考えねばでしょうし、自分主体に行動するのではなく、もっと広くを見て解決策を案じていくことが大切だと改めて思いました。



本作の物語はどれも重苦しくはありませんが、深みがあり読み心地の良いものでした。
宮部みゆきさんの他作品もぜひ拝読してみたいです。











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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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