月のとびら/石井ゆかり
ライター #石井ゆかり さんが、占いにまつわる様々な経験を通して感じた考えを綴ったエッセイ
『 #月のとびら 』を拝読📖しました。
本書は主に月のことについて描かれていて、満月・新月・上弦の月・下弦の月の伝承や、それぞれがどんな時間であるのかの説明と、著者的な考え方も分かりやすく温かい言葉で記されています。
著者曰く、
『月は、私たちの心が抱えているあやふやな夢や希望、恐れや予感をふわりと受け止め、そこにきらきらした夜の森が育つのを助けてくれる「心のふるさと」のような世界です。』
太陽、月、星は、かなり昔から人間の暮らしと深い繋がりがあり、現代でもその流れをなんとなく感覚で捉えている部分はあると思いますし、どのような影響があるのかを少し知っておくと、気持ち的に楽になれるものだとも思います。
ただ、過去の自分もそうでしたし、占いや伝承などに囚われている人が多いのも事実。
本来なら気持ちを軽くしてくれたり、癒したりしてくれるものが、囚われることで苦しく辛くなってしまうのは本末転倒だと、ずっと何とも複雑な気持ちになっていました。
本書は、そんな複雑な気持ちをスーッとくみ上げてくれます。
未来や他人といった、『自分の力ではどうにもなりようがないもの』に自分の行動軸を置いてしまうと、私たちは自分自身では、何も決められなくなってしまいます。
正に著者のおっしゃる通りですし、占いなどに限らず生きていく上でも言えることですよね。
本書は、月を通して自分らしく生きるとはどういうことかを示唆してくれる1冊なので、占いが好き嫌い関係なくオススメしたい本です。
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